絆のあとさき 4
99 Re: 絆のあとさき 4
小田
2024/04/28 (日) 15:18
No.191498



特に気になる程でもないのですが、推測通りか確認したくなります。

「気にするほどの事でもないんだが、僕が店を出るまでは声を掛けないと決めていたのかい?」
「どうだろ?私は振り返れないでしょ?あなたの様子はタクマさんがウオッチしていたから、
タイミングを計っていたんじゃないかな?」
「今だから言えるんだが、まさかだろ?いずみの設定通り二人の様子が観れたんだから、それで
終了なのに、追加の鑑賞会があるとは驚きを通り過ぎて唖然としたね」
「あなたってオトナだわ、表情が全く変わらないんだもの。タクマさんは”鈍感?”って思った
かもね」
「幾多の困難を乗り越えてきた実績が、顔に出てるんじゃないか?はははっ」
「自慢?・・・うふふっ、あなたらしいわ。ドーンって構られるんだもの、頼もしいの一言ね」
「褒めてるのか?あれだよ、全く繊細じゃない、鈍感極まりないの一言だよ」
「どちらでもいいの。あなたはあなた、それがあなたなの・・・チュッ!」
「これか!男を惑わす悪女いずみは?はははっ」
「木下さんには悪いオンナ、あなたには・・・何て言えばいい?うふっ」
「定義付けは要らない、可愛いオンナであればそれでいいよ」
「うん・・・いつまでもあなたのいずみだから、ご安心あれ!・・・言い過ぎね?」
「忘れないように、はははっ」
「戒めね?」
「だね。タクマさんが店内で声を掛けなかったのは、オーナーには知られたくなかった、そう思う
かい?」
「それしかないでしょ?性癖って親しい人でも知られたくないもの」
「いずみはだろ?」
「同じよ。あなただって知られたくない性事情ってあるでしょ?」
「なるほど、いずみか・・・まぁ、誰にでも付いて回る事情はあるだろうね」
「でしょ?だからお店の外で、店の中から見えないところで、あなたに声を掛けたのよ。
見え過ぎてると思わない?」
「分かり易い性格?」
「そうかな?そうだといいのに。何か隠しているでしょ?それって、見え過ぎじゃないわね」
「いずみは公明正大だろ?」
「あなたには、いつもフルオープン・・・あれ?オープン過ぎ?見え過ぎかな?」
「全て見せないところが奥ゆかしいんだろ?はははっ」
「今まではそういうこともあったかな?」
「今まで?」
「あっ?”立ちんぼ”は深く反省しています。ごめんね?」
「今夜の生々しい事象の経緯と全貌が明らかになったから、そろそろ寝ようか?」
「このままでもいい?お隣はタクマさんとお話ししたベッドだもの」
「いいのか?思い出しながら・・・はははっ、それはないか?」
「ありません!今夜は先に寝ないから、いいでしょ?」
「徹夜じゃないものね。それでも疲れただろ?」
「4Pの時とは違うでしょ?でも、少し疲れたかも?だって、激しかったんだもの、うふっ」
「主人に言う?はははっ」
「うふふっ、愛してるの・・・あなたとなら未来の夢が見れそうよ」

タクマさんと話した夢を思い描いたのか、それとも、その夢とは比べることもできない現実に
即した夢なのか、どちらにしても私との夢は、夢の夢でないことを祈りたいものです。