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　年がいの人の会（６）

　大きな問題が発生した。女同士の嫉妬からくる智子へのいじめであ
る。２７歳、課長婦人で結婚暦３年の新品同様、掘り出し物の智子が
加わったのだから、交換仲間のご主人から人気沸騰、単独デートや３
Ｐの申し込みが殺到した。夫婦交換は中古品の交換会のようなものだ
けに、容姿に衰えが出始めるている奥様方は智子に冷たかった。
　
　私の妻の洋子もそうだ。交換仲間の中で１番若く、美人でスタイル
も良くチヤホヤされていたのが、その座を智子に奪われてしまったの
だから、心穏やかではなかった。

　ことの始めは智子を最初に抱いた林田さんが、ぞっこんほれ込み逆
３Ｐを奥様の静香さんを交えてなさったとき、このときの静香さんの
いじめが常軌を逸していたのだ。林田家の寝室で、パンティーだけの
智子の身体を、上半身はご主人、下半身を静香さんが愛撫なされた時
のことだった。

”こんな若くて綺麗な身体だもの、主人が夢中になるの分かるわ～
主人が舐めて美味しかったと言った、智子さんの大事なところを良く
見せて”
　と言ってパンティーを足首から抜き取ると、静香さんは智子の脚を
大きく広げ、おまんこを凝視された。
　
　智子はそこを同性に見られるのは恥ずかしかった。知り尽くしてい
る静香さんに、女の機能をシビアにチェックされるのには耐えられな
かった。

　指で２枚の花びらを拡げ
”ラビアは小さめなのね。これから沢山のご主人に抱かれると、すこ
しづつ大きくなってくるわよ”
”クリトリスを刺激すると、どのくらい大きくなるのかしら。クリト
リスを大きくしましょうね”
”ほら、大きくなったでしよう”
”主人がおいしいと言っていたけど、愛液は多いほうなの。まだ良く
濡れていないみたいだけれど”

　そして感じれば感じたで
”まあ～ずいぶんもらして、ほらシーツがこんなに濡れている。静香
男じゃないから舐め取らないわよ。テイッシュで拭き取りましょうね”
　感じているから濡れたのに、言葉で表現されると横にご主人が聞い
ていられるだけに余計恥ずかしい。

”主人が智子さんののイク時の顔や声、お産している女のように凄い
と言っていたわ、静香にも見せて”
　絶頂に達したときは夢中なのだから、自分の顔やよがり声など知り
はしない。そんな自分の顔や声を観察されると思うと羞恥どころか恐
怖さえ感じた。

　ご主人に胸の膨らみや首筋を、静香さんにおまんこを責められ、喘
ぎながら全身をくねらせたが、しばらくすると心地よさが痛みに変わ
り、嫌気が差してきてしまった。

　他の奥様方も同じだった。智子は自分の若さが奥様方にジェラシー
を与えている事を知り、気持ちが暗くなり落ち込んでしまった。夫婦
交換の世界に参入して１年もたたないのに、もう交換疲れが出て、こ
れがストレスになり拒食症になってしまわれた。

　私がお会いしたとき、思わず
”何か病気でもしたの、随分やせたように見えます。どれくらい体重
が減った？”
　と尋ねると
”ご飯がほとんど食べれなくなったのです。この１月で５キロ、病院
で体重がひと月に１割減ると、生理が無くなると言われた。本当に生
理が止まっちゃいました”

　ついに破局が訪れた。智子さんはいま自分の置かれている状況を改
めて考え直したらしい。１通の手紙が届いた。

（拒食症になって初めて目覚めました。うろこが落ちたみたいに今ま
で見えなかったものが見えるようになって来ました。
　あなたとのお付き合い楽しかった。またいろんなご夫婦をご紹介し
ていただいて楽しみました。
　理想通りのセックスが出来、楽しさも味わえ、交換は満足のいくも
のでした。でも智子は夫との生活だけは壊したくないの。
　体験したご主人方よりも、夫の性愛は決して上手とはいえませんが、
今もって私一人を愛し続けてくれる夫の胸に、この身体をゆだねもう
一度愛し愛される夫婦に戻りたいのです。
　夫婦の性は大切ですけど、セックスだけが絆とは思いません。不足
しているものがあれば精神的な面で補い、いたわり合って２人の家庭
を築いて、人がうらやむような、人がねたましく思えるほどの幸せを
つかんで見せます。
　皆さんには何も知らせずに参ります。お元気で）