空白の日々に
43 Re: 空白の日々に
小田
2026/06/28 (日) 15:04
No.210185



「戻そうか?」
「あのね、これだけは先に話しておきたいの。ご主人様が現れるまでのお話しは、真実も事実も
見えていたと思って欲しいの。だけど、その後が、真実は見えなくなって事実しか、それも真偽は
分らないかも?」
「あぁ、そう理解する。じゃ・・・」
「続きね?・・・そう頻繁に会っていなかったの。いずみちゃんはお仕事が忙しいし、
ひろ子ちゃんもいるでしょ?いつ頃だったかな?ひろ子ちゃんが一歳になったか、歩き出したか、
その頃から会う回数が増えてきたと思うの。
何となく気が合うねって、お互いに話せるようになっていたのね。言い忘れたわ、私も三つ上の
女の子がいるから、それもあってお話が弾んだと思うわ」
「結婚してる?話しの流れを止める事になるのなら、後回しでもいいが・・・」
「結婚してたかな?複雑だから後でもいいかしら?」
「構わないよ」
「ありがとう・・・思いが重なるって話したでしょ?いずみちゃんとは同じじゃないけど、悲しみ
を共有してたのね。それで・・・ある時ね、二人の距離がとても縮まって・・・そういう関係に。
とても癒されたの、いずみちゃんも同じ思いだったって。お互いに必要としてることが分かって
からは、会う回数も増えていったの」
「会う?・・・どこで?」
「ごめんなさい。最初はカフェ・・・お店は?」
「はははっ、そこまでは必要ないからね」
「そうよね。数回会った頃だと思うわ、いずみちゃんを招待、大袈裟ね?遊びに来ないって。
でも、いずみちゃんからは、ご招待がなかったのよ。同居してる女の子がいるからって。
深く聞かなかったんだけど、ほんとなのね?」
「間違いないね。今もそうだから」
「プライベートなことは余り話さなかったけど、一緒に居て落ち着くというの、癒されることも
そうだけど、とても楽しいのね。それで十分かなって思ったから、プライベートなことは気にしな
い様にしてたの」
「平野さんの事情を聞きたいんじゃないけどね、悲しみの共有だけは教えてくれないか?」
「聞かれると思ったわ。誰でもそう思うわね・・・その当時は主人も同居だったの。
遊び人で、飲む・打つ・買う、とか言うでしょ?買うはなかったけど、私の知る限りね。
ギャンブル漬けの日々、お酒もそうだけど、ギャンブル程じゃなかったの」
「借金とか?」
「そうね、簡単に返せる金額じゃないから・・・戻してもいい?」
「ん?・・・あぁ、いいよ」
「いずみちゃんと仲良くなったのも、レズの経験があったからなの。彼女は話さなかったけど、
分るでしょ?でも、追及はしなかったの。彼女から話す迄待とうって」
「話したんだろ?」
「ずっと後に・・・ご主人様に指摘されて・・・前後するから、私の事を話すわね・・・
主人の借金を返すって並大抵じゃなかったの。普通に働いて返せる額じゃないから・・・
分るでしょ?」

いずみと似てる話し方です。

「風俗かい?」
「そうなの。土日はお休み、ウィークディはデリヘル・・・本番アリのね、違法でしょ?
仕方ないもの」
「完済した?」
「無理だったわ・・・それで今があるの。いずみちゃんも巻き込んでしまって後悔したけど、
彼女を見てると満更どころか喜んでいる様に見えるの。複雑な気持になるわよ、これで良かった
のかって」
「時系列じゃないんだね?」
「飛び飛びって感じかな?・・・続けるわね。今ので分ったでしょ?いずみちゃんと会えるのは
土日だけなの。彼女もお仕事だから、ちょうどいいでしょ?」
「それは分かるが・・・レズの経験は?話せるのなら」