番外・息子の先生 [由美子の章]
108 番外・息子の先生 [幸彦の章]初恋
tttt
2018/12/05 (水) 18:02
No.26431
初恋42



 「ううっ!!」

 膝立ちの道弘は、精液をびちゃびちゃと床に並べている数冊の雑誌に放出した。どの雑誌も「巨乳熟女」、「爆乳人妻」などの文字とともに、30〜40代、さらには50代の女たちが、豊満な乳房を強調するポーズをとっている写真が写っている。道弘はそれらの雑誌でマスターベーションにふけり、たった今激しく射精したのだ。自慰の快感が去り、道弘はパンツをはいて立ち上がった。そして、男なら必ずおとずれる射精後の虚無感を・・・まったく感じなかったのだ。むしろ、自身の精液がまみれた雑誌を眺めて、興奮し、驚く早さの復活の兆しをみせていた。道弘の耳に、あの、甘い声が響いていた・・・



 「あら・・・ごめんなさい。次はあなたの番だったのに。こんなに濃いお精子、空打ちさせてしまったわね。可哀想・・・。あなた、おっぱいが好きなんでしょ?あなたのおち○ぽ、パイズリでもう一度元気にしてあげるわね。それから、セックスしましょ。今度はちゃんと、私のおま○この中に出させてあげるから」



 はあはあはあはあ・・・道弘は呼吸を荒らげ、完全に復活した勃起を、パンツの上からしごく。うねる細腰、弾む巨尻、脳裏に浮かぶ真っ白い豊満な肉体。



 「くそっ・・・俺だけどうして・・・」



 不良グループの仲間、純と達彦とセックスで躍動していた桃のような形の良い巨尻と折れそうなほど細い腰を思い出した。十代ながらセックス経験豊富な二人の不良に犯されながら、逆に二人を蹂躙しかえしていた。あの女はいったい、どんな女なんだ。塾講師の大竹という男から輪姦するようにけしかけられたが・・・逆に圧倒されたあの・・・あの巨大な乳房。道弘の勃起を完全にホールドし包み込んだ、あの乳房


§§§




 ピンポーン・・・


 玄関のチャイムが、その時なった。不良グループの取り巻きの女たちの一人かもしれない。くそ、追い返してやる。いや逆に連れ込んで、憂さ晴らしに犯してゴミのように中にぶっ放してやろうか。そうしよう。ふたたび昂っていた射精欲を隠すように、ズボンをはくと、罠にかかった草食動物を捕らえる肉食獣のような気持ちで道弘は玄関に向かった。そして、ドアを開き、後ずさり、呻いていた。



 「ど、どうして・・・ひ、ひ、ひで、秀子先生が・・・」
 「こんにちは、道弘くん、ふふふ・・・」
 「あっ」




 玄関に呆然と立ち尽くす道弘の横を、軽やかにすり抜け、上がり込んだ秀子は、道弘が一人暮らしをしているアパートの散らかった汚れた部屋を見渡した。そして、コートを脱ぐと、近くにあった椅子の背にひっかけた。爆弾のように飛び出したニットシャツの胸の膨らみ。秀子が少し体を動かすだけで、タプタプと揺れている。



 「そんなところに立っていないで、上がったら?道弘くん、あなたの家でしょ。さあ、あの時のつづきをしましょ。あなただけ、お預けになっていたでしょ」



 挑戦的に見つめてくる秀子を、道弘は呆然と見ていた。そして、肉食獣の視線に捕らえられた草食獣のように、小さくなっていた。