短編です
22 Re: 短編です
ハタケリョウ
2023/04/18 (火) 22:13
No.30718
6話
麻耶は立ち上がり、洞窟の中を見渡した。前方30メートルくらいのところが明るくなっている。出口だろうか。今が昼間のようで良かった。

麻耶は走った。しかし、出口まで行くと足を止めざるを得なかった。その先は断崖絶壁だった。周辺には木々が生い茂っていたが、人間が跳躍で飛び移れる距離ではなかった。落ちたらおそらく助かるまい。

呆然と眺めていると、木の枝から枝へ飛び移りながら、こちらに移動してくる猿が見えた。ライゾウだ。

麻耶は洞窟の入り口から後退りした。ライゾウが洞窟に入ってきた。

「いやあ…。来ないでぇ…。」
ライゾウのペニスはまたも勃起していた。麻耶はその場で立ちすくんだ。ほとんど抵抗できずに、尻を許した。


ライゾウが麻耶の中で果てた時、麻耶は洞窟の奥からする足音に気づいた。
足音はだんだん大きくなり、人の声も聞こえた気がした。

麻耶は思った。
助かるかもしれない。

「だれかいるのか?」
しわがれた声の主は老婆だった。

麻耶は、か弱気な老婆と言えど助けになれば何でも良いと思った。
しかし、老婆の言葉に耳を疑った。
「おお、ライゾウ。戻っていたか。それは新しい嫁か?」

えっ?このおばあさん、ライゾウって言ったの?
戻ってきたかって、新しい嫁って、どういうこと?

ライゾウは麻耶から離れ、老婆に近づくと母親に寄り添うように甘えていた。

すると老婆は徐ろに服を脱ぎ始めた。
「まだ勃っておるわ。新しい嫁では足りんのか。ああ、久しぶりじゃあ。来ておくれ、ライゾウ。」

麻耶から少し離れたところで、猿と老婆の交わりが始まった。
麻耶は、気味の悪さでその場を動けず、かと言って目を背けることもできなかった。膣からは、先ほど放出されたライゾウの精液が溢れて垂れていた。