空白の日々に
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Re: 空白の日々に
小田
2026/08/15 (土) 12:57
No.211424
それから二日経った金曜日の午後11時過ぎに、携帯が鳴ります。
この時間帯は、PCの前で一日の確認作業をしていることが多いのですが、彼女は当然それは
知っています。
久し振りに”彼女”からです。
一日でも掛かって来なければ、私の中では久し振りなのです。
『今夜は何かな?』
『まぁ!ご機嫌斜めなの?』
平野さんなのは分かり切っています。
ところが前と違って、静かではありません。
『時間は大切に使いたいからね』
『同じでしょ?いずみちゃんはとても大切に使ってるわよ』
『ん?・・・新手の作戦かい?』
『戦争かな?男と女の・・・分るでしょ?』
『はははっ、毎度同じじゃ新鮮味がないね』
『男女がやる事って変わらないけど、シチュエーションが変われば、気持ちにも変化が現れない?』
いずみと会う日の連絡がなかったことを思い出します。
心には留めていたのですが、平野さんからの提案でしたし、彼女の性事情も活況を呈していると
推測できることからも、連絡がないのも現実的な判断だと受け止めていました。
『そのシチュエーションなんだがね、日にちは決まったのかな?』
『いずみちゃんとの?』
『それしかないだろ?』
『それで?機嫌が悪いのね?』
『はははっ、僕が持ち出したんじゃないからね。お忘れですかな?』
『ご機嫌真っ直ぐね?』
『初耳だね。まぁ、特に何もない凪の状態だと理解してもらおうかな?』
『言わないかな?・・・どうでもいいわ。明日だって話さなかった?』
『予定だとは聞いたが・・・真偽の確かめようもないから拘らないよ。時間は?』
『お昼ご飯をご一緒したいと言ってたけど・・・聞いてみるわね?・・・』
思いの他、長く待たされます。
『・・・ごめんね?長く待たせてしまって。彼女ね、手が離せなくて・・・というか、お相手して
るから。でも、本番じゃないの』
『そのシチュエーションはいいから。で?』
『12時に、私と最初に会ったJRの駅ね』
『東口だね?』
『駅前がいいんじゃない?私もそうだったでしょ?』
『初めてならね。改札口の前でいいだろ?』
『そうね、伝えておくわ。今夜のメインイベントはもう終盤なの。それをお見せするわね・・・』
動画に切り替えたのです。
『・・・見えてる?』
『ん?・・・撮影会?』
『今夜もツアーなの。でも、ヤルパックじゃないのよ、うふっ』
『そうじゃない?そのようには見えないね』