絆のあとさき 4
88 Re: 絆のあとさき 4
小田
2024/04/07 (日) 18:59
No.191039



『少しかな?いずみちゃんこそ、腰を抜かしていない?』
『一回だったから、もっと抜きたかったでしょ?』
『時間がなかったから。いつもよりも興奮した?』
『どうかな?誰だったっけ?お名前を聞いたのに・・・』

何度も口にしていたのですから、忘れているとは思えないのですが、特に意識していなかったと
強調したいようです。

『忘れてもいいと思うよ。仮みたいに言ってただろ?』
『そうね・・・タクちゃんは?』
『初めてだろ?戸惑ったけど、いずみちゃんの一言でスムーズにできたかな?』
『じゃ、興奮したのね?』
『眠っている様に見せるって凄いと思ったよ。それだけで興奮するとは思わなかった』
『それ?・・・ほら、お名前がないと話せないでしょ?覚えていないの?』
『そうか・・・戸田さんだよ』
『そうだったかな?・・・その戸田さんに観られてじゃないの?興奮したのは』
『それもあるかな?いずみちゃんだからだと思うけど』
『ほんと?ねぇ、戸田さんってどう思う?』
『どうって・・・中年ってイヤらしいけど、優しそうって言っただろ?』
『私じゃないでしょ?』
『戸田さんで良かったかな?いずみちゃんは美人だから、興奮して参加しないか気になったけど、
思ったよりも紳士だったね』
『私は見る余裕もなかったけど、とても冷静って感じだったわね』
『きっと初めてじゃないと思うな。慣れているように思わなかった?』
『そうかな?そうかも!うふっ』
『はははっ、お気に入りだろ?また頼もうか?』
『無理でしょ?連絡先も分からないのよ。一回限りだから興奮したのよ、そうでしょ?』
『やっぱり!いずみちゃんも興奮したんだ!そうだと思ったよ。いつもとは違っていただろ?』
『タクちゃんね、少し間違っていない?いつもっていつのいつもなの?』
『えっ?・・・いつもは・・・いつもと違うかな?』
『うふふっ、いつも興奮してるもの。だからいつのいつもでもいいの、会えば楽しいのよ、お話も
アレも、でしょ?』
『アレ?おおっ!アレが待ちきれないって、いずみちゃんのアレと話したいってムクムク大きく
なってきたよ』
『扱いてるの?何だかお声が変だと思っていたの、それなの?』
『思い出すだろ?いずみちゃんは?』
『同じよ・・・でも、妄想って好きじゃないの。物理的じゃないと、分かるでしょ?』
『物理的だろ?いずみちゃんにしてもらえないから仕方ないだろ?』
『そうね、タクちゃんだと思えばいいのね?』
『いつものように・・・いいだろ?』
『また、いつもね?・・・いいわよ。でも、私の質問に答えてから、それでいい?』
『蒸し返しなら・・・』
『そうよ。話してくれないなんて寂しいでしょ?』
『もう少し待ってくれないかな?必ず話すから』
『ほんとね?約束よ、いい?』
『僕は準備完了だよ。いずみちゃんは?』
『出してるのね?』
『いずみちゃんの大好きな大きさに近づいてる・・・あれ?もうマックスかな?』
『待ってね?・・・』

顔を上げて、困った表情を見せます。
目線は携帯に注がれていますが、時々私に顔を向けながら話しているのです。
私は何のアクションも見せません。
それは、いずみに任せているからです。

結論を出したのか、携帯を持ってベッドを手で押え脚も動かして、何かの動きを携帯の向こう側に
伝えます。