空白の日々に
25 Re: 空白の日々に
小田
2026/06/14 (日) 12:34
No.209955



「嬉しいわ・・・まだ残ってるんだもの・・・」

彼の耳元に唇を寄せて、

「・・・うふふっ、聞えた?」
「はははっ、もう無理だよ。一時休戦かな?」
「寂しいな・・・莉子ちゃんもそう思うでしょ?」
「ナンなの?ラブホじゃないのよ、ここで始めないでよ」
「できないって。寂しいでしょ?」
「それはいいの。パンツは?」
「だから穿いてないって・・・大変だったのよ、あそこで脱ぐなんて」
「ほんとエロオンナね。お店の人に見られなかった?」

彼の顔を覗き込むように、

「どう思う?」
「見て見ぬ振りかな?」
「じゃ・・・そうなの?恥ずかしいわ」
「お二人さん、私達もいるのよ。忘れないでね?」
「あれ?くしゃみって言わなかった?」
「今なの?」
「私の噂話だったのね。それがエロエロってこと?」
「それがどうしてクーラーの話になるのよ、おかしいでしょ?」

私が割って入ります。

「話のズレが面白いね。天然と聞いたけど」
「話したの?」
「バレるのは時間の問題でしょ?」
「あっ?!そのお話しだったのね?どちらって天然かそうじゃないか、そうでしょ?」
「はははっ、天然は確定だね」

いずみの表情に変化もなければ目線を送ってくることもないのですが、どことなく感じるモノが
あります。
それは、天然は隠れ蓑、笑顔を絶やさないその裏を読んで欲しいと、私にはそう思えるのです。

「まぁ!それって酷くないですか?」
「いずみちゃん、誉め言葉なんだよ・・・えっと・・・」

平野さんが、

「ご紹介しますね、小田さんです」
「小田です。先程・・・喫茶店と言えばいいか、そこで会いましたね?」
「餃子の店でも。三度目ですか?ナニか縁がありますかね?はははっ・・・申し遅れましたが
・・・」
「ちょこっとおじさんです、そうでしょ?」

いずみが茶化すように彼の顔を覗き込みます。

「はははっ、いずみちゃんが名付け親でね、私の困った顔が大好きとか・・・いやいや、ノロケ
みたいで申し訳ない。申し遅れましたが・・・」

そう言って、いずみの顔をお返しと言わんばかりに、覗き込みます。