遅かった出会い
36 始まり
東風
2021/08/31 (火) 12:59
No.29201
とうとう、川を渡ってしまった二人は、ほぼ1日おきか、二日続けて身体を重ねた。
定時に仕事が終わった時や、直帰出来る時、平日の休みの時はホテルで、残業のない時は、二人の帰路の人気のないところに車を止めて、車中で全裸になってお互いを貪った。
 香の夫が家族のキャンプのために多少の改造を施したRV車は、二人のラブホテルと化していた。
 二人がカーセックスに選んだ場所は、河川敷、ショッピングセンターの立体駐車場の最上階、運動公園の駐車場など。
二人の間で、A・b・c・dと場所に名を付け、メールや通りすがりに
「今日は、bねでいいね」
などと、職場では短い言葉で連絡を取り合った。

 前日にもセックスをした時は、仕事の話をする余裕があったが、さもなければ、車のドアが閉まるとともに山田は香に襲い掛かった。
激しく唇を貪り、乱暴に乳房を、陰部を弄んだ。そして、会って五分も経たないうちに山田のものは香の中に打ち付けられた。
 山田のセックスは、一般的には遅漏の部類で、体位を入れ替え、香が山田の上になった時、山田は落ち着きを取り戻し
「ああ、やっと落ち着いたよ。」
と言いながら、香の衣類を一枚一枚剝がしながら、その肌の感触を確かめながら、言葉を交わす余裕ができた。しかし、目の前の手ごろな大きさの香の乳房と、ツンと立った乳首、そして、白いすべすべした肌、悶え歪む普段の仕事では見せない顔に興奮を覚え、下から突き上げたい衝動にかられた。
 そして、射精感が訪れると、彼女の腰を離すと今度は、悪戯っぽい顔をしながら、香が「おいしい」と言って口に含んだ。
 膣の中と違う口と舌の快感に山田は身体を委ねたが、不思議と射精感は遠のき、不思議な安心感と穏やかな気持ちになった。そして、そのまま穏やかに口の中に射精することもあったが、多くは再び全裸となった正常位に戻り、香をしっかりと行かせ、自分も大きな射精感をもとめた。
 射精の際には、ペニスの根元を強く香のクリトリスから恥骨に擦り付け、腹部に射精する時もあれば、大急ぎで香に口の中に押し込み、喉奥で射精することもあった。
 そんな逢瀬を週に3回から5回繰り返す生活が続いた。