昔の話
26 Re: 昔の話
シン
2024/05/05 (日) 11:36
No.31337
しばらくしてルミ子がトイレに立った時
「シンさん。ルミ子さん気が利くのね。こういうお店で働くの向いてるかもよ。どう、うちで仕事してみないかな?全て準備はしてあげるからまかしてよ!」
「えっ!ママ、向いてる向いていないってすぐ判断できるの?」
「そりゃ、シンさん。これでも長らく商売しているのよ」
と言われた事があった。
その後に私がトイレに立って、トイレの中で考えてみたのは、以前短い期間だったがスナックでバイトした事があるし、客商売もしていたので向いていない事も無いだろう。ただ、ママにお任せして大丈夫かもしれないが、100%完璧ではないだろう。例えばお客に誘われたら、押しに弱いルミ子は以前のバイトの時のように付いて行くかもしれない。それはそれで興奮することなのだが・・・ただそう思うとルミ子の事が気になり、仕事とか手に付かなくなるだろうと思った。他人棒させてみたい自分の性癖の夢があるが、自分には見えない貸し出しでは無く、目の前での事が理想なのでそこで却下となった。トイレで短時間ではあるがそう考えた。まあ、ほめ上手のママの社交辞令だとは思うが、自分の妻が褒められるのは夫としていい気分にはなるものだ。トイレから戻ってカウンターに戻ると、ルミ子が隣のお客さんとデュエットしていた。見ると背中に腕を回されていて、妻の膝の上で手を重ねていたのだ。マイクは1本で妻が持っていて、一緒に顔を合わせながら歌っていた。わたしはそこで嫉妬と興奮が芽生えた。そう見て興奮する自分の結論は間違いないと確信した。私は嫉妬と興奮はしていたが、にこやかな表情で手拍子を打っていた。それからママを見ると私にウインクして来たのだが・・・。その1曲だけで終わり、お互い挨拶して帰り際にトイレに行ったルミ子を見て、ママが耳元で、
「シンさんありがとう、今日は支払いいいからね。おごりよ。その変わり奥さんのルミ子さんにやさしくしてあげてね」
「あっ、はい。ごちそうさま」
と言ってそこからは何も言えず、トイレから戻ったルミ子と一緒に帰ったそれ以来なのだ。