遅かった出会い
43 疑惑 2
東風
2021/09/06 (月) 09:14
No.29226
若手女子社員の話を聞いたころ、香は、山田とはちょっと離れた部署に異動となっていた。
 会うことには問題はなく、関係は続いていたが、仕事で顔を合わせることは週に1度程度になっていた。そのため、メールでの連絡が頻繁になっていた。
しかし、ウソか誠かは別として、聞いた話は気持ちの良いものではなく、 積極的に香にメールする意欲は失せていた。
そんな中、香からメールが来た
”何かあったの?忙しいの?”
山田にとっては、聞いたことを思い悩む必要はなく、女子社員から聞いた話をメールにつづり、
”俺とあなたとの関係は、結婚を前提としてない遊びかもしれない。でも、ここまで続くと、互いに家族を持つ身で家族を失うリスクを共有する覚悟のもとの関係だと思っていた。もし、あなたが遊びの一つだと考えているならそう言って欲しい”
と、付け加えた。
間もなくして、香から返事が来た。
"何を聞かされたのか知らないが、直ぐに会って"