色は思案の外
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色は思案の外
最後のティッシュ
2017/08/20 (日) 15:07
No.24895
僕らは長い長いキスをした
抱き合い舌を絡め合い、二人の体温が合わさりパジャマの下には汗が滲むほどの熱を持った空気に包まれる
「暗くして・・・」
「うん」
凛子さんの身体から一旦離れると二つ並んだベッドの間にあるスタンドライトの明かりを残して照明を落とした
ベッドの上で隅に置いた箱を気にしながらパジャマを脱ぎ始めた凛子さんに、時折視線を送りながら僕もパジャマを脱ぎ始める
これだな、この光の加減が良い具合にエロい 凛子さんは気づいているのかな?
秘密にしようとしてた事がバレてしまった、今夜の僕に怖い物は無い 一歩前に進むよ、凛子さん
ベッドに横たわる裸体に覆い被さると、パジャマを着ていた時とは一味違ったキスが待っていた
舌を絡ませ合いながら僕の手は凛子さんの臀部を撫でる
凛子さんは「大きいお尻」と言って気にしているみたいだけど、全体のバランスは凄くいいんだよね
なんで女の人って男の理想以上に痩せたがるのだろう
僕から見れば凛子さんのお尻から足の先までの健康的なラインは下半身の黄金比だよ
彼女の首筋に唇を押し付けて舌を這わせた、いつもより丁寧に舌の腹で凛子さんの肌を撫でると
僕の体に絡みつく長い腕から彼女の気持ちが昂ってきている事が伝わってくる
セックスの中で身体を絡め合うなんて普通の事だけど、僕と凛子さんの間では大事な事なんだ
変なところで正直になる凛子さんは、気が乗っていない時は手の平を僕の体のどこかに当ててくれるだけ
もっと気が乗っていない時は手を当ててくれる事さえしてくれない
この分かりやすい彼女のサインを知ってから、セックスの後に落ち込んでしまった事は今までに3回ある
そういう時は嘘でもいいから、気が乗ってるフリぐらいしてくださいよ・・・
しかし今夜の凛子さんの気乗りは好調のようだ、僕もいつもより愛撫に気持ちが入る
気持ちが入ると凛子さんの全てを欲しくなる
今まで僕はここで我慢していたけど、もう我慢する気は無い
凛子さんに僕の本当の愛撫を知ってもらいたい
僕の体に絡む彼女の腕を掴んで解くと、掴んだ腕をベッドに押し付けて彼女の脇の下に顔を潜りこませた
「えっ・・・ 宗太くん・・・」
僕が唇を押し付けているのは凛子さんの脇の下だ、汗が滲んでいるのか彼女の肌が湿っている気がする
ここまできて脇の下にキスするだけで終わらせる気は無い、僕は舌を出して舐め回した
「んふぅ・・・ん うっ・・・ん・・・」
この凛子さんの声をどう判断したらいいのだろう
もしかすると、彼女はくすぐったいという感覚しか感じていないのかもしれない
それでも彼女は僕の愛撫を受けてくれる
気が乗らない時でも僕を拒まない彼女の気持ちを利用してしまい、申し訳ないという気持ちは少しあった
でも、これが今まで我慢していた僕の性癖だ
脇の下だけで終わらせるつもりは無い、足の先まで全部欲しい
僕は愛撫を下の方へ向かわせた 舌触りのいいお腹の肌、その美しいお腹に存在する小さな窪みは可愛いおへそだ
おへそには軽くキスをするだけ、唇に恥毛の感覚を感じたとき次の行先に迷った
いつも通りに内腿の愛撫で焦らすか、それとも背中を愛撫するか
(しまった・・・ オッパイ舐めるの忘れてた・・・)
この失態を挽回すべく僕は脚への愛撫に全霊を注ぐ事にした
長い脚に抱き付き太腿に舌を這わせたが、凛子さんは沈黙したままで身体の方にも反応は無い
いつもと違う愛撫に驚いているのだろうか
しかし、ここでやめる訳にはいかない
これから先の事を考えると凛子さんに知ってもらわなければならない僕の愛撫だ
ふくらはぎ、足首、そして足の裏へと舌を這わせていったけど凛子さんの反応は薄い
足の先を咥え指を舌で転がしても特に目立った反応は無い
「四つん這いになって」
「うん・・・」
どこか不安そうな表情だったけど、凛子さんはうつ伏せになりお尻を上げてきてくれた
臀部から腿に繋がる美しい曲線の間で肉の花弁が濡れて妖しく光を反射している
悦びの声は聞こえなかったけど気持ち良く感じてくれていたのかな?
確認したいところだけど、そんな無粋な事は聞かない
突き上げられた臀部を撫でながら、僕は視線を濡れた花弁ではなくその上にある菊門に向けていた
指先で菊門を撫でてみたけど、少し窄んだだけで凛子さんからの声は聞こえない
「舐めるよ」
「え・・・」
両手を臀部に添えて顔を近付ける
「まって・・・」
弱々しい凛子さんの声が耳に入ったけど聞こえない振りをして臀部の間に唇を押し付けた
舌を出して放射線状に拡がるシワをなぞると菊門が素直に反応して収縮する
「いや・・・ だめ・・・」
興奮し過ぎて独りよがりな愛撫になってしまうんじゃないのかと危惧していたが
か細い凛子さんの声をはっきりと聞き取れているし、舌の先は菊門のシワ一本一本を感じ取れている
僕の頭の中は冷静だ
舌の先に感じる菊門の収縮と緩和の様子から凛子さんの緊張が伝わってくる
「だめ 宗太くん・・・ お願い・・・」
(そんなに緊張しないで リラックスだよ、凛子さん)
舌の先を尖らせてシワの中心に押し当てると菊門は強く窄んでしまった
(だめか・・・ ここまでかな)
僕は愛撫していたお尻を解放する事に決めた
仰向けに戻った凛子さんが僕を見上げてきている
ここからが勝負だ、今後の二人の営みを左右する事になる話し合いをしなければならない
体の一部しか目に入ってなかった愛撫とは違い、凛子さんの表情がハッキリと見えて緊張が奔る
恐る恐る僕も横になり凛子さんを腕枕に誘ってみると、彼女は僕の腕に頭を預けてくれた
最初の言葉が思い浮かばず、とりあえずキスをしてみる
凛子さんは何の抵抗もなくキスを受け入れてくれて
舌を凛子さんの口の方へ伸ばしてみても、迎えてくれた彼女の舌の動きから機嫌は悪くないように思える
さっきまで凛子さんの肛門を舐め回していた舌に絡んできてくれている
僕の愛撫は受け入れられたのかな?
唇が離れた 最初の一言が肝心だ
「凛子さんのアナル、美味しかったよ」
(よし、これは絶賛に等しい褒め言葉だ)
「・・・怒ってるの?」
「ん?なんで?」
(あれ・・・)
「いつもと何か違う気がしたから・・・」
「別に怒ってないけど・・・」
「アイマスクつけた方がよかったの?」
(ええっ!?その話は始まる前に終わってるし)
「それは付けても付けなくても・・・」
「そう・・・」
(何で会話が沈んでいくんだ・・・ 弾ませようよ・・・)
「さっきの愛撫だけど 駄目だったかな?気持ち良くなかった?」
「変な感じだった・・・」
「そうか、変な感じか・・・ でも、これが僕の愛撫だから・・・」
「宗太くんの?」
「うん・・・ 色んなところを舐めるのが好きなんだけど・・・」
「汚いところも?」
「凛子さんの身体に汚い所なんてないよ」
「そんなこと・・・」
「アナルも綺麗だったよ」
「もぉ・・・ 変なこと言わないでよ 恥ずかしい・・・」
(そんなこと言ってるけど、オマンコは濡れていたよ)
「驚いた?」
「うん、いつもと雰囲気が違ってたから」
「嫌じゃなかった?」
「うん・・・ちょっと驚いただけ」
「ごめん、最初に言えばよかったね」
「ううん、もう大丈夫」
「そうか、よかった スッキリしたよ、今までずっと我慢してたんだ」
「我慢してたの?それなら初めから言ってくれればよかったのに」
「初めって、初めて凛子さんを抱いた時の事?」
「うん、そうよ」
「う〜ん、それは難しいよ 初めてで脇舐めたりアナル舐めたりしたら変な目で見られそうで何か怖いし」
「うん、あんな事されたら変な目で見てたと思う」
「はは・・・ ハッキリ言うね・・・」
「ふふっ」
(あ、笑った)
「それで、お願いがあるんだ 時々でいいから今みたいな愛撫に付き合って欲しいんだけど・・・」
「ええ、いいわよ」
「嫌じゃない?」
「うん、大丈夫」
「じゃぁ、さっそく付き合ってもらおうかな」
「うん」
凛子さんからは「うん」という相槌が多くなっている
今までにもあったかもしれないけど今日初めて気付いた
この凛子さんからのサインにはどういう意味があるのだろう
やり直しの愛撫は、先ずは凛子さんの手を取り指先にキスをした
二度目だからオッパイの愛撫は忘れない、脚への愛撫は一度目よりも丁寧に舌を這わせた
うつ伏せになってもらい背中にキスをすると凛子さんの身体が微かに反応する
もう、四つん這いになってお尻を広げてもらう必要は無い
うつ伏せの姿勢のままの臀部を両手で鷲掴みにして広げると、現れた菊門に唇を押し付けて舌で舐めまわした
凛子さんのお尻はリラックスしていて僕の愛撫を拒む力は入っていない
「んふ・・・ ふぅ〜ん・・・」
耳に入ってくる悩ましい声が菊門への愛撫に一層の気持ちを込めさせるがお尻ばかりに執着してはいけない
仰向けに戻ってもらいキスをしながら一時の休息を取った後、僕は凛子さんの秘部へ向かった
お尻を舐めた舌でディープキスをするという行為に興奮を覚えてしまう性癖だけは言えない
これは流石に変態扱いされそうだ
恥毛に顔を近付けると湿り気のある温かい空気が上がってくる
愛撫を急きそうになる気持ちを抑え、クリトリスを唇で包み舌で優しく撫でてみると
僕の顔を挟む太腿が震えだし、一旦クリトリスから唇を離した
クリトリスに触れないように気を付けながら濡れた花弁に舌を這わせ
奥から溢れてくる愛液を掬い取ると、控え目だが艶っぽい悦びの声が耳に入ってくる
「あぁ・・・ う〜ん・・・」
小さな喘ぎ声だけど身体は腰を捩らせて悶えている
凛子さんは感じているはずだけど、僕が期待している「入れて」とか「欲しい」という言葉は聞こえてこない
少し積極的になるだけでセックスは大きく変わると思うんだけど、一筋縄ではいかないみたいだね
「凛子さん」
「ん・・・」
「フェラして」
「うん・・・」
既に僕のチンポは凛子さんの悶える身体と艶っぽい声に反応して固く勃起していて
直ぐにでも膣の温もりに包まれたいけど、ここは我慢
凛子さんの手が勃起したチンポを掴んでくれた
彼女の手は女性にしては大きくて、これが思いの外気持ちいいんだ これは才能だね
そして亀頭を這う舌、こっちはあまり上達していない・・・ これは僕の指導力不足が原因か
フェラチオしてくれている凛子さんの肩に手を当てた
「もう我慢できないよ、入れたい」
「うん」
チンポから離れて顔を上げた時に見せてくれる、ちょっと得意気な表情が愛おしくて
僕はフェラチオにあれこれと注文を付ける事ができないままでいる
下手すれば凛子さんの気持ちをネガティブな方向に向けてしまうかもしれないからね
それで買ったのが拘束具なんだ
遊びでイラマチオっぽい事をしながら深みのあるフェラチオを覚えて貰おうかな・・・と
仰向けに寝転がった凛子さんの脚を掴んで広げ、柔らかい花弁に亀頭を押し当てた
「お願い ゆっくり・・・」
(ん?ゆっくり?)
とりあえず言われた通り、ゆっくり腰を前に出していくと亀頭が締りの良い膣の温もりに包まれた
「あぁうぅ・・・」
(ん?)
いつもの挿入時とは少し違った声が聞こえてきたけど、とりあえず奥まで押し込んでみる
「んぁぁ・・・ くうぅ・・・」
(んん?中はよく濡れてるし痛いわけじゃないよね?)
「動かすよ」
「まって・・・」
待てと言われると動かしてみたくなる
「んふっ んあッ ぐうぅ・・・」
ゆっくり三突きしただけで、凛子さんはシーツを掴み体を反らせた
(あ、イキそうなのかな?)
抱えていた脚を離し、悶える彼女に覆い被さるとシーツを掴んでいた手が僕に抱き付いてきた
温かい膣の中は愛液で濡れていて、その濡れ具合から僕のチンポを歓迎してくれている事は判る
悶えて捩る凛子さんの身体を抱いて押さえ、ゆっくり深く腰を動かすと
背中に回ってきた手が僕の背中の肉を掴んできた
「うぐッ んんッ んんーッ!」
一際大きく唸った後に反り返っていた凛子さんの身体がベッドに落ちる
僕を喜ばせる為の演技ではないようだ、そんな演技してくれたことがないし
彼女の膣が僕のチンポから精液を絞り出そうとしているかのように痙攣しながら締め付けてきている
僕と凛子さんが繋がってから2分も経っていない、こんなこと初めてだ
絶頂を迎えた凛子さんの身体を優しく抱いていたのは少しの間だけだった
いつもと様子が違う凛子さんに興奮させられ、僕の腰がチンポの快感を求めて動き出す
「宗太くん・・・ まだ・・・」
さっきまで僕の背中の肉を掴んでいた手が、今度は優しく摩ってきて僕をなだめようとしてきている
(ごめん 止められないよ・・・)
「宗太くん だめ・・・ 宗太くん・・・ 宗太くんっ!」
僕の腕の中で身悶えながら、なにか訴えかけてきている
「あぁっ だめっ あんっ だめっ」
凛子さんの声が変わった、相変わらず控え目な喘ぎ声だけど
いつもと比べると少しだけ大きかった気がする
「うぅ・・・ ぐぅ・・・」
また凛子さんの声が変わった
そして僕の腕の中の身体はというと暴れるように悶え、力強い彼女の身体に抱き付き押さえる事で精いっぱいだ
正上位の後は四つん這いになってもらい後ろから・・・という最近のお気に入りのプランは頭から消えてしまい
結局僕は最初から最後まで凛子さんに抱き付いたまま腰を動かし続けた
朝目覚めると隣で凛子さんが眠っている
僕の方が先に目覚めるなんて珍しい事だ
昨夜はセックスが終わった後も僕らは随分長い間抱き合っていた
抱き合っている中で「怖かった」と満足気な声で囁いてきた凛子さんの表情が忘れられない
一緒にシャワーを浴びて寝室に戻ると、凛子さんのベッドには愛液と膣から漏れ出た精液がセックスの跡をかたどっている
それを眺めていた彼女を僕のベッドに誘い肩を寄せ合いながら眠りに入った
昨夜の事を思い出しながら可愛い寝顔を眺めていると凛子さんの目が薄く開いた
「おはよう」
「ん・・・おはよう・・・」
気怠そうな返事が返ってくる
凛子さんは上体を起こして胡坐をかき、面倒そうに乱れた髪をかきあげた後
手を胡坐の上に乗せると背中を丸め、うつむき加減で胡坐をかいた自分の脚か捲られた掛布団か何かを眺めている
その表情は可愛い寝顔とは別人の様な仏頂面だ
この凛子さんの目覚めを初めて見た時は、目を閉じて二度寝のフリをしたが
今はもう大丈夫
凛子さんと婚約した後に大丈夫になった事が目覚め以外にも幾つかある
一緒にお風呂に入った時、といっても一人暮らししていた時はお互い広くない部屋に住んでいて
お風呂と言っても湯船に浸かるのではなくシャワーを浴びていた時に見せられた事だ
凛子さんは僕の目の前で綿棒を使い鼻の孔を掃除し始めた
これを初めて見た時は衝撃映像だったね
他にも色々あるけど今になって思えば、僕と一緒に暮らし始める前に普段の凛子さんを見せてくれたのだと思う
この前一緒にお風呂に入った時「鼻の掃除は?」って聞いたら「後で」と言って見せてくれなかった
僕は結婚する前に色々試されていたのかな?
はっきりと目が覚めたのか、凛子さんは一度伸びをした後にベッドから出て背筋を伸ばして立った
彼女はセックスの跡が残る自分のベッドを眺めている
僕と同じく昨夜のセックスを思い出しているのだろうか
「中に出された後は直ぐに拭いた方が良いみたいね 宗太くんも覚えておいて」
「はい・・・」
僕はセックスの事を思い出していたのに、凛子さんはセックス後の処置を考えていた
流石です・・・