とある夫婦の愛のお話
31 Re: とある夫婦の愛のお話
トラ
2019/03/24 (日) 03:03
No.26941
数日後

幸太郎はお土産のケーキを手に持ちながら家へと向かっていた

理由はこの間のsexのお詫びだ

さすがに前回はひどいことをしてしまったと反省していたのだ

幸太郎
「お詫びがケーキとは我ながら芸がないものだ」

そう思いながらも他に思い付かずにいた

お詫びの言葉も考えていたが今更な気もしてどうしようか悩んでいた

幸太郎
「それにしても最近の俺は情緒不安定なんだろうか?」

やはり達也と美幸との関係から少しおかしくなっているのかもしれないと幸太郎は感じていた

まぁだからといって関係を切るつもりもないのだが

そうこう考えていると自宅についていた

幸太郎
「ただいまぁ」

幸太郎はなるべく普通に挨拶する

絵理子
「おかえりなさい」

絵理子が出迎える

あれから絵理子が不機嫌ということはなかった

次の日にはいたって普通だったのだ

そんなようすに幸太郎はホッとしたがそれでも内心は怒っているのではないかと不安だったのだ

幸太郎
「これおみやげ」

絵理子
「あら珍しいわね、どうしたの?」

幸太郎
「たまたま安かったからね 俺も食べたかったし」

絵理子
「ケーキよね、じゃああの子も呼んで来ましょう」

そう言って絵理子は部屋にいる娘を呼びに言った

しばらくして娘が降りてくる


「おかえりなさい」

幸太郎
「ただいま」

簡単に挨拶をすませる二人

最近はこれくらいしか会話がない

幸太郎
(無視されるよりかはましか)

そう思うことにした

そう思わないと寂しいからだ

そんな幸太郎の考えなど知らぬ存ぜぬで母親とはいたって普通に会話をする娘

幸太郎
(大人になったらまた普通に離してくれるんだろうか?)

今の態度が思春期なのは分かっているが不安を隠せない幸太郎だった





ケー子を食べ終わるとまたさっさと自分の部屋に戻ってしまう娘を見送り

幸太郎
「はぁ…」

とタメ息をつく幸太郎

絵理子
「どうしたの?」

幸太郎
「思春期なのはわかるんだけどな」

絵理子
「ああ、しょうがないでしょ…自分にも覚えがない? それにパパは忙しくてあまり家にもいないしね」

幸太郎
「それはわかってるけど」

それでももう少しなぁと思ってしまう幸太郎だった

ちなみに絵理子はすっかり元どうりなようで改めて安心した幸太郎だった