掲示板に戻る / 戻る
過去ログ[15]

過去ログ:
ワード検索: 条件: 表示:
※探している投稿記事が見つからない場合は「過去ログ」のページを変更して再度検索してみてください
検索結果:1


[10724] (妻)洋子 裕次郎 投稿日:2009/02/23 (月) 13:11
 洋子へのジェラシー(5)

”そんなにやきもちを焼くのなら、もう夫婦交換などお断り。自分
一人で参加すれば”
 夫婦交換は夫婦2人で参加し、お互い妻を交換して愉しむのだか
ら、交換する妻が参加しなければ、夫婦交換は成り立たない。洋子
に降参するしかない。
 
 洋子は、ことあるごとに私のジェラシーを、なじりながら何度も
責めた。
 林田さん宅からの帰宅途中での、私のあまりの狼狽振りに

”唖然としてしまったわ。あなたが薦めたはずの夫婦交換、よその
ご主人に抱かれろといわれて抱かれたのに、それなのにあなたの底
なし沼に落ちたような、不安と恐怖を顔に表し、洋子に襲いかかっ
てきたわ”
”すまない。ついカッ−としてしまって。太田黒さんのとき、感じ
なかったといっていたから今度もと思った”
”だって、林田さんは洋子が感じるように、乱れさせようとしつっ
こく、愛撫してくださったんですもの”

”だから感じたのか”
”はじめ感じるわけ無いと高をくくっていたのに、やはり洋子はダ
メな女だたのよ”
”ダメな女?”

 結婚して安定した妻の座に就けば、それからのセックスは主人に
しか感じない妻になっていく。(愛が無ければ感じない)という訳
なのだが(愛が無くてもそれなりの方法で愛撫されたら、女は喜び
を感じる)

”洋子も初対面の林田さんに、愛情など持っていないけど、抱かれ
て感じたかった。男と女がセックスをして感じないなんて寂しいも
の”
”女の身体は感じようと意識すると、男の愛撫に反応するように作
られている”

”そうだったわ。感じ始めて洋子もよそのご主人と、愉しむことが
出来るんだと思ったの。でも身体のどこかで感じてはいけないと、
自制心が働いたの。だってよそのご主人に抱かれて、
あなたのとき以上に感じるなんて、はしたないと思うもの”
”ーーー”

”洋子石になるのよ。と念じたのに石になろうとする気持ちがここ
に集まってきて遅かったの”
 と股間を押さえた。

”約束どうり家に帰ってから話そうと、思っていたけれど怖かった。
あなたに何かされそうで、だからお寿司やさんで話したの。それに
これからの夫婦交換で、よそのご主人に抱かれても、林田さんの時
と同じぐらい感じるだろうなと思うと、地獄に堕ちてしまいそうで
恐ろしくなってしまった”

”地獄でなくて極楽だろう”
”地獄よ、これ以上快楽をむさぼると、取り返しのつかないところ
まで堕ちるのじゃないかと思って”
”ーーー”

”もうあんなにおびえた眼をして取り乱さないで、洋子をしっかり
掴まえていて。あなたのあの姿を見て洋子むしょうに寂しかった。
1人で見知らぬ世界に放り出されたようで心細くなってしまう”
”しっかり掴まえていてやる”
 私は洋子に手を差し出した。頬を朱に染めて洋子は私の手を握っ
た。

”本当ね、じゃ〜今夜もずっと横にいさせて”
 今夜の洋子の肌は、違った精液を受けたせいか、磨き抜かれたよ
うに艶やかで、つるつる滑るようになっている。女の性的興奮は、
身体の内側から美しくなるというが、それが表に出てきて魅力を増
している。
 
 これが夫婦交換の魔力なのだ。そして私も洋子も、その魔力の世
界に囚われの身となって、その甘美さに慄くのであった。