■覗き■
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安八太郎
2024/03/24 (日) 05:28
No.31276
「ほら!自己紹介しなさいよ!」

腕を組んで私を睨みながら背の高い女装が「お姉」声で私を馬鹿にしたような顔で要求をする。
寂れた大きな公園の野球場のロッカールーム。まだ初夏だと言うのにここは蒸し暑く汗が滴る。
逃げようにもドアには、もう一人の男が門番のように立ちふさがってる。そもそも、財布・スマホが入ったポーチを取られていては、このまま帰る事もままならない。

「鈴木、、理恵、、です」
この状況に少し震えながらも名前を告げる。
もう一人の中年の女装がスマホで録画をしている。

「じゃあ、、身長から丁寧にサイズを言いなさい」
さっきより優しい声をしながらも顔は笑ってない。
ここは素直に従った方が良いのだと直感する。

「年齢は42歳です。身長は153です。上から、、83・56・86です。これでいいですか?」
余分な一言が相手の神経を逆なでしてしまう。

「あらあら?この状況が分かってないみたいね?悪い覗き猫にはおしおきが必要だと思うのね。年齢より凄く若く見えるわね。凄くムカつくんだけど?ねえ?雄二?縛っちゃってよ?」
ドアをふさぐ男は「雄二」と言うらしい。男は荒縄をカバンから出すと私にニヤニヤしながら近寄ってきた。