遅かった出会い
99 楽な関係
東風
2021/12/13 (月) 17:35
No.29615
そんな香は、山田の性癖も理解して、それに合わせていた。山田もいろいろな葛藤はあったが、香の性的なもてなしに身を委ねる流れに逆らわなかった。
 山田は、夏はともかく、冬や涼しい時は、セックスの前のシャワーをさせなかった。香の着衣のまま、徐々に脱がしていくことを好んだ。
香も長年の付き合いの中、山田の性癖は分かっており、山田に抱かれる時は、ホテルであれ、車の中であれ、事前に出来る限りの準備をしていた。
特に下着には気を遣い、普段から上下揃ったものを身に付けるようしていたが、会うことが分かっている日は、会社のトイレなどで着替えてから、会っていた。
 付き合い始めたころ、二人が同じ職場であった頃は、仕事や家庭の都合さえあれば、毎日でも体を合わせていたが、職場が離れてからはそうはいかなかったが、
多い時は週3回、少なくとも週2回はやっていた。
しかし、都合が会わないと、1週間以上間が空くこととなったが、そんな時は、山田は妻に相手を求め、それが家庭を円満にする最低限度の行為としてちょうどよかった。
香もそれは分かしなかっていてもあまり言葉にはしなかったが、時々強がって
「奥さんともしてあげてね。この関係の維持は、あなたの家族の安定にかかっているのだから・・・」
と口にすることがあった。

 このような状況で、二人のセックスは、会えなかった期間、山田の体調によって微妙に変化し、香にとっては受け身のセックスが続いていた。
しかし、一般的な同年代の男女と比較して、互いにセックスに対して貪欲であることは感じていた。