人妻菜穂子の人生
19 Re: 人妻菜穂子の人生
霧積謙
2022/08/02 (火) 04:23
No.30110


●奴隷




高坂は、菜穂子を完全に愛人奴隷として精神を支配した。
菜穂子は、高坂のセックスに溺れ、言いなりになった。
だから、片桐も最近は疑っている、
週末に菜穂子を抱くと、緩いのだ、あそこが、・・・
締め付けも緩く、物足りない、
これは、高坂のものが並はずれて大きく、膣一杯になるので、
締め付け効果が薄く、少しずつ緩くなっていったのだ。
高坂のペニスは、菜穂子のような経産婦じゃないと入らない程大きい。
もう、片桐では満足できない身体にされてしまったのだ、
高坂の思うツボだ、・・・・・

菜穂子は、高坂に溺れていったが、
高坂が何を望んでいるか、理解出来ていない。
ある日、おそるおそる聞いて見た、
「健吾さん、私は今後どうしたら良いの?」
「うん、妻にでもなりたいのか?」
「いや、そうじゃないけど、私は人妻で、自由が効かないから、・・・」
「自由になれば良いだろう、」
「片桐さんに話を付けるよ、」
「どうやって?」
「菜穂子を愛人にしたいって言う、」
「駄目だといったら菜穂子は離婚するよって、」
「・・・・・・・・・・・・・」
「それでいいだろ、」
「俺は、いつか解らないが美人女優と結婚して、CMでも稼ぐ、」
「だから菜穂子を妻にする事はない、」
「でも、菜穂子のような女はいないので例え結婚しても愛人でいろ、」
「良い女で奴隷女として最高だ、」
「それでいいだろ、」
「はっ、はい、」
「近々、片桐さんと話を付けるよ、」
菜穂子は、始めて高坂の本音を聞いた、
旦那から奪ったりしない、菜穂子を妻に欲しがる今迄の男と、
まるで違う事に驚かされる。
菜穂子は、性の愛人なのだ。
高坂から心底愛される事はない、・・・・・・
絶望と、困惑と、無力感が菜穂子を襲う、悪魔、・・・
でも私は、この悪魔と離れられるのか?
自問自答する、いや、無理だ、
失神したり潮を吹くような強烈なセックス、
抜かずに抱きづける性欲、
今迄に有り得なかった快楽を与えてくれる男はこの世にいない。
この先も現れるかどうかも解らない、
でも、ずっと愛人、それも性の奴隷、
片桐と別れても、別れなくても、・・・・・・・
菜穂子は、悩んだが、高坂の愛人で良い、
高坂が菜穂子を必要とする間だけでも、構わない、こう結論を出した。

菜穂子の頭の中に、もう片桐はいなかった、だから悩む事は少ない。
離婚しようと言えばすれば良いし、
このままでも構わない、高坂の愛人が許されるなら、と。
もう片桐に抱かれるのは、止めよう、そう伝えよう。
こう決心した、・・・・・・・

思えば、
菜穂子の人生は波乱に満ちていた、
平凡な暮らしで一生を終るかと思っていた、正雄との夫婦生活、
二人の子供を育て、借金だらけで懸命に生きたあの頃、
そんな時に、片桐に会い、救われ、正雄と離婚、
片桐の妻になった、未熟な性から、大人の性へ
胸も豊かになり、良い女へ変化し、
秘書から、有能な投資家としてデビューし、連戦連勝、
蠢く膣を持つ名器の女、名声とどろき快調な時、
悪魔のような高坂に出会う、大人の女が吹き飛ぶ、奴隷のような性、
夫が不憫になる、・・・・・



●片桐と高坂の会談



高坂は、片桐に会談を申込み家に乗り込んできた、
危険な匂いを感じてはいたがまだ知らない片桐、
菜穂子も同席、
「こんにちは、」
「やあ、高坂さんいらっしゃい、」
方通りの挨拶の後、
「実は片桐さん、
「私と菜穂子さんとは男女の関係にありまして、
 今日はそのお許しを頂こうと思ってまいりました、」
「えっ、何を?」
「知らなかったですか?、」
「な、菜穂子が、・・・」
絶句する片桐、不意打ちで言葉が出ない、
少し深呼吸してから、
「い、いつから?」
「そうですね、4か月くらい前から、」
「菜穂子、そうなのか?」
「ええ、ごめんなさい、」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
少し時間をくれますか、」
こう言って、片桐は書斎にはいり考えていた、・・・
そして、15分程して戻ってきた、
「高坂さん、菜穂子は私の妻です、」
「あなたがした事の罪は解っていますよね?」
「いいえ、解りませんね、男と女との仲ですから、」
「合意の上ですし、」
「きさま!、」
「片桐さん、そう興奮しないで下さい、」
「菜穂子さんはもう片桐さんじゃ満足できないんですよ、」
「解ってますか?」
「な、なんだと、」
「だから、もうあなたのチンポじゃ満足できない身体になってしまったんです、」
「な、なほこ、そうなのか?」
頷く菜穂子、がっくり項垂れる片桐、
ここにきてようやく事態が呑みこめたようだ、
「まさか、薬を?」
「はは、安心して下さい、麻薬なんか使ってませんよ、でも麻薬みたいなもんですね、」
追い打ちをかける高坂、
「俺は菜穂子さんを妻にしたいとは思いません、片桐さん公認の愛人にします、」
「片桐さんが嫌だと言えば、菜穂子はあなたと離婚させます、」
「そうすれば何も問題ないのですが、
片桐さんが認めれば離婚しなくても構いませんよ、」
片桐は、菜穂子を妻にはしない、という高坂に少し驚いた。
しかし、馬鹿にした話だと、・・・
「裁判すれば、俳優として傷がつくぞ、」
「おや、いいとこ突いてきますね、さすが、」
「そうなれば、あなたの会社も破滅させますよ、あなたのスキャンダルを作って、
 TVや週刊誌に暴露すれば、あなたの会社なんて吹き飛びますよ、」
「私は有名人ですからね、恰好のネタです、朝から晩までハイエナのような
 記者があなたを追いかけまわしますよ、絶えられますか?」
「・・・・・・・」
絶句する片桐、こんな男の脅しに屈するのか、・・・・・
「少し時間をくれないか、考えてみるから、」
「いいですよ、今日は帰ります、」
「あ、そうそう、今日から菜穂子を抱く事は禁じます、
もっとも菜穂子が拒否するでしょうが、」
「諦めて、今迄通りの生活をしましょう、」
「菜穂子もあなたの妻のままでいいですから、」
「じゃ、」
こう言って高坂は帰っていった、
そこには爽やかな有名俳優の面影なく、悪魔のような男そのものだった。



●片桐の悟り



高坂が帰った後、しばらく書斎で考えていた片桐、
ふらっと出かけてその日は、戻ってこなかった。
きっとホテルで考えているのだろう、
菜穂子はそう思ってほっておいた、
片桐のプライドは、菜穂子が妻のままで表向きは保たれるかも知れない。
それが唯一の救いだろうか、そう思いながら、・・・・


片桐は、数日ホテル生活をして家に戻らなった、
片桐も60才になろうとしていた、
もう第一線から退いてもおかしくない年代になっていた。
もちろん衰えた訳ではないが、
片桐は思う、菜穂子を奪って6年あまり、急速に会社も成長したし、
財産も使いきれない程ある、菜穂子に文句はない。

(ふ、因果応酬か、菜穂子に稼がしてもらったから、むしろ感謝しなくちゃ、
もう抱けなくなってしまったけど、しかたないか、元々奪った妻だから、・・・)

片桐は悟りを開いたかのような、穏やかな表情になっていった。
名経営者片桐、晩節を汚してはならない。

(高坂の自信から、菜穂子が虜になったのは事実だろう、
私が大人の女にして、
高坂が今度は奴隷女にしたのか、・・・
きっと凶暴なセックスなんだろう、悪魔のようなやつだな、
ヤクザじゃないだけいいか、ふっ、菜穂子が奪われるとは思わなかったな、・・・・)

片桐は、菜穂子の事を諦め次の人生を模索した、
菜穂子だけで人生を破壊してはならない、
会社をつぶすなんて事は出来ない、年商100億になろうとしている
堂々たる会社なのだから、
そして、次のターゲットをアメリカでの新規事業開拓に決めた。