立ち上がった御主人が、熟練した手さばきでぺアを組み替え、洋子
の手を取り、エスコートとされる。私も礼子さんの手を握って立ち上
がった。間もなくこの礼子さんと交わるのだと思うと、私の身体の底
から、おののきが這い上がってくる。身体の淫蕩な部分のおののきで
あり、それはペニスの勃起となって現われた。

　京王プラザホテルは前のビルである。この時の事を洋子はこのよう
に話した。

　いよいよと思うと、足は鉛のように重かった。曲がりなりにも雑談
できたのはあなたが同席していたからだった。今は大田黒さんの手の
振り方、足の運び、息ずかいまで何から何まで気ななった。腰に回さ
れた大田黒さんの手が、一歩進むごとにアヌスを触りにくるように感
じて、自分の意思に反して腰を突き出すようになり、自然に歩みが速
くなる。これでは交わる事を期待していると、誤解されそうで心配に
なった。それより後ろから来るあなたの視線が、背中に突き刺さって
離れないのが更に足を重くした。

　京プラに着くと太田黒さんは、フロントへ行ってキーを受け取り、
ボーイの案内を断り、組み替えた２組の夫婦が部屋に向かう。エレベ
ーターの中は４人だけだった。私の前で太田黒さんは洋子に軽くキス
をなさる。

　タッチプレイの開始なのだろうか。私には夫婦交換がスタートした
のですよ、との宣戦布告に取れた。エレベーターから降りた太田黒さ
んは、当然のように洋子の腕を取り
”それでは３時間後、さっきのフロントの前の、待合室で落ち合いま
しょう。それじゃごゆっくり”

　洋子は思わず、私に救いを求めるように
”あなた”
　と声を出した。その声は悔いのような痛みが、胸の中に広がった。
それは覚悟しているのに（針を刺すとき痛みがあります）と分かり切
った事を言われて、注射されるときの痛みに似ていた。

　太田黒さんは心得たように
”ご心配いりません。私にお任せなさい”
　と洋子の耳元でささやかれる。そして私に向かって
”家内を楽しませてやってください。私も奥様に楽しんでいただける
よう、努力いたしますから”
”さあ、私たちもまいりましょう”
　と礼子さんが、そっと私の背中を押された。

　礼子さんと隔絶された部屋に入ると勇気が出てきた。初めて人妻を
味わうのである。太田黒さんが丹精された礼子さんの、肉体を蹂躙で
きる新鮮さへの期待と、新しい肌と接する方法への期待でもある。

　自分の妻の洋子は大田黒さんに預けた。年配である大田黒さんは過
去の経験を生かし、洋子をたっぷり楽しませてくださるに違いない。
私も思いっきり楽しもう。

　部屋に入ってすぐ礼子さんの肩を抱き寄せ、唇を合わせる。腿と腿
をすり合わせ、礼子さんは技巧で応える。手を私の中心に這わせ、い
きり立っているペニスを握り、リズミカルにしごき、下肢を私の身体
に押し付け、誘うように腰を左右に軽くよじりながら
”まあ〜正直な方ね。もうこんなにお元気になされて”
　ユーモアあふれる言葉を口になさる。そして
”シャワーを使いたいわ”
　と言って部屋の明かりを落として、バスに向かわれる。

　落とされた明かりを元通りにこうこうと照らさせた。バスロープ姿
の礼子さんがベットルームに戻ってきて
”ま〜、明かりを落としてよ。あなたの奥様より若くないのよ”
”いいじゃないですか”
”思いやりがないのね。今日会ったばかりですもの、恥ずかしいわ”
　と言った。身体をくねらせたわけではないが、セックスの前のしぐ
さは熟女だけに色っぽい。

　そのままベットに倒れこまれる。重なるように私もベットに上がり、
バスロープの腰紐を解き前を広げる。肌があらわになりショーツを残
すのみ。腰から尻を撫でる。ショーツはぴったりと肌に貼りついてい
た。肌のぬくもりが手に伝わってくる。ショーツの感触も悪くはない。
　
　腿を撫でるとたっぷりと肉がついている。内腿に手を入れようとす
るとわずかに脚を開き
”ねえ、脱がして”
　礼子さんの願いを無視して、そこらを撫で回していると自分で尻を
浮かしてショーツを取り
”あら、もう濡れてしみが付いている、恥ずかしいわ”
　と脱いだショーツを手で丸め、枕の下押し込まれる。ショーツに付
いたしみを私の目に触れさせたくないのだろう。全裸になった礼子さ
んは
”わっ”　
　と声を上げ、私に抱きつかれた。
　
　身体を摺り寄せながら、ペニスをつかまれ手を上下させ、身体を起
こし股間に顔を埋められる。

洋子さんへの愛に溢れた、詳細レポート心待ちにしております。