絆のあとさき 4
98 Re: 絆のあとさき 4
小田
2024/04/27 (土) 20:08
No.191487



「タクマさんから?いずみが示唆したのかと・・・それはないか、いずみから言える筈もないね」
「そうでしょ?そこは抑えて・・・うすうす気付いていたと思うけど・・・えっ?淫乱ね、
口にしたくないけど。性行為を見せたいって露出趣味があるのか気になるでしょ?
ホモじゃないって認定したのに、今度は露出プレイなんだもの。”変態の仲間なの?”って
聞きたくなったわ」
「聞かなかったんだろ?」
「聞けないもの。セフレの関係でも変態はイヤかな?性行為を楽しむ関係でも、変態って引いて
しまうもの」
「その手の趣味があるようには見えなかったね。純粋にいずみを見せたかった、それだけじゃ
ないか?」
「私もそう思ったから、渋々OKのお返事をしたの。実際は”喜んで”かな?でも、あなた以外の
人なら絶対にOKしないわよ。見た目で人は判断できないでしょ?」
「だね。”中年はイヤらしい”と言っておきながら、了承とはこれ如何にだね?」
「ホント矛盾してるって思ったけど、タクマさんはそんなの関係ないって感じなの。
私が思うことよ、見せるその行為自体に興奮する、そういう性癖じゃないかって思ったの。
あのね、観る人は誰でもいいの。観る人が昂奮すればもっと興奮できる、そういう性癖、何て言う
んだったかな?・・・性的倒錯、これね?」
「いずみも観られて興奮する性癖の持ち主だろ?タクマさんはそこまで気付いていなかったよう
だね」
「危ないかな?会う回数が多くなるとそれとなく分かってくるかもしれないから、気を付けるわね」
「普通のセフレを全うして欲しいね。普通だよ、普通だからね?」
「もう!私の暗部を見せなさいって言ってるのと同じでしょ?アレ?恥部の方が良かった?うふっ」
「はははっ、暗部でも恥部でもいいが、深入りはさせないように、いいね?」
「うん・・・そういう経緯かな?気になる事とかない?」
「いずみだろ?気にしてるのは。まぁ、僕もだが・・・話せよ」
「行為中の私の状態でしょ?」
「それしかないだろ?打合せしたのは分かるけど、その理由を知りたいね」
「元ネタは木下さんなの。あのね、次の4Pは睡眠導入剤を使いたいって、休憩の時にお話しが。
るみさんは経験があるみたいで、すんなりOKするんだもの、ほんと困ったのよ。
M.Tの調教が蘇ってくるの、あり得ないプレイだもの。絶対に受け入れられないと思ったのに、
直ぐに断れなくて、あやふやなお返事でやり過ごしたの。
でも、木下さんだけなら断り易いでしょ?お隣のお部屋に入って直ぐに抱き付いてキスしたのね。
これって効果は大きいのよ、積極的に性的な行為を仕掛けられると、ついOKしてしまうものなの。
木下さんって気遣いが半端じゃないから、”るみさんだけにしようか?”って。
私も捨てたものじゃないでしょ?」
「悪いオンナだね、いずみは。まぁ、正解だよ、悪夢が蘇ってこないとは言えないからね」
「うふふっ、それでね、私は経験がないって話していたから、”練習しようか?面白そうだろ?”
なの。木下さんに断わりを入れたことは話さなかったのね。言えないでしょ?抜け駆けみたいで。
一ヶ月後には分かることだからいいかなって。タクマさんはそんなの知らないんだもの。
私が前向きになれるように後押ししてくれたんじゃないかな?。”面白そうだろ?”は本心じゃ
ないと思うの、私を気遣ってのことだと。そう思いたいのかも?」
「仲良しだね?それはいいとして、寝たフリの感想は?」
「思っていたより楽チンだったわよ。全て受け身でしょ?フェラもテコキも何もしなくていいんだ
もの。タクマさんはほんと大変だったと思うわ。並の体力では成し得ないお仕事って感じだもの」
「誰にでもできる行為じゃない、僕には到底できない相談だよ」
「あなたに相談したかったのに?うふふっ・・・大事なあなただもの、無理は言えないわ」
「タクマさんに相談してくれないか?何なら僕からお願いしようか?はははっ」
「しないくせに!あなたってほんと能天気なんだもの。そこがいいところかな?」
「はははっ、庇ってくれるとは、持つべきものは妻だね」
「それを言うのなら、”妻”じゃなく“友”でしょ?・・・そうか?!友であり妻である、
そういうことね?」
「まぁ、いつまでもそうあって欲しいね」
「頑張ろうね?愛してるわ、うふっ」