空白の日々に
19
Re: 空白の日々に
小田
2026/06/07 (日) 16:39
No.209861
以前に聞いた事のあるフレーズです。
それが何を意味するのか、現時点では全く理解できますせん。
返答を迷っていると、戻ってきた平野さんが心配そうな口調で、
「風邪なの?」
「大丈夫だと思うけど・・・」
平野さんの耳元に口を寄せるのですが、何も聞こえません。
その時、手の平に隠し持った紙切れを、ズボンのポケットに入れます。
「まぁ!それじゃない?露出し過ぎね?」
「そうでしょ?ちょこっとおじさんのお気に入りなんだもの」
「はいはい、ご馳走様!」
いずみは先程の席に戻って、彼の腕に両手を絡めて何か話したと思うと、その男性と席を立ちます。
私達の後ろを通りながら、
「・・・言ったでしょ?風邪を引いたらどうしてくれるの?うふっ」
「ちょこっと失敗かな?・・・」
私達には目もくれずに、店を出て行きます。
少し遅れて、私達も店を出ます。
「さてと・・・どこで?」
「ラブホは?」
「ん?・・・いずみと同じだね?誘うように命令されてるのかい?」
「誰にも見られる心配もないし、それに静かでしょ?2人だけなんてロマンティックだと思わ
ない?」
「意味するところが違うんじゃないか?」
「体でお話しするのが最善の伝達方法だって、いずみちゃんも推奨してるわよ」
「仮にそうだとしても、それは今じゃないね」
「堅いのね?」
「それも今じゃないだろ?」
「ラブホかな?・・・乗って来ないのなら、乗ってもらえるように仕向けないといけないのね。
いずみちゃんって凄いのよ、小田さんにお話しする事じゃないけど、オスにさせるテクニックを
知り尽くしてると思うわ。教わる事ばかりね」
「僕にも教えてくれるんだろ?」
「ほんとだ!・・・今頃、ちょこっとおじさんをオスに変身させてるんじゃない?
”凄腕のいずみ”って、ご主人様が」
「名付け親?」
「違うわよ。いずみちゃんに付けさせたの。ご主人様では難しいかな?いずみちゃんって三拍子
揃ってるから、羨ましいわ」
「飲む、打つ、買う・・・はははっ」
「のんきね?・・・違うでしょ?美人で淫乱なのに頭が良い、だから仕事もできるってご主人様が」
「仕事?知ってるのか?」
「私は分からないけど、そう言ってたから。でも、いずみちゃんからはそれとなく聞いたけど、
記憶にないかな?だって、数年前のことだもの」
「ん?・・・数ヶ月とかじゃない?」
「そうよ・・・ねぇ、ラブホでお話ししましょうよ」
「機会があればかな?話せないのなら、ここまでにするよ」
「えっ?それは困ったわ・・・いいわ、カフェに行きましょうか?」