フォトグラフ
1 スレッドオーナー
さざ波エクスタシー
2024/03/08 (金) 05:32
No.31263
「もう起きたの?」
ああ、いつのも妻だ 昨日の朝に玄関で見送った時と同じ いつもの妻だ
後悔はしていない、むしろ俺が望んだ・・・ 事とは違ってたけど・・・
 

「聞いた話だけど なんか記念でヌード写真を撮るのが流行ってるらしいな」
この全身全霊をかけた言葉を喉から押し出したのは1カ月前、一世一代の大勝負だった
「うん、しってる マタニティーヌードだっけ?」
その時は『いや、ちょっと違う』と心の中でつぶやき『ただのヌードだよ、マタニティーというワードはどこから持ってきたんだよ』と落胆しかけた
だがしかし、一歩踏み出した俺は後戻りする気はない なんとしてでも「彼ら」の元へ妻を送り出そうと心を決める
その日から始まった孤軍奮闘の日々 作戦名は「花楓(かえで)36歳ヌード撮影大作戦 結婚12周年記念だよ!」

さらに時は遡り2か月前
晴れた日の日曜日、朝っぱらから二人の息子を叱りつける妻の姿を眺めていた その妻の表情は般若の如し
『う〜ん 14年前は可愛い新入社員だったのが見事なまでに「母ちゃん」になったな あの怒りが俺に飛び火する前に逃げるか』
「パチンコ行ってくる」
大火傷した
ふらっと家を出て勝負の場へと向かう途中、偶然にも坂本さんの奥さんと顔を合わせる
奥さんは僕ら夫婦の大先輩で五十路の御大 しかし其の所作は何処となく色気を感じさせ見事なまでの「女性」である
歩く方向が同じだったこともあり道すがら家での出来事を皮切りにチョットした愚痴もこぼしたのだが
別れ際に奥さんは耳を疑うような話を始めた その内容は俺の頭の中を何度も行き来して我に返ったときはパチンコで惨敗していた・・・

 「15年前から定期的に裸の写真を撮ってもらってるのよ、誰にも言わないでね
 撮られてる時は自分が女であることを思い出させてくれる素敵な時間なの
 勿論、夫も知っているわ 一緒に写真を見て褒めてもらって それから ええ、そうね・・・色々と・・・
 興味があるなら写真家を紹介してもいいわよ、彼らと話してみるだけでもいいから」

奥さんの裸・・・妄想が止まらない 「カメラマンですか?」と聞いたら「写真家」と正された 違いが判らない
「彼ら」ということは男・・・ ご主人から勧められたと話してたから容認してるのか・・・ 考えがまとまらない
しかし興味がある 明日にでも電話してみるか

「ハローハロー 私はジョニー&ボブでーす」
なるほど、奥さんから聞いた通りだ
「妻のヌードを」
「オーケイ オーケイ 会って話しましょう」
話が早い

 これが・・・いや、こいつらがジョニー&ボブか・・・

なんだかんだあり撮影の2週間前には妻同伴で彼らの住居兼オフィスに出向きジョニー&ボブと顔合わせ
ここでようやく妻からYESをもらえた
これは8割方ジョニー&ボブのおかげだといってもいい、失礼な例えだが見た目はゴリラしかし中身は陽気なジェントルメン
最初は警戒していた様子の妻だったが時間が進むにつれ段々と彼らと打ち解けていった

「本当にいいの?」
「うん、お前も承諾しただろ」
「だって、そんな感じの雰囲気だったし」
「良い人達だっただろ」
「うん、面白いってか変なガイジンだったね」
『その言い方は失礼だろ!』
「まあ・・・ね」
「で?いいの?」
「いいよ、俺から頼んだ事だろ」
「うん」

4人で話した内容は下着姿の撮影まで 撮影前に妻ともう一度会って詳細の打ち合わせ
打ち合わせは撮影の三日前で時間は妻に合わせる
撮影日は同伴したかったのだが俺がいると妻が緊張したりなんたらこうたらという事で俺はお留守番、とジョニボブに説得された
息子たちの事もあるし仕方がない
本番前の打ち合わせってのは一瞬疑問に思ったが、撮影をスムーズに進めるためにカメラを向けられる事に慣れる試し撮りみたいなものらしい
撮影当日は土曜日で長い時間家を空けたくない、夕方には帰宅していたいという妻の要望を聞き入れてくれた結果だ
妻の我がままで色々と気を使わせてしまって申し訳なく思う

さて、撮影は下着姿までという内容だがジョニボブとの密約がある
作戦名は「花楓(かえで)36歳ヌード撮影大作戦 結婚12周年記念だよ!」 真っ裸になってもらわなければ困る

「ハローハロー 私はジョニー&ボブでーす」
「俺です」
「ハーイ ブラザーどうしました?キャンセルですか?」
『ブラザー?』
「妻を真っ裸にしてください」
「オーケイ オーケイ まかせて!」
「では、よろしく」
「ちょい待ち、ブラザー」
「なんですか?」
「メニューは如何ほどに?」
『ん?』
「メニュー?」
「イエス! ノーマル ビューティフル 超ビューティフル スペシャル 超スペシャル どれにしますか?」
『超スペシャル?頭痛が痛いみたいな感じか?』
「超スペシャルで」
「オーケイ ブラザー 男だねぇ!」
「じゃ、よろしく」
「超ガンバリまーす!」
『これでヨシ!』

こんなこともあり撮影の本番当日の朝、少々緊張しているようにも見える妻を見送った
予定では昼過ぎから夕方ぐらいの間に撮影は終わり妻がデーターの入った記憶媒体を持ち帰ってくる
楽しみだ
夫婦の営みで妻の裸は飽きるほど見ている、しかし聞いた話では被写体となったときに違った表情が現れると聞いた(坂本さんの奥さん談)
実に楽しみだ
ヌード撮影が決まった時から頻繁に妻の体を求めるようになった 俺の中で何かが変わった気がする
これをきっかけに妻も いや、花楓にも何か変化があるのではないかと期待している
まるで新婚当時に戻ったと錯覚するぐらいの気持ち、花楓が帰ってきたら真っ直ぐに伝えよう