夫婦交換とは、スポーツ紙や週刊誌に興味本位で書かれているだけの、
性風俗記事の中での出来事であって、ごく普通の生活をしている私に
は、遠いどこかの話としか考えていなかった。
　それが職場の配置転換から性交不能症（勃起不全）になったのです
が、そのとき服用したバイアグラと、洋子があみ出した金冷法のおか
げで、見事に回復させることが出来たのです。
　就業中に飲んだ一粒の薬がペニスを勃起させ、妄想の中で女を犯し、
妻以外の女とならいつでも出来る、と自信を持ちました。

　この時から夫婦交換を、考えるようになったのです。
　妻を交換することによって、他人の妻が抱けるのです。
　しかも相手の夫がそれを許し、人妻も私に抱かれることを望んでい
る。こんな夢みたいなことが、あるのだろうか。
　家庭を壊さず、自分だけが浮気するのでなく、洋子にも相手を与え
ることが出来るのです。こんな究極のセックスが、夫婦で楽しめるの
だから洋子も賛成するはず、と思って夫婦交換を勧めたのです。
　だが洋子は、自分の生涯を託そうと選んだ夫から、他人の夫に抱か
れることを要望されたことに驚き
”なぜなの、私のどこに不満があるの”
　と拒絶され、頑として応じようとはしなかった。
　男のエゴを強引に洋子に押し付けようとしていた私ですが、ここで
大きな錯覚に気がついたのです。
（洋子を愛している）ことに
　その愛している洋子を、夫婦交換をする相手の妻を、抱かせてもら
う代償に
”どうぞ”
　と提供しなければならないことを。
　どこの馬の骨かも分からない男に、洋子を抱かせねばならないので
す。かなうことなら、交換などせず
”相手側の妻だけを抱きたい”
と強く思った。

　しかしそれは、誰が考えても不可能なことです。
　だが、何年も抱き続けてきた洋子の身体を、代償に提供するだけで
人さまの奥さんが抱けると思うと、洋子の身体が交換の道具に見えて
きたのです。この道具さえあれば、何人もの違った人妻が抱ける、と
思ったのと同時に、私の頭の中に百花繚乱の性のお花畑が広がったの
です。性のお花畑に中に踏み込んだ私は、好みの花を手折ることが出
来るのです．

　その空想の中に、古いかた苦しい道徳の衣を脱ぎ捨てて、洋子も踏
み込んで来てくれたのです。私以外の男を味わおうと笑みを浮かべて
いる。洋子が選んだ男が私に会釈をした。私も会釈を返しながら
”どうぞ、私の妻と楽しんでください”
そして洋子に
”私と違ったセックスの良さが、あの方がお持ちなさっているんだよ。
さ〜、抱かれてきなさい”

　洋子が自分で選んだ男と、全裸で戯れている。
　男に命じられるままに仕えている洋子。
　立たされて、陰唇を口に含まれていたぶられている洋子。
　今度は足を拡げさせられ、おまんこを手でいたぶられている洋子。
　男にせかされて、洋子がペニスを口に含んだ。
　次から次と妄想が、脳裏を襲ってきた。
　感じたて来たのか、顔をゆがめ声をこらえている洋子。
　最後のとどめは
　洋子が両足を拡げ切って、いつも自分を迎えるあの姿勢で、男のペ
ニスを身体の中に埋められようとしている。
　こともあろうに洋子が、男のペニスを手に持ち、自分で陰部のクレ
パスをなぞっている。

　ペニスの先端が少し沈んだところで、男の腰に力が入り突き入れた。
　ペニスをふかぶかと受け入れた洋子は、しがみつくように男の背中
に腕を回し、ひっきりなしに腰を上下に動かしアクメをむさぼっている。
　ジュクジュクになった洋子のおまんこに、静脈を浮かした男のペニ
スが、ピストンのように出入りしている。

　私のペニスは、ギンギンに勃起しきっている。
　洋子と男の交尾を頭の中で想像しながら、ペニスを握りしめた。
　いつもの倍ほどに（？）膨らみ、自分でま呆れるほど硬くなっていた。
　いつの間にか三本の指で、グイグイしごいていた。
　脳裏に洋子の顔が浮かぶ。
　苦しそうな、よがり声
　イク時に、切なそうに顔をしかめるいつもの洋子の表情だ。
”洋子イクのか。イク時は一緒だ”
　と口に出して腹筋を引き締め、眼を閉じた。
　いつもより硬さを増したペニスは、洋子を思う時間を長引かせてくれる。

　手の中でズキンと脈打ち始めた。
　我慢の限界が近づいた。
”出そうだ”
　と観念すると、溜まりに溜まった精液が、尿道を衝き上がってくるのが
はっきりと分かった。
　手の中でペニスが膨張し、限界を超えた。
”ウッ、出る。あ〜イク、イク”
　と息をつめた瞬間、精液のかたまりが鈴口に殺到し、青臭いスペルマが
はじけ飛んだ。
　スペルマは指でしごくたびに出てくる。
　鈴口の先から糸を引くように垂れ落ち、カーペツトの上に精液溜りが出来た。
”センズリなんて、何年ぶりだろう”

前の話しとは違うのですか？