空白の日々に
9
Re: 空白の日々に
小田
2026/05/30 (土) 13:27
No.209707
「準備できたな・・・いずみと代われ、いいな?」
「はい・・・」
抑揚を抑えた声ですが、聞く者を震撼させるに足る凄みを感じさせます。
客への気遣いなのか、いずみの嬌声を聞かせたいのか、どちらにしても、抑え気味に話す彼に
合わせていたのです。
平野さんも当事者なのですから、雰囲気を読めない筈はありません。
話が途切れた途端にと言えばいいかもしれません。
いずみの嬌声が一段と大きく聞こえてきます。
聞き慣れた喘ぎ声なのですが、相手が代ると声の色は変わるようです。
平野さんが嬌声の聞えるところへと私達から離れて行くに従って、彼女の姿は薄れていきます。
うす暗い照明が、それを助長している様です。
私に向き直り、
「分るだろ?」
「状況?」
「そういうことだが、本番はさせていない。ここではな」
「どちらでもいいが、経緯を聞かせてくれないか?」
「おっと、まだ名乗っていなかったな。名無しじゃシャレにもならないか・・・」
40歳代半ばか後半くらいの年恰好ですが、横柄な態度は年齢など全く関係ない環境で過ごしてきた
と、推測できそうです。
私の質問をかわすためかもしれませんが、急に名前を持ち出してきます。
平野さんからは状況を見せるためだと聞いているのですから、そうだとしたら、彼は嘘を付いて
いることにはなりません。
「偽名かもしれないのなら、聞く必要もないね」
「言うね、いずみから聞いていた通りだな。慌てふためかないのは気に入ったな」
「先程からいずみと呼び捨てだが、少々癇に障るね」
「気分が悪いのは分かるが、いずみは俺のオンナだから、呼び捨てじゃないといずみが可哀想
だろ?」
「望んでると?」
「俺が決めたことには逆らわない。どうしてだか分るか?」
「さて?」
「俺のチンポだ。知らないオトコと絡むのも、俺のチンポが欲しいからだ」
「なるほど・・・それが経緯か・・・」
「それしかないだろ?いずみを満足させられるのは俺しかいない。悪いが、小田さんでは満足
できない、俺と一緒に居たいと・・・おっ!来たか・・・」
二階の階段を上がったところから来たのですから、私の後ろ側から姿を見せたことになります。
小走りに駆け寄って来て、彼の首に左手を廻して体を密着させます。
私は目にも入らない、見えていても見えない状態のようです。
特に演技をしている風には見えないのは、私に目線を送って来ないことがその証拠です。
「ごめんなさい・・・放してくれないんだもの」
「お前がサービスし過ぎるからだろ?」
「だって〜、喜んで欲しいでしょ?」
「俺のチンポが欲しいからだろ?」
「うん・・・いいの?」