魅惑の姉
4
魅惑の姉
ヒロ
2021/05/22 (土) 03:30
No.28800
(遺品の整理も順調に進む・・)
「お母さんの和服は業者さんに見積もって貰って、残りの衣類はリサイクルか処分しましょう・・」
(てきぱきと指示を出す姉・・言われるままに段ボールに衣類を詰める孝之だった。)
「暫くなら私の家に住めばよかったのに・・1人暮らしって何かと大変でしょ?・・部屋なら空いてるのよ・・」
「義兄さんに悪いし・・1人の方が何かと気楽だし。」
(姉の申し出は嬉しかったが、義兄から苦手だった孝之・・)
「せっかく夫婦二人暮らしの邪魔はやぼでしょ・・」
「何きを使って・・(笑)夫婦二人だと会話も無いのよ、だから孝之を誘ったのに・・」
「お姉ちゃんの家からだと通勤が遠く成るし・・遠慮しとく。」
「そうかぁ・・」
(本当に残念そうな姉の沙織だった・・何歳に成っても歳の離れた弟が可愛いらしい。)
「寂しいからって風俗なんて行ってないでしょうね?」
(突然、姉の口から発せられた風俗の言葉にドキッとする孝之。)
「行くわけ無いよ・・風俗なんて・・」
(実際・・抜いてもらうだけだし・・行ってみたい気持ちは有るが、そこは病気も怖いしと・・)
「お姉ちゃんの口から風俗なんて言葉が出るとはね?(笑)義兄さん行ってたりして・・」
「そんな元気ないと思うとわよ・・」
(姉の言葉に夫婦間での営みは、なさそうな印象だった。)
「少しは片付いたのかしらぁ?」
(部屋の角に積み上げられた段ボール箱の山。)
「業者さんに取りに来てもらうわね。」
(携帯で連絡を取る姉・・やはり何かと頼りに成る姉の沙織・・)