昔の話
22 Re: 昔の話
シン
2024/05/05 (日) 10:15
No.31333
運転は私で、助手席はルミ子。後部座席に裕二が座っていた。裕二とはこんな感じで近況や、高校の時の昔話など。ルミ子とは、結婚のいきさつや知り合ったきっかけなど、お互いの話が止まらないように私が間に入り話して言った。2人はお互い話はしているけど初対面に近い訳で・・・。まあ、笑顔も出ているし会話も出ているからいいかな〜と私は運転しながらこれからの事も考えてもいた。

30分程してホテルに到着した。。ホテルのパーキングに車を入れフロントにチェックインをしに行った。とりあえずツインに内緒で3人で泊まる旨を伝え、私だけチェックインするからと言って、2人にはフロントから少し離れた所で待っていてもらった。フロントからキーを預かり2人の所に向かって歩いて行った。2人でいるのを見たら、和やかに話しているのがイイ感じに見えた。その後エレベーターで3人で部屋に向かった。何故エレベーター内では、階数の動きを追って無口になるのか?そんな事を考えていた。そしてその無口な3人を変に怪しく感じてるのは、今は私だけだろうと思ってもみた。それも、まだ何も始まっていないにも関わらず・・・。エレベーターを降りて、3人で部屋に歩いていった。裕二にはツインだと言う細かい話をしていなかった。部屋の支払いは出張の経費で私が全額落とす事だけは伝えてはいたが・・・。部屋に入り荷物を置いた裕二に
「悪いけど、混んでてシングル2つ取れなくて、部屋はツインなんだ。裕二が気を使うと思ったから敢えて言わなかった」
「そうなんだ」
裕二は頷いていたが、ルミ子に向けて
「お部屋一緒でも大丈夫ですか?」
「こっちは大丈夫ですよ〜気にしないでくださいね。だってお金出していないのでわがまま言えないわ」
とにっこり笑って答えていました。
「そうですか、わかりました。気になることがあれば遠慮せず言ってくださいね」
「はい、気を使って頂いてありがとうございます」
「悪い!手配ミスったのは俺の責任。に申し訳ない」
「いいよ、いいよ。それじゃ出掛けよう」
私はすまなそうな感じで頭を下げましたが、それ以上は別に何も無く、お互いに出掛ける準備をして、3人で歓楽街に向かってエレベーターを降りた。