人妻菜穂子の人生
4 Re: 人妻菜穂子の人生
霧積謙
2022/07/20 (水) 04:21
No.30079



●初めての夜



菜穂子は、シャワーをあびて、
ナイトガウンを羽織っただけで、片桐の部屋に入った。
大きなダブルベッドが目に入った、この日を計画していたのだろう。
片桐は、ベッドに入り、同じくガウンを着た状態で待っていた。
ベッドにもぐり込む、素早く抱きこまれる。
身悶えながら、
「優しくして下さい、そしてがっかりしないで下さい、」
「心配するな、俺は君をずっと待っていた、俺は君を心底愛しているんだ、」
菜穂子は胸がかっと熱くなった、この人は私を待っていたんだ、
そして、心底愛していると、・・・
抱きしめられ、唇が重ねられる、おずおずと舌を出す、
強く吸われる、興奮が、緊張状態が、菜穂子の胸を高鳴らせ、心臓が爆発しそうだった。
やがて唇を離れると、小ぶりな胸に移った、
菜穂子のコンプレックスのひとつだ、乳房を優しく愛撫される。
緊張感がほぐれていく、愛撫が続く、小さな喘ぎ声が漏れる、
片桐は至る所を唇で愛撫していく、愛しい人への愛情、それが伝わる優しさだった。
やがて、足を広げられ、陰部を見られる、
菜穂子は全身がかぁっと熱くなり、身震いする程、興奮した。
恥かしい部分を見られ、
舌を使われる恥かしさと興奮、心臓が爆発しそうな緊張感。
(うっ・・・・・・・・・)
片桐は執拗に陰部への愛撫を続けている、舐めつくすように、
何度も何度も、小さな絶頂感が菜穂子を襲う。
今迄こんなに長い間、愛撫された経験がない菜穂子、
どう発散させたら良いか、自分でも解らない興奮状態。
戸惑っている内に、いつの間にか、片桐の硬いペニスが刺し込まれていた。
「うっぐ、・・・・・・・」
静かに動き出す片桐、全身が熱くてもがきながら、受け入れていく。
「素晴らしく熱い、」
「あぁぅ、・・・」
今迄に感じた事のない、快感が菜穂子を襲う、
何度も何度も、・・・・・・
大きな声で喘ぐ事さえ知らない菜穂子、悶えながら苦しむ。
「早くきて、」
「うっぐぅぅぅぅ、」
最後は、コンドームしたペニスによる射精が行われた。
ドクドクと感じる膣内部、キューンとなる快感、
菜穂子の身体が痙攣した、・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
抱きあったまま気怠い時間が過ぎてゆく、
「菜穂子さん、」
「ようやく君を抱く事が出来た、」
「君は知らなかっただろうけど、愛しているんだ、」
「片桐さん、・・・」
「後悔させないから、・・・」
「お願いします、」

しばらく、休んでいたが、
片桐は再び菜穂子を抱き寄せた。
「片桐さん、明日があるからもう休まないと、」
「いいんだ、明日の会議は中止してある、」
「えっ、」
「明日は東京に帰るだけだから今日はこのまま一緒にいて欲しい、」
「はっ、はい、」

再びのキス、緊張感がほぐれて、
互いの舌を吸いあう余裕がでて、愛情を確認する長いキスになった。
片桐は、あくまで優しく接してくる、それは決しておまえを粗末にしない、
そんな気持ちが伝わってきて、菜穂子は嬉しかった、
そんな男が愛しかった。
全身を愛撫される、身を委ねる心地良さ、
(私のこれからの人生はこの人と歩こう、)
そう思いながら、再び片桐のペニスを受け入れていった。
陰部を押し広げる感覚、ゆっくりと抜き差しする、
全てが夫と違う事を思いながら、”私はこの男の女になろう“、
そう思いながら、湧き上がる快感に身を委ねる。
次第に激しくなる動きに、翻弄されながら、初めての快感を感じ続けた。
「菜穂子さん、いくよ、」
「はい、」
ドクドクと射精される感覚がゴムを通して解る、
「あっぅ・・・・・・・」
小さな菜穂子の喘ぎ声と震える身体が、片桐にはこの上なく心地良かった。
未開発な肉体だが、清楚で品がよくて、熱湯のように熱い陰部に包まれる幸せ。
“この女と共に生きよう”、・・・・・・
どんな障害があっても、片桐は固く心に誓った。



●東京に帰る



ホテルのベッドの中で、二人は目覚めた。
目が覚めた片桐は、隣に愛する女性がいるという、
何とも言えない、安心感を感じていた。
美しい肉体、甘い体臭、なにより菜穂子は清楚で頭が良くて美しい。
肉体は未開発だが、それもこれからの楽しみだ。

「おはようございます、」
「おはよう、」
「ありがとう、よく決心してくれた、」
「やめてください、自分できめた事です、」
「当面今迄通りだが、いずれ二人の関係は隠していてもばれる、
 だから早めに決着をつけるから、そのつもりでいて、」
「はい、解りました、」
「これからは、時々一緒に過ごさせてくれないか、」
「いいですよ、お任せします、」
「新人の君を本格的に教育したい、」
「はい、ところでトライヤルは合格だったのでしょうか?」
「合格に決まってるじゃないか、想像通りの素晴らしい人だよ、君は、」
「よかった、」
「教育係の方は合格かな?」
「もちろん、先生、」
「ははは、・・・・・」

打ち解けた会話が、ベッドの中で行われた。
この後、長い長いキスをしてから、
シャワーを浴び、身支度して、食事に向かった。
帰りの新幹線の中で、二人は肩を寄せ合いながら、眠っていた。

菜穂子にとって衝撃の一夜が過ぎた。
これからの事を考えると憂鬱になるが、とにかくこの男に全てを任せよう、
そう決心していた、・・・