性奴 中島優子
67 Re: 性奴 中島優子
山本
2024/01/13 (土) 11:53
No.31221
週末を憂鬱な気分で過ごした優子は月曜の朝を迎えた。
本当は山本に会うのが嫌で休みたい気分であったが気力を振り絞り出社した。
優子は開発の仕事をし、職場では仕切られた実験室で山本と2人で仕事をしていた。
先週までと同じように仕事ができるはずがない。
どう接すればいいのか分からなかった。
普段から山本は出社するのが速く、優子が来る頃には仕事の準備を終えてる感じであった。
出社した優子は意を決して実験室のドアを開ける。
山本の背中が見え、気付いた山本が振り返った。
声が出ない優子に対し
「あっ、おはようございます!」
「先週の実験の続きの準備できてますよ」
山本のいつもと変わらない挨拶に困惑しながら
「お、おはようございます」
と返し優子は机に向かってパソコンを開いた。
「何?この感じ、、どうなってるの?」
「あれだけの事をしといて、なんでこんな普通なの?」
声に出して聞きたいくらいの優子であったが、内心ホッとしていた。
山本は今までと同じように、時折冗談を交えながら話をし、仕事をしている。
金曜の夜の事が夢であったと思わせるよう感じであった。
いつもと変わらない一日が終わり優子は家に帰った。
次の日も、また次の日も変わらない山本の態度に会社に行く事への不安は無くなっていった。
そして、週末の金曜も終わろうとしていた時…
「お疲れ様です!!」
「下村さん、これ」
山本はそう言いながら会社の封筒を優子に渡して帰って行った。
「何ですかこれ?」
優子が問いかけた時には、山本は部屋を出て帰って行った。
封筒は軽くて何も入っていないような感じであった。
「何だろう?何かの書類?」
優子は封筒の中を覗いて手が震えた。