愛妻の性

[21] Re: 愛妻の性  古賀 :2018/06/20 (水) 17:40 ID:CUUIQjK2 No.11626
【由美さんのワインバー】
私の店に行きましょう
すっかり日も暮れた頃、私たちはソドムを出ました。

由美さんの店があるという三田まで由美さんのアウディで移動しました。
由美さん、泰子さん、栄子と私。

Witchという会員制ワインバーは大学の裏手の住宅街にありました。

入ると奥深いカウンター、バーテンが一人と女性客が数人。

奥に4席ほどのボックス席とオープンスペースがありました。

緒方君、赤と何かお腹に溜まるもの下さる、お願いね

暗めの照明、アンティークなテーブルとソファ。ヨーロッパの裏通りにある様な店でした。

素敵な店ですね

ありがとう、道楽、よ

ママ、ただいま

あらお疲れ様

いかがでした?

ボックス席に四十台の女性が二人入って来ました。

人妻です、上品な。
これから主人と銀座でお食事なの
これで失礼いたしますね

由美さんと1~2分話すと私たちにもにっこりと微笑んで女性の一人は出て行きました。

残った女性は恵美さん
アラフォーの淑女。
私達のテーブルに座ってワインを一杯。

由美さんがコソコソと話す。

いいですよ
にっこり微笑んで店を出て行きました

彼女はね、あそこで開花してその先に進んだ人なの。。。

旦那様は成功した事業家。
とっても奥様のことを愛してらっしゃるの。
でもやっぱりある種の狎れが生まれるのよね、夫婦って

男と女であることを置いてきちゃったの
でも素敵な奥様でしょう、魔が差して浮気しちゃったのね

それを知った時に旦那様動転してね
でも不思議と不貞で離婚っていう発想にはならなかったんだって

それより奥様に対する執着がメラメラと湧いて
彼は奥様をもっと激しく欲していたのよ
でも、それは奥様を陵辱するような気がしてできなかったのね

誠実に奥様を愛していたんだけど、奥様の女と向き合うのを避けたのね

難しいところ

でもそれが寂しかったのね、奥様は
幸せだけど寂しいって、あるのよ

で、魔が刺した

旦那様の嫉妬と執着は凄かったって

自分が大事にしてきた奥様を他人が汚した、ことになるから、旦那様にとっては

旦那様は自分の欲望を苦しみながら告白したの
奥様は旦那様を愛して欲しかったし赦して欲しかったのね

それで罰を受け入れたの、旦那様の欲望として
美しい奥様だから麗奴のオファーがあったのよ

麗奴?

あそこのパトロン達は仕上げた女性をそう呼ぶの

あの生贄プレイで脳天が痺れる興奮に墜ちたご夫婦はもう逃れられなかったのね

奥様は麗奴のプログラムを受けてパトロンを持つようになったの

多分今日は嫉妬と罪悪感の煉獄で火のように燃えるわね、あの夫婦

なんか分かるような気がしました。
ルイーダの酒場、由美さんは笑ってそういいました。

仕組みは簡単です。
男性はある条件で会員になれる。
女性は麗奴が前提。
愉しみはもちろん、互いのセキュリティのため。

あるSNSを活用。
非公開で登録。
ルイーダの酒場というグループに参加する。
ルイーダの酒場のパスワードは定期的に更新される。
会員はそのパスワードを買う。
それでコンタクトが可能になる。
後はご自由に、でした。

トラブルはないんですか?

基本、ないわね
男性は素性をしっかり調査するの

由美さんが?

まさか(笑)、先生のところにそういう人がいるのよ

女性は全員、麗奴だもの、規約に違反なんかできないわよ
(なるほど)

男性の奥方にばれる、とか女性の旦那様にとか
私ね、派遣風俗も経営してるの

女性はそこに登録してもらってるわ、全員、幽霊だけどね

え、じゃそっちのお客様取ることもあるんですか?

その方が楽な人もいるのよ、後くされなくて

世の中いろいろあります。

古賀さん、栄子ちゃんを麗奴にしちゃいなさいよ

そしたら古賀さんは特待扱いで会員にしてあげるわよ

冗談にならないなぁ、と思いながら私たちは店をでました。