妻の変貌
141 Re: 妻の変貌
謙治
2024/04/04 (木) 15:21
No.190959
3月10日に妻が帰宅した。
時間が経つのは早いもので、4月を迎えた。

しばらく自己嫌悪気味だった妻は香子さんの居酒屋の手伝いを休んでいた。
香子さんは妻が関東の息子の面倒見の続きをしていると思っていたようで、
帰宅後の妻を何度か訪ねてきた。
妻はそれとなく彼女に店の様子を窺っていたが、相変わらず近隣の馴染みの客ばかりで
変化はないと彼女は話していた。

妻の不安は北島の動向だったが、香子さんの表情に不審な様子は感じなかったし、
妻が帰宅した翌日、私はドコモショップに出向いてスマホの番号変更をしたから
連絡が届くこともなかった。
ただ、デートの帰り、北島と共にタクシーで自宅前に来ていたし、
待ち合わせも表通りのコンビニの駐車場だったので妻は不安がっていたが、
それもこれといった変化はなかった。

○○土木と取引している私の同業者に、それとなく様子をきくこともできたが、
何事も起きないのに、こちらから事を起こす必要はないから、
今のところ放った状態が続いている。

いずれにしても、4月末になれば北島は横浜に戻るのだろうし、
この地を訪れたとしてもおそらく近い将来ではないと思う。
北島にとっては苦い記憶として残るだろうから…。

さて、そんなこんなで長い説明(呟き)になってしまいました。
これまでお読みいただいた全ての方々に感謝しています。
有難うございました。

*******

ちょっと短い追記を最後に記して、投稿を終えようと思います。


こう言ってはなんですが、女というものは、
というより私の妻は性懲りがないようです。

帰宅後の妻を抱いたの5日ほど経った頃。
帰宅直後の妻の身体には、前日と当日の夕方まで受けた北島の烙印、
つまり縄目の痕、無数のキスマーク、尻には平手打ちされたような痣、等々が残っていた。
5日が経ってその痕も大方癒えましたが、陰唇がはみ出た膣の姿と
糜爛したアナルの姿は生々しいままだった。

10日ほどが過ぎたとき、そんな妻の身体を見て、
私がはからずも寝取られ嗜好を疼かせたのが敗因だが、
勘が鋭い妻はそんな私の表情を見て、

「ねぇ、あなたも、わたしのお尻使いたいんでしょ」
と言った。

そして、アナルセックスなど受け入れなかった妻が、
「使いたいなら使って良いよ」
まるで街娼のような口調と、媚びた妖しい目で誘ってきた。

「あのさ、ありがたい話だけどね、懲りたんじゃないの?」
私が詰るように言っても妻は怯まず、
「懲りたって、なにに?」
と言い、心の傷も癒えたのか、
「北島さんがあなたを侮辱したから怒ったし、
浅井さんだって彼を裏切ったから怒ったけど、あの人たち、すごかったなぁ…」
9カ月に及んだ淫蕩と倒錯の日々をまるで懐かしむように言い、
そして、変わらない私の性癖を煽ってきた。

性懲りないのは妻だけでなく私も同罪なのを意識し、
我ながら情けないと思いつつも妻の妖しい媚に負けて、
マンションに移り住んで一時帰宅したとき以来だから、
およそ2カ月半振りに妻に挿入した。
弛緩気味な膣だったが、それがなおのこと寝取られ嗜好を刺激して、
私は他愛なく果ててしまった。

「もぉ…、相変わらず早いね…。どうして?」

仰向けに転がった私を妻は睨んで罵るように言い、

「北島さんなんて軽く30分くらい挿れ放しだったよ。
浅井さんは彼よりちょっと早かったけど、すぐ回復したし…」

そう言うなり、身体を起こして私の下半身に覆い被さって
膣から抜け出たばかりの汚れたペニスを口に咥え込んできた。

その技巧は絶品で、一時帰宅したときよりも巧みだった。
射精した直後の亀頭に加えられた舌の刺激は擽ったかったが、
やがてなんとも表現できない快感に包まれ、
堪える間もなく続けて放ってしまった。
舌の動きを緩め、窄めた唇で緩やかに顔を上下しながら、
妻は全てを嚥下した。

そして、顔を上げた妻は、
「ねぇ、なんでこんなに早いのよ…、おかしくない?」
と蕩けたような表情で言い、
「あなたがこんなじゃ、誰か良い人探しちゃうかな」
と意味ありげに呟いた。

それは9カ月に及んだ北島とのつき合いで受けた心身の傷が癒えた証とも取れるが、
一方で、愛人となった期間に仕込まれて旺盛になった性的欲求の能動的発露とも思えた。

「冗談とは思うけど、少しは考えて発言した方が良いな」
そう言って窘めたが、妻はケロリとした表情と口調で、
「もちろん考えてるよ」
と言い、続けて、
「だけど、わたしに良い人できたら、あなただって嬉しいくせに」
と、実に魅力的な表情で言った。

私は思った。
北島との9カ月の交際で知った快楽を妻が再び欲したら、
私は反対するかどうか…。
もしそんな機会が訪れたら、またその状況を記述するのだろうか…。

                             ≪了≫