空白の日々に
37
Re: 空白の日々に
小田
2026/06/21 (日) 21:56
No.210060
階段の踊り場から近付いてきたのですから、私には彼女を捉えることが出来ません。
平野さんからなら見えていたと思うのですが、気付くのが遅かったようです。
「何を聞きたいんですか?小田様、うふっ」
変り身の早さは、ここでも生きている様です。
越智の左腕に右手を廻して、大き目のトートバッグを左手に持っています。
「はははっ、聞くまでもないようだね。”今泣いたカラス”だろ?」
「まだ笑っていないでしょ?・・・これからかな?笑い声じゃなくて喘ぎ声?そうでしょ?」
彼の顔を覗き込みます。
「はははっ、エロオンナだから頭の中はセックスで一杯だろ?ん?笑い声は喘ぎ声と同じじゃ
ないだろ?」
「オメコが笑うって聞いた事ない?」
「震えるなら分かるが・・・どうでもいいだろ?小田さんには関係ないんだから」
「うふふっ、大好きなんだもの・・・ねっ?」
「これか?」
あからさまにズボンの上から右手でペニスを掴みます。
甘えるように、
「お手手が塞がってるから・・・どうするの?」
「今じゃないだろ?・・・小田さんにもう一度お礼を言いたいんだろ?時間がないんだから、
早くしろよ」
「うん・・・そうなのに聞きたいことがあるって聞えたから。それはもういいんでしょ?」
「忘却の彼方だね。気にしなくていいよ」
「まぁ!大袈裟だわ・・・ごめんなさい。さっきは仲裁をありがとうございました。
ご主人様とも仲直り出来ました。小田様あっての・・・小田様のお蔭です。
ですからお礼がしたくて・・・えっ?はい・・・いずみの体を楽しんで頂ければ・・・
どのようなことでもお受けできますから」
「その時だね・・・急ぐんだろ?」
「はい・・・」
彼の顔に目線を向けます。
「その気になってもらわないと困るだろ?」
「でも・・・お外から・・・」
「莉子、代われ!」
カーテンも引かれていないのですから、外から見えることは分るのですが、電車が通過しない
限り、見られることもない筈です。
左の椅子にトートバッグを置いて、窓を背に私の前に坐ります。
半袖のTシャツにショートパンツですから、その意図は丸分りです。
いずみの年齢ではまず見掛けないのですが、臍が見える短いTシャツです。
乳首が浮いて見えるのですから、ノーブラなのは一目瞭然です。
彼の顔を一瞥して、Tシャツを捲り上げます。
「脱げ!」