寂しがりの裕子
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トトマル
2021/12/27 (月) 22:45
No.29658
今更になって後悔してます

裕子は結婚して3年になる27歳になったばかり、専業主婦
子供を作るのはまだ少し先と夫とは話しています
その夫が社内辞令により3年間マレーシアに単身赴任と
なり、その準備で忙しくしてたのは、つい一ヶ月前のこと
今は、マンションに一人きりでの生活ですが、1〜2日おきに
夫からLINEがはいってはいますし、一人きりの生活にも
だいぶん慣れてきました

毎週火曜日と金曜日にゴミ出しの日が決まっていますが
一人暮らしですから、そんなにゴミは出ませんので
いつも通り金曜日にだけゴミ出ししてるのですが
最近入居されたのか、大学生の様な方が何時も私と
同じ時間と重なり、昇りのエレベーターで一緒になります

フッと、気になり何階迄行くのか8階で降りてから見てたら
12階、そう最上階まで途中止まらずに行きました、この
マンションを購入の時一応12階も観て廻ったので広かった
のを覚えていました学生さんだけが住むには広すぎると
思い、きっと家族で住んでるのだと勝手に想像してました

かれこれ学生さんと昇りのエレベーターで一緒になる様になって
2ヶ月が過ぎようとしてた頃、一応挨拶ぐらいはしてましたが
昨日、エレベーターの中で二人きりになった時、私にメモを
渡してきました
咄嗟にポケットにねじ込み、部屋に戻ってメモを取り出して
読みました

彼は、伊東慎二くん21歳の大学生とのこと
いつでも良いので、今度、ランチを一緒に如何ですか、と
電話番号が書き添えてありました

主婦だと知ってて誘ってる、21歳の大学生に誘われてる
裕子は、主人しか知らないんです、今まで他の男性から
誘われた事などまったく無いんです、でも今は夫も居なくて
寂しい毎日をおくってるから
はじめのうちは無理、駄目よと自分に言い聞かせて
連絡せずにいたんです

メモを渡された日以来、彼とはゴミ出しで会わなくなり
1月半ほどたち、何故か無性に彼の事が気になりだして
ついに、机の引き出しに入れてあったメモを取り出し
その夜、夫とのLINEを終えてから勇気を振り絞って
メモにあった番号へ非通知でかけてみたんです

3コールで慎二くんは明るい声で応答してくれました
この前メモを頂いた事を告げると、すぐに私の事と
気づいてくれ、電話してくれてありがとうとお礼、
ほんの少しだけでしたが話し、次の土曜日にランチ
の約束し、電話をきりました、ドキドキが中々
収まらなくて、ランチしてお話しするだけなのに
こんなにドキドキしたのは久しぶり、土曜日が待ち
遠しくなってるんです

土曜日のランチは美味しく、慎二くんの話しはとても
面白くて時間の過ぎるのがとても速く感じ、そんな
デートの様なことが何度も過ぎてきて、慎二くんが
今度、飲みにいきませんかとのお誘いが
私が今は夫が不在なのをポロっと話したのを
慎二くんは覚えていて、気晴らしに行こうと
誘ってくれて、慎二くんは誠実な子で、今では
弟のみたいな存在になってきて
快く、良いよと返事したんです

つづきます