遅かった出会い
73 事実?
東風
2021/10/16 (土) 09:09
No.29425
画像をみて、山田は血の気が引いた。心臓が高鳴った。
しかし、一息ついて考えると、長く疑念を感じていたことに確かなものとなり、ホッとする一面と、嫉妬というより、香の裏切りに対する怒りがこみ上げた。
そして、今一度最初から、メールのやり取りを見てみた。
 ほとんどが業務連絡であったが、後日、香から言聞いた夏の飲み会の翌日と思しき時、大宮からの
「かおり様がずっと好きでした・・・・云々」のメールが大宮から入っていた。
それに対する香の返答が
「私も大宮君に近いものを感じていました。いろいろと支えてもらってありがとう。あった時から、ビビッと来たものがありました・・・」
とあった。決定的な文面だった。
 その後のメールは、次に会うのは何時だとかあったが、その「会う」の意味は計り知れない部分もあった。
しかし、頬を寄せる画像は、その間の関係を想像するには十分な証拠であった。
そして、山田は、メールと、詰まってたファイル全てを自分のPCにコピーし、
二人の画像だけを添付し、「原因がわかりました」と件名を入れて、本文には、詳しい原因と、修正箇所を記入し、パソコンを取りに来るようにと、記し送信した。