鈴を鳴らさないで
1 スレッドオーナー
まきろん◆rYpjtk
2014/08/01 (金) 00:59
No.19536
 最初は気のせいだと思った、いやそう思いたかった。でも違う!確かに彼は優子の身体に自分の「モノ」を押し付けていた。
 朝の満員電車に乗るのは好きではなかったが、午前中のパートとなれば致し方ない。そして、そこで隣家の有紀人と乗り合わせても今年高1になったのだから まああることだろうと。
 しかし、顔なじみの有紀人が優子に挨拶の1つもしないのは、彼に特別な想いがあってのことだったのだろうと 今にして考えられる。
 彼女にしてみれば、もう片方の当事者が隣家の子であることだし、彼の母とも友人といってもいい関係なので、事は荒立てたくない・・・・。なんとか、カバンで防ごうとしたりしたが、有紀人もそういう彼女の思いを察してか、電車のゆれを利用して微妙に立ち位置を変えて攻めてくる。ただそれ以上のことはしてこなかったので、そのうち根負けした優子が、(電車を降りるまでだから)とあきらめると、確かに押し付けてはくるもののそれ以上のことはしないようだ。そのうち電車が優子の目的地についた。
 とまあ、ここまでなら具にもつかない話になるが、これが毎日となると話が違ってくる。優子も電車を一本ずらしたりしてみたが向こうも必死で合わせてくる。
いよいよ、はっきりしなければだめかと思ったある日のこと・・・。