空白の日々に
24 Re: 空白の日々に
小田
2026/06/14 (日) 11:34
No.209952



『着いたの?・・・一番奥のおトイレの傍、分かるよね?・・・は〜い!待ってるわ』


「はははっ、明るいね?」
「秘め事の後でしょ?何もなかったように・・・できないかな?」
「いずみならできるんじゃないか?」
「そうそう、彼女って天然が入ってると思わない?」
「まぁ、なくはないかな?」
「庇ってるの?」
「今は妻とは言えない状況だからね、庇いたくても庇えないだろ?」
「ご主人様の女だものね。諦めないといけないかもしれないのよ、大丈夫?」
「それが知りたくて平野さんに会ったんだが、違った方向に目を向けさせられてる感覚だね」
「隠し事がない様になの。ご主人様の考えなのよ」
「アバウトだから、焦点が絞れないだろ?」
「もう分かってるでしょ?今も売春してたのよ、小田さんが望むことじゃないでしょ?
いずみちゃんは何も強制されていないの、ご主人様の傍に居たい、ただそれだけの事なの」
「強制していないとしても、甘受するように仕向けてるのはミエミエだろ?」
「そうかもしれないけど、どちらにしても・・・あれ?」

私はトイレ側に坐っていたのですから、いずみと先程の男性が、こちらに向かって来ることは
分っていました。
特に喚起せず、成り行きに任せる事にしたのです。

「どちらなの?」
「驚かさないでよ・・・待ってね?小田さん、隣に移動するわね?」

両手に紙コップを持った満面笑顔のいずみが、平野さんに体を押し付けたのです。

平野さんは私の左隣に、テーブルを挟んで私の前にいずみ、その右隣にその男性が腰を下ろします。
最初に口を開いたのは、いずみです。

「何を話してたの?」
「いろいろよね、小田さん?」
「ん?・・・エロエロじゃなかったかい?」
「そうかな?いずみちゃんね、くしゃみしなかった?」
「少し寒いかな?クーラーって私のためにあるんじゃないのね?」
「そう言えば・・・まだなの?」

いずみは彼の左腕に右手を廻しながら、体を密着させます。

「うふふっ・・・話してもいい?」

甘えるような仕草で、彼の顔を見詰めます。

「穿いてないこと?」
「もう!私から話したかったのに、意地悪ね?」
「はははっ、悪かったね。これで・・・チュッ!」

ソフトには見えないキスです。