空白の日々に
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Re: 空白の日々に
小田
2026/08/01 (土) 16:14
No.210911
車は東に向かい、幹線道路を南下します。
彼女が口にした”夢の島”、”欲望の島”から”島”を指すのであれば、向かう先は推測に
難くありません。
国道を渡れば、赤く塗装された橋を渡り人口島に向かう筈です。
「なるほど・・・島だね。そこで?」
「・・・ねぇ、オッパイを・・・」
乗車してからの密着感が半端ではありません。
私の耳を甘噛みして、興奮させる仕草を繰り返しています。
菊本さんが時々こちらを窺っている様子が、バックミラーに映るのですから、手抜きなどできない
のでしょう。
上半身は見えても、下半身は見えないのですから、演技は難しくありません。
「・・・大きくなってきたわ。もっとオッパイを・・・ねぇ、揉んで欲しいの・・・」
彼女の左胸に誘導した私の右手を、左手で押さえるように、揉む仕草を繰り返します。
興奮している状態を、表情からも小さな喘ぎ声からも、菊本さんに伝えているように感じられます。
彼女の右手は私の股の上で空を切りながら、小刻みに上下しています。
あたかも、扱いている風を装っているのですが、なかなか堂に入っているのですから、経験の賜物
が顔を出していると言えそうです。
彼女の耳から首筋に唇をソフトに這わして、顔を見られない様にします。
全く興奮もしていないのですから、顔を見られることでバレる事を避けたいからです。
キスをしてこないのは、菊本さんも了解している事が分りますし、フェラの真似事もしないのは、
次の展開につなげる理由があると推測します。
新交通システムの無人電車が折り返す南の公園の傍に止まります。
「着いたぞ」
唐突な彼の声が、かすれているように聞えます。
暫く話していないと、そうなることも分るのですが、少し様子が違うようにも感じられます。
「・・・時間なの?」
それには返答せずに車を降りて、歩道側に回って来ます。
スライドアを開けて、
「小田さん、代わってくれないか?」
彼が来るまでに服装を直したようにみせるのですが、彼女も少し大袈裟に手伝っている風を装い
ます。
彼女と前席の間を通る時に、ズボンのジッパーを上げるそぶりを見せます。
彼女の顔を一瞥するのですが、何の変化も見られません。
直ぐ傍に彼が立っているのですから、変な動きができないのは至極当然な事です。
あくまでも私サイドからの希望的観測なのですから、彼女の真意と一致しているかは、全く分かり
ません。
私が車を降りると、
「待ってくれるか?」
そう言って、スライドドアを閉めます。