空白の日々に
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Re: 空白の日々に
小田
2026/06/14 (日) 15:55
No.209958
「うふふっ、私から?本名?それとも・・・」
「それしかないだろ?名前は一つだよ」
「分かりました・・・ちょこっとおじさんのお名前は、キタさんです」
「漢字を話さないと分からないだろ?」
「そうだわ・・・えっとね、喜びが多いかな?東西南北とかの北ではありません。これでいい?」
「ありがとう・・・」
いずみの腰に左腕を廻して、抱き寄せます。
「・・・ちょこっとじゃないだろ?」
「多いかな?うふっ・・・あれ?!名前と同じだ!」
「いずみちゃんね、おふざけはそこ迄ね?」
「ちょこっとだけなのに・・・ねぇ、そうでしょ?」
甘える仕草は、慣れたものです。
「まぁ、いいわ・・・喜多さんね、いずみちゃんが大好きなの、愛人にしたいんでしょ?」
「初対面の小田さんに話すことかい?」
「いやいや、性欲は留まるところを知らないと言うでしょ?」
「そうなの。留まらないから今日は二回も・・・ホント好きモノね、大好き?・・・チュッ〜ッ!」
彼の首に両手を巻き付けて、先程よりも濃厚なキスを交わします。
「これにやられるんだね・・・濃厚過ぎないか?」
「端っこでしょ?餃子のお店でも端っこだからって・・・挿れてきたのよ。Tバックでしょ?
脱がなくてもちょこっとずらせば出来るのに、脱げって、酷くない?」
「挿れたの?ほんとに?」
「莉子ちゃん、勘違いしていない?アレは無理でしょ?ラブホで本番だものね、沢山出たのよね」
「はははっ、もうこれくらいにしようか?次回の楽しみに取っておくのもいいだろ?」
「そうね・・・莉子ちゃん、いい?」
席を立って、平野さんの横に・・・立ち上がった平野さんと小声で話すのですが、ハッとした表情
を隠すこともなく、バッグから携帯を取り出し、トイレ側に数歩歩いてから掛けます。
直ぐに終わったのでしょう、少し慌てた様子で、
「いいですか?」
いずみは平野さんと顔を見合わせます。
「何かな?」
特に怪訝な顔でもありません。喜多さんは理解している風に見えます。
「ごめんなさい。これから約束があって・・・だから・・・」
「あぁ、気にしなくていいよ。いずみちゃんもだろ?」
喜多さんに歩み寄ったいずみは、彼の肩に左手を廻して耳元で話すのですが、何も聞こえません。
その時、いずみの目線が初めて私に注がれていることに気付きます。
「・・・そうだね。予約を入れておくから、教えてくれるだろ?」
「言ったでしょ?・・・一緒に行く?」
「はははっ、それは無理だろ?」
「そうね・・・じゃ・・・チュッ!」
「楽しかったよ。じゃ、一緒に出ようか?」
飲み干した紙コップを持って、立ち上がった喜多さんの左腕に両手を巻き付けて、歩き出します。