昔の話
21 Re: 昔の話
シン
2024/05/05 (日) 10:12
No.31332
助手席のルミ子は少し緊張しているのか無口でいた。今日の衣装はベースは水色で白の水玉がデザインしてあるブラウスに花柄のキュロットスカートを履いていた。上は落ち着いた感じなのだが、下の花柄がはなやかに見えて、いつもよりオシャレしているな〜と思えた。化粧もいつもよりもしっかりしているように見えた。新妻というよりまだ明るいOLにも見えた。ただ、同年代のギャルの軽さは少ししか見えず、結婚している落ち着きと色気が少しですが漂っていた。私の勝手な見た目だが・・・
数分してアパートから裕二が出てきた。バックを持って後部座席に座った。
「どうも、お待たせ!」
「いや、思ったよりも早かったよ」
「じゃ、早速走るよ」
「おう、それじゃよろしく」
私がエンジンを掛けて運転し出すと、ルミ子が我々の会話の間に入ってきた。
「裕二さん、お久しぶりですルミ子です。」
助手席から少しカラダを傾けて後ろを見て話しかけた。
「どうもお久しぶりです裕二です。奥さんもお元気そうで・・・あれからお会いしていませんが相変わらずお綺麗ですね」
「あっ!どうもありがとうございます。そんなことは無いんですよ、色々と主人から噂はお聞きしています。いつもお世話になってばかりで・・・主人からは、裕二さんは良い奴だからよく見ておけよなんて言われました。」
「ありがとうございます。おい、シンそんな褒めなくてもいいって」
「アハハ!良い奴は確かだよ」
「ありがとう。それよりも、シンが変な噂を立てていませんでした?」
「お〜い、裕二よ、いきなりとんでもないこと言ってないって、それは後で小出しにするはな〜んてね。」
「アハハ、それは勘弁してくれって」
「裕二はルミ子とは結婚式以来だよな、でも式の時は忙しくて直接は喋っていないから、裕二の事あまり覚えて無いかもな」
「確かにその時はバタバタしていたな〜仲間の車1台で行ったから、それぞれ都合があって2次会も出られなかったよな」
「そうでしたね。皆さんお友達の車1台でいらっしゃったんですよね。それで余計時間が無くて、最初はみんな同級生としか教えて貰っていなかったんですよ」
「忙しいのに、裕二にはうちらの結婚式で受付もしてもらったし」
「そうでしたね、ありがとうございます。だったら、尚更お会い出来ませんでしたね。」
「裕二の結婚式には今度は俺が受付してやるからな。早く結婚せいよ!」
「その時はよろしくな!まだまだ先だけど」
「素敵な方だから綺麗な奥さん貰えそうですね!」
「いえいえ、どうなりますかね〜シンの所はこんな綺麗な奥さんで羨ましいですよ!俺なんか彼女いないし〜しかし、いつ現れるのか・・・」
「おいおい、そんな事言うなよ。本当はもてるだろうに」
「そうなんですね。そうだと思いました」
「アハハ!そんなに褒められと照れ臭くなるって」
「え〜そうか〜いい奴はいい奴としか言いようがないからな」
「ありがとう。ま〜そんな事より、せっかくなんだから、今日はみんなでパァ〜と楽しく行きましょうよ」
「そうだな、裕二今日はよろしくお願いする」
「すいません。裕二さんよろしくお願いします」
「はい、お任せください」
「よし!それじゃ早く行こう!でも、安全運転で」
「了解です」