空白の日々に
91 Re: 空白の日々に
小田
2026/08/01 (土) 13:19
No.210901



店の外に出て、菊本さんが廻してくる車を待ちます。
東行き一方通行ですが、幅寄せすれば、後続車は十分に通れるスペースはあります。
人通りも多くはないのですが、彼女の服装も髪の色も人目を引かない筈はありません。
たった数分の間に、数人の男女があからさまに揶揄しそうな表情を見せます。

トートバッグを歩道に置いて、私の左腕に両手を巻き付けてきます。
この距離なら会話も盗聴されないと判断したのでしょう。

「見られてる?」
「だね・・・避けたくても避けられない状況じゃないか?はははっ」
「チビTとフレアスカート、お臍は見えてるし、お尻も見えそうでしょ?」
「見えそう?感性の違いかい?」
「見えてるに訂正ね?乳首も・・・イヤらしい女って思ってるのね?」
「それが狙いだろ?」
「狙われるかな?」
「狙われたい?」
「カモにされるかな?」
「越智に?」
「利益相反かな?」
「利益共有だろ?」
「うふふっ、それこそ感性の違いね?」
「はははっ・・・おっ?!来たね」

数分も待たずに、ミニバンが私達の前に止まります。
急いで降りて来た菊本さんは、何も言わずに店に向かい、鍵を掛けたようです。
そう言えば、彼女は鍵の事など全く気にしていなかったことが、ほんの少しですが気になって
いました。

「乗れよ。いずみはどうする?」
「前なの?」
「客だろ?聞かれたら大目玉だぞ」
「じゃ、どうして聞いたの?」
「ヤルかどうかだ」
「出来ないでしょ?・・・えっ?フェラなの?」
「どうかな?本番はダメに決まってるだろ」
「分かったわ・・・お触り程度ならいいんでしょ?」
「オメコはダメだからな」
「うん・・・小田様、後ろの席でご一緒ね?いいでしょ?」


3列シートのミニバンです。
2列目の席に私が先に、彼女は後から乗り込みます。
私の左腕に両手を巻き付けて、胸を押し付けてきます。
普段と変わらない接し方を伝えたいのでしょうが、全く必要もありません。
そう考えれば、彼女の行動はそれを越えたモノと理解すべきかもしれません。

「こうするのね?分かるでしょ?」
「まぁ、理解はできるね」
「望むことでしょ?望まれるのならこちらから、お仕事はそういうモノでしょ?」