人妻菜穂子の人生
20 Re: 人妻菜穂子の人生
霧積謙
2022/08/03 (水) 03:30
No.30111


●片桐の行動



片桐は素早く動いた、
高坂に会った2週間後には、会社で新規事業開拓を発表した。

片桐は、サンノゼで新規事業開拓、
投資や融資、業務提携などを仕掛ける事業を、自ら開発すると発表し、
しばらくサンノゼにいくと発表した。
投資部門は菜穂子、
不動産部門は古参幹部、
コンサル部門はスカウト幹部
がそれぞれ担当し、会社を運営していくが、
いずれ3人の中から、後継者を選ぶと同時に発表した。
社員の期待は大きく、社長はまた儲けの種を開拓する気だ、
凄いな、片桐社長は、と皆から絶大な支持を受けた。

片桐は、その翌週サンノゼに出発していった、

「菜穂子、世話になったな、私はアメリカで事業をする、
 菜穂子は投資部門で頑張ってくれ、高坂との事は何も言わない、
 認めるも認めないも、日本に居ないから、好きにしてくれ、
 但し、男に溺れて投資部門の長を首になるような愚かな行動だけはしないように
 願っている、仮にそうなっても菜穂子が選んだ事だが、・・・
 しばらく帰らない、日本に戻ってもここには戻らないから、
 好きに使ってくれ、別のタワーマンションを買ったから、
 私は、菜穂子を共有する程器量が大きくないから、
 事実上、菜穂子とは今日でお別れだ、
 少し落ち着いてから、離婚を発表する、そうだな、1年後くらいか、
 それまで、仮面夫婦だ、
 菜穂子は独立した投資部門の長として、生きてくれ、それじゃ、」

片桐はプライドの高い名経営者だった、・・・

片桐の行動は、菜穂子には予想もしないものだった、
おとなしく屈服する、菜穂子と高坂はそう思っていた、
しかし、片桐は裁判しても得るものがないと判断したのだろう、
その代わりに菜穂子とは離婚する、
だからもう妻じゃないから、好きにしろ、
この行動は、高坂が思う菜穂子は人妻だから、
興奮するんだ、という思惑からはずれ、刺激的じゃなくなる、
菜穂子もいつ捨てられるかわからないよ、という片桐からのメッセージに聞こえた。
そして、投資部門も首になる可能性がありますよ、
独立でもなんでも構いません、という宣言でもある、
流石に片桐、名経営者と言われる所以だ。

(形勢逆転ね、)
菜穂子は思った。
片桐は、セックスの虜で、人生を棒に振る程菜穂子は馬鹿だったのか、
こう言っているように思えた。
高坂に夢中になっていた、菜穂子に冷静になる機会を与えてくれて、
片桐は去っていった。


菜穂子は、高坂と話した。
「片桐は、私と健吾さんの事は許すつもりはなかったわ、」
「いずれ離婚するから好きにしろって言ってアメリカに行ってしまったわ、」
「そうか、そうきたか、流石に名経営者、プライドも高いしレベルも高いな、」
「うん、さすがだ、・・・・・」
高坂も感心していた、
(こんな女好きにしろ、お前の手で汚れた女なんか要らない、)
こう判断できる男はそう居ない。
菜穂子は蠢く膣をもつ名器の女なんだから、
高坂は、急に菜穂子の魅力が薄れていくように感じていた、
名経営者片桐の妻で、今をときめく投資の女神、
プレミアム菜穂子、という肩書があり、
そんな女を性奴隷にするという事に喜びを感じていて、
そのプライドの高い片桐が愛人として妻を差し出す、という図式が
興奮させると、思っていたから、・・・・

「ま、いいか、やりたくて溜まった時に、
 性欲処理係として時々、オマンコを使ってやるよ、いつも下着は汚しておけ、
 臭いオマンコをが好きだから、じゃあな、」
高坂は、こういって帰っていった。

菜穂子は思った、
高坂はもう私に魅力を感じなくなった!
人妻を奪うという楽しみが無くなったので、興奮しないのだ、・・・
高坂は女にこまる事はない、
芸能事務所は変な女に騙されないように、性欲処理女を事務所内において、
解らないように処理させていると聞く。
時別な魅力がないと、興味を示さないのだ、・・・・

菜穂子も、人妻でありながら、
高坂の虜になるという状況に興奮していたので、
興奮剤が無くなってしまったのは、
二人にとって誤算だった。



●その後の高坂、・・



予想通り、高坂は、菜穂子に興味を失っていった、
何度か、呼び出されて、ホテルで抱かれたが2度射精すると寝てしまう。
前は、菜穂子の身体を離さなかったのに、
何時間も抜かずに抱き続けたのに、
執拗に匂いを嗅ぎ、舐め続けたのに、・・・・
菜穂子は傷ついた。
今迄菜穂子の身体に執着する男はいても、飽きた男はいなかった。
菜穂子の女の匂いに興奮し、勃起して、挿れたがった、・・・
そんな高坂は、菜穂子を奴隷として利用しようとして、
先輩俳優に抱かせようとしてきた。
これにはさすがの菜穂子も拒否し、
「私は娼婦じゃないわ、」
こういって怒りを爆発させた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
それから菜穂子は、
高坂の呼び出しに応じなかった、
「もう、私の役目は終わったでしょ、」
「美人女優と幸せになって、」
こうメールすると、それっきり連絡が途絶えた。
実にあっけない幕切れだった
菜穂子を夢中にさせ、女のプライドをずたずたに破った男、
悪魔のような男、菜穂子の人生を狂わせた男は去った。
やり直し、
菜穂子はつぶやきながら、考えていた、・・・・・・・・・・・・・・・