空白の日々に
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Re: 空白の日々に
小田
2026/08/02 (日) 17:39
No.210968
少し緊張した面持ちで、なだらかな坂道を上がって行きます。
「僕の?」
「傍観者になれないでしょ?私達だけならいいんだけど、こちら側の人なのよ」
「まぁ、そうだね・・・で、立場は?」
「黒服ね?分るでしょ?」
「サポートかい?いずみはキャバ嬢?」
「同じようなモノでしょ?」
「スーツを着てるから?」
「それも含めて・・・菊ちゃんと私がエロエロするところをお客様が覗くのね、タッチもあるん
だけど、誰かに観られないように見張りと誘導のお仕事なの」
「報酬は?はははっ」
「ないかな?・・・観て欲しい私が払わないといけないんだけど、知られたら大変だから、
分るでしょ?」
「観させてもらうんだから、支払い義務が生じるね、はははっ」
「のんきね?そういうところって大好きかな?」
「比べただろ?だけど、だろ?」
「言わせないでね?私の愛する人は不変なの・・・でも、今ね、今の今は・・・じゃ、黒服を
お願いします」
なだらかな坂を上がると、正面に大きな噴水が見えてきますが、今は稼働していません。
噴水の周りは石畳になっていて、かなり広く取ってあります。
それに石畳の外周に沿って、ベンチが設置されていますが、対角に位置するベンチ間の距離は
驚くほどですから、外灯があるとしても近付かない限り性的な行為をしていても、それとは判別
できないかもしれません。
ただ、遮蔽物が全くありませんから、その環境で性行為に及ぶには、余程度胸があるか、変態か、
変態に傾いている人間しかいないと思われます。
ところが、彼女はそれらを併せ持っているのですから、命令されれば躊躇なくそれに従うことは
考えるまでもありません。
噴水の傍まで来ると、左奥のベンチのところで、数人の人影が見えます。
他には誰もいないのですから、そこが目的の場所なのは間違いありません。
近付くと、菊本さん以外に中年の男性が3人、30歳くらいの女性が1人なのですが、女性が居るとは
驚きです。
菊本さん以外は、笑顔で迎えてくれます。
その女性がいずみに話し掛けます。
「こんばんは・・・遅くにご苦労様です」
「気になさらずに・・・お仕事ですから」
「今夜は当社の企画に参加いただきありがとうございます」
「堅苦しいでしょ?」
「ホントに?この企画は久し振りでしょ?時間が人を遠ざけると言うでしょ?それかもしれないわ」
「言うかしら?」
「言わないかな?変わらないわ・・・お綺麗で、エロいのは」
「エロいと出来ない企画でしょ?」
「そうでした・・・ご紹介しますね?」
一人の男性が話したそうにしていたのですから、紹介される前に、
「綾見ちゃん、相変わらず美人だよ、年数なんて関係ないな・・・言った通りだろ?」