人妻菜穂子の人生
6 Re: 人妻菜穂子の人生
霧積謙
2022/07/21 (木) 03:34
No.30081


●それからの片桐と菜穂子



片桐と菜穂子の関係は、
表向き変化はないが、二人の仲は着実に深まっていった。
仕事先での打ち合わせが終わった後の、二人で見合わせる顔に、
なんとも言えない親密な雰囲気が現れるようになっていた。

そして、二人は一週間に1〜2回程、
二人だけの濃密な時間を過ごすようになっていった、
菜穂子を真剣に愛している片桐は
菜穂子が人妻である事を考えて遠慮しながらの逢瀬だった。



●菜穂子の思い



大阪から帰ってから、再び都心のホテルで、
片桐に抱かれた菜穂子は、段々と馴染んでいく肉体に自分でも驚いていた。
夫のセックスとなんて違うのだろう、
なにより片桐のペニスは持続時間が長い、挿入してから30分以上平気だ。
夫は長くて5〜6分、
自分勝手なセックスで菜穂子が充分満足した事など殆ど記憶がない。
片桐が言う未成熟なナイトライフ、
やっと意味が解りかけてきた菜穂子だった。
(仕事と同じね、まるで人種が違う、・・・)
それと、片桐は横暴なところがまるで無い。
肌を重ねていくと男は、自分の女扱いして、呼び捨てにして乱暴に扱うようになる、
しかし、片桐はそんなそぶりはまったく見せない。
抱かれる時も菜穂子さんと呼ぶ、・・・
(こんな男は世の中に殆ど居ない、)
(今の関係が当たり前だと思ってはいけない、)
そう自分に言い聞かせる頭の良さが、菜穂子にはあった、



●片桐の思い



片桐は、改めて菜穂子の頭の良さに感心していた、
肌を重ねると崩れていく男女の仲、多くの女がそうだった、
しかし、菜穂子は違う、
片桐が菜穂子さんと呼ぶ距離感を頭の中で理解して、
対応する抜群の感性の持ち主だ、まるでレベルが違う。
どうしてこんなレベルの高い女があんなボンクラの妻なのだろう、
不思議でならなかった。
多分、潜在的な能力が私と付き合う事で出てきたという事だろうと考える事にした。
それと、菜穂子は、恥かしやがりで、卑猥な事も言わないし、
大声で叫ぶような事もない、未成熟だけでなく、慎み深いのだ。
自分の指を咥えながら、小さく痙攣しながら果てる女、片桐が探していた理想の女だ。
(最高の女だ、)
(たとえようもない、)
(死んだ妻よりはるかに素晴らしい、)
こう感嘆していた。
それは菜穂子の圧倒的な価値だ、征服不可能な女にも見えるが、
例えようのない、はにかんだ笑顔を向けてくるとそれだけで、虜になる、
(どちらが先生か解らないな、)
最近はこう思い始めていた。



●ある日の逢瀬



仕事で同行する事の多い菜穂子との仲を、疑うような社員は今の所いない。
しかし、このような微妙な問題は、
何時しかばれるものでありそのように考えていた方が無難だ。
木曜の午後、会議が3時頃終わった後、タクシーで移動する二人、
「菜穂子君、この後スポーツジムでトレーニングしようと思っているんだが、
君も付き合ってくれないか?」
「はい、承知しました。」
これがいつもの合言葉になっている、予約してあるホテルの部屋に入る、
慎重に別々に、そして菜穂子が後から部屋に入る。
待ちかねたように抱きあいキス、長い時間舌を絡ませる濃厚なキス、
気分が高揚していく、
「愛しているよ、菜穂子さん、」
「私も愛しています、」
二人には、多くの言葉は要らなかった、
毎日顔を会わせて、仕事の話をしているので、
どんな心理状態か、どんな健康状態なのか、等が把握されていた。
長いキスの後、菜穂子が先にシャーを浴び、出てくると片桐がシャワーを浴びる、
菜穂子はベッドに入って待っている、全裸で待っている事は少なく、
大抵は新しい下着を付けている、片桐は、下着姿の菜穂子を愛で、
綺麗だと褒めながら、脱がしていく。
それからの愛撫は、ひたすら優しくもどかしい程だ、
愛撫だけで1時間近くかける、菜穂子の陰部を、
穴があくように眺め、いつくしむように匂いを嗅いで、
舐めていく、長い時間、・・・・
「ああ、そんなに見ないで、」
「恥かしいから、・・・」
恥かしさに顔を赤らめながら、身をよじって悶える、たまらなく愛しい瞬間だ。
「くっぅ、・・・・・・」
片桐の執拗な陰部への愛撫が続くと、菜穂子は、手を咥えて喘ぎ声を出さないように
しているが、それでも小さな喘ぎ声が漏れる。
「くぅぅ、・・・・・」
片桐のペニスが挿入される頃には、菜穂子は高まっていて、
喘ぎ声を抑えながら待っている、ペニスがズンと刺し込まれる。
「うっ・・・・・・」
挿入の快感に耐えながら、菜穂子も高まっていく。
「熱くて溶けそうだ、」
「素晴らしい、・・・」
片桐の方が叫ぶ、菜穂子は片桐の激しい、抜き差しを受けるたび、
新しい快感が湧き上がって菜穂子を翻弄する。
菜穂子は、喘ぎ声を抑えながら、狂おしい快感に身を委ねていく。
そして、身体震わせながら、小さな絶頂を感じ続けていく、・・・
セックスにおける相性、
片桐と菜穂子は、精神的にも、肉体的にも、出会うべき運命にあった。
少し時間がかかりすぎたが、・・・・・

菜穂子は、
大阪で片桐に身を委ねてから、直ぐに医者にいきリングを入れている。
片桐にコンドームを使わなくても良いように、という配慮だ、
この辺りの心遣いはいかにも菜穂子らしい。
抜群の感性で、次に身を委ねた時、
(コンドームは要らない、避妊処置してきたから中に出して構わない、)
こう伝えた時、片桐は身震いする程感動し、菜穂子を抱きしめた、
「なんて君は凄い女性なんだ、」
「そこ迄気を使ってくれて、・・・」
菜穂子は、乳房が少しだけ小さいので、
肉体は完璧ではないが、精神的な成熟度は群を抜いており圧倒的だ。
菜穂子ではなく片桐の方が菜穂子の虜になり、抱きあえば離さないのは片桐の方だ。

片桐は、菜穂子の中に射精した後も、菜穂子の陰部を見たがった。
流れ出る精液が、愛情の証のように感じていたからだ。
大抵は、少し休んでから、再び菜穂子を抱く、
もちろん菜穂子は嫌がらないが、片桐は50過ぎだがホテルで会えば、
必ずといって良い程、続けて2回菜穂子を抱く、
菜穂子の陰部は、熱湯のように熱い膣でペニスを包み込み、じわじわと締め付けてくる。
抱いた後も菜穂子の身体を離さない。片桐の方が菜穂子の虜だ、・・・・
だからホテルにいくと、4時間近くかかる事もある。
このため仕事を早く終わらせて、4時前に抱きあう事が多い。
こうすると早めに帰れるし、菜穂子の夫にも疑われる可能性が少ないからだ。
パーティなどに同行し週に1〜2回は、
10時過ぎになる事が多い菜穂子なので8時前に帰る日の方がむしろ珍しい。