掲示板に戻る / 戻る
過去ログ[61]

過去ログ:
ワード検索: 条件: 表示:
※探している投稿記事が見つからない場合は「過去ログ」のページを変更して再度検索してみてください
検索結果:22件 [次の10件]


[46393] 家庭訪問・最後の投稿 公務員 投稿日:2009/10/11 (日) 00:05
 病院に入る妻を目撃していなかったら、違った人生を歩んでいたかもしれない・・・。本当にそうでした。実は、妻と私は、二人のしっかりした土台を築いていなかったのじゃないか・・・その通りだ。なにしろ、今回の出来事は、私一人で納得して解決していたのだから。私一人でっ!大馬鹿野郎だっ!私はっ!妻の中では何一つ解決していない。妻はそのために、ここにやって来たのにっ!妻にここまでさせるまで、何も気づいていなかったっ!糞野郎だっ!私はっ!私を励ます妻の笑顔の裏側が、まったく見えていなかったのだっ!この私はっ、大馬鹿の糞野郎だっ!

 「もっと舌を絡めて吸ってください、健太君のお母さん・・・ううっ、この温かいお母さんの口の感触・・・これを続けてくれれば、私はきっと回復する。リハビリに通ってくださいよ、お母さん。そうだ、パイズリもしてもらいましょうか。健太君のお母さんの、淫らなパイズリ顔を見れば、回復も早まるはずだ。さあ、ほら、その白くて大きくてムチムチのオッパイを寄せるんですよ、お母さん。いいですか、私が回復したら、健太君のお母さんの、アナル処女をもらってあげましょう。約束を放うったらかしてしまっていますからな。私が出した大人の宿題はちゃんとやってますかな?お母さん。アナルパールで、しっかりほぐしていますかな?今でも疼いているのではないですか?お母さんのアナルがヒクヒク。さあほら、アナルを貫いてほしくば、もっとしっかりリハビリするんです。私を復活させるんですよ、健太君のお母さん、ほらパイズリを・・・えっ!?お母さん・・・なっ・・・ど、どうしたのですか・・・?」

 車イスの男の股間に顔をうずめていた妻が、静かに立ち上がりました。じっと、男を見下ろしている。驚いて妻を見上げていた男は、次第に鼻の舌を伸ばし始めた。

 「ほう・・・たまらないのですな、健太君お母さんは。アナルを、いじってほしいのですな?まあいい。私へのリハビリは、その後でも勘弁してあげましょう。さあ、スカートとパンティーを脱いで、尻をこっちに向けるんです、お母さん。ついでに、おま○こも可愛がってあげましょう。さあ、ほらっ、何をしてるんですっ、お母さんっ、健太君のお母さんっ」

 男の顔が、引きつり始めました。いや、怯えだしたと言っていい。じっと、ただじっと、男を見下ろす妻。男が、怒鳴った。

 「何をしてるんだっ!さあほら、脱げっ!・・・・・・うわっ!」
 「べっ!!」

 苛立つ男の顔に、妻が吐き出した唾がかかった。

 「べっ!!べっ!!」
 「うっわっ、やめろっ、何をするっ」
 「べっ!!べっ!!べっ!!・・・」

 妻が吐き出す唾を防ごうと、手をかざす男。妻は、男の萎えきった男根にも唾を吐きかける。吐きかける、吐きかける・・・




  
 「私の父よりも哀れで、私の主人の、足元にも及ばない人ね、あなたは・・・」
 「ひい・・・何を言ってるんだ・・・何を言うつもりだ・・・ひ・・・」
 「私の父は、どうしようもない人間だった。でも苦しめたのは、自分の家族だけだったわ。他人に自分の苦しみをぶつけるなんてしなかった。私と母は辛かったけど、私たちは家族の中で泣いてののしって叫んでたの。そして父は、姿を消したわ。いいえ、消してくれたのかも。これ以上私と母を苦しめないためにと思って。それに比べて何よ、あなたは。女房に逃げられた憂さ晴らしに他人を脅迫して・・・」
 「や、やめろ・・・」
 「私の主人は、私が、自分の妻がどんなに汚れても、許してくれて、受け入れてくれて、共に前に進んで行こうとしてくれている。それに比べてあなたは・・・」
 「やめろと言ってるだろ・・・ひっ、何をする」





 妻の手先が、太陽光でキラッと光った。ナイフだ。私が男との死闘の後に捨てたナイフを持っている。妻が拾うなんて、考えもしなかった・・・。私は何て事をしたんだ。

 「どっ・・・どうするつもりだ・・・」
 「もう私は限界なのよ。この汚れきった体で、主人と一緒に歩いていけない。笑顔だってもう出せないわ。主人は、私に家庭の幸せを教えてくれたのよ。父を許す気持ちになれたのも主人のおかげ。私の最愛の人にこんな汚れた体で・・・いいえ、私の事なんかどうでもいい。よくも私の主人を追い詰めたわね。あなたは私の主人を、消し去ろうとしたのでしょう。私の体はどんなに汚れてもいい。でも主人を突き落とそうとしたことは許せないわ。絶対に・・・。あなたを始末して、私も・・・」
 「ま、やめ・・・やめてくれ・・・ひい・・・」

 男ににじり寄る妻。今からだ。今から初めて、いけばいいよね。すまなかった。ごめんよ。逃げていて。助けてあげなくて。向き合わなくて。





 「待ってくれっ!」
 
 私は飛び出して、叫びました。振り返って私を見た妻の顔が、一瞬にして青ざめた。ナイフを落とし、はだけた胸を隠した。私が現れたことよりも、男といる場面を目撃されたことに、狂乱したようだった。

 「あなたっ、許してっ・・・許してぇっ!あなたぁっ!」
 「汚れてなんかっ、いるもんかぁっ!!」

 私は妻に走りより、抱きしめました。この瞬間ほど、愛情が湧き出てきたことは人生でない。妻を抱きたかった。性欲じゃない。妻と一つになりたかった。それだけだ。私は妻の唇にむさぼりついた。しがみついてくる妻。
 「うふん・・・むふう・・・むふん・・・」
 妻が跪いて、私はズボンを下ろした。妻が私の勃起にしゃぶりつき、胸の谷間に挟んだ。妻が弾んだ。
 「うぷっ・うぷっ・うぷっ・・・あはん・・あはあ・・・くふう・・うんっうぷっ・・・」

 「すげえ・・・すげえ・・・」
 男がこう言いながら、目を血走らせて、私と妻を見ながら、自身の萎えた男根をごしごしと擦っている。息を荒げて、シコシコと揺れている。それがどうしたと言うのだ。男など、景色の一つになっていた。私は妻と一つになる事に夢中だった。一つになっていく事に必死だった。
 「すげえ・・はあはあ・・・すげえ・・・はあ・・・」

 「ああんっ!あなたあっ!」
 私は妻を立たすと、立ったまま後ろから妻を貫いた。倒れまいとする妻が、男の体に手をついた。私に後ろから突かれながら妻は、男の顔や肩をかきむしっていた。すげえすげえと呻きながら自身の萎えた物をしごく男。男は妻と私にとってもう、物体だった。手を突いて支える物体だった。
 「すげえっ・・・すげえっ・・・」
 「いいっ、あなたっ・・・きもちいいっ、あなたあっ」
 「すげえっ!」

 私は妻の腰をつかみ、後ろから腰を送りながら、妻のアナルに指を入れた。
 「ひいっ・・・あなたっ・・・きてえっ!」
 膣から抜き、アナルを貫き、突いた。突いて、一つになった。突いて突いて、二人は一つになった。
 「あなたあっ!イクうぅっ!」
 「ぬううっ!!」
 「すげえっ!!」





 真っ青な空に、白い雲がゆったりと流れている。屋上のコンクリートに倒れこんだ私と妻は、雲を見ていました。妻が、口を開いた。
 「あの曇って、ずっと先に流れて行って、なくなったら、また生まれて流れていくんでしょう・・・ねえ、あなた、お願いがあるの」
 「うん・・・」
 「私、今度生まれ変わったら、またどこかの道の端で、車をパンクさせておくわ。だからあなたお願い。きっと、通りかかってね。お願い」

 私は妻の声をはっきり聞きながら、頷きました。風の音が聞こえる。風の音はただ耳に入ってくるだけだ。男の声と共に。
 「すげえ、アナルセックスだった・・・もっと、見せてくれよ。凄い興奮だった。あんたたちのを見てたら復活できるかもしれない。もう一度してくれ・・・」
 男の声は風の雑音と一緒だった。

 私は妻の息遣いにだけ耳をそばだてていた。





 私は、三年前の出来事を長々と投稿してきました。もうこれで終わりになるでしょう。私は今、我が家の居間に立って、庭を眺めている。この部屋にはもう、盗聴器など仕掛けていない。三年前にこの家、この部屋で行われていた家庭訪問などもうないのだ。
 私は、宅配会社で、支社長を任されるようになった。充実し、安定した毎日を過ごしている。

 居間の隅に、息子の健太が置いている剣道具がある。来年、中学になる健太は、今年、全国小学生剣道大会の上級生の部で、入賞を果たした。健太は驚くほど、才能があるようだ。県外の中学から、入学しないかと誘いが来ているのだ。本人は行く気があるらしい。

 テーブルに、堀田からの葉書がある。支社長就任の、祝いの葉書だが、今度、市議会選挙に立候補した堀田は、票集めの意味もあるに違いない。私は、堀田は当選すると思っている。彼のこの三年間の仕事ぶりは、風の噂で聞いている。

 風の噂と言えば・・・。数ヶ月前に、隣町で剣道の道場が開かれたそうだ。杖を突いて歩きながら、子供たちに指導する老人らしい。いい指導者だと、噂になっている。きっと、あの男だ。峰垣だ。そして、下半身が不自由なその老人に寄り添うように、同年代の女性がいつも傍にいると言う。その女性とは、男を捨てて出て行った、夫人なのだろうか?男の元へ、戻ってきたのだろうか?
 真相は判らないが、道場の建設には、堀田が力を貸していると、私は思っている。男が私の名前を出さなかったのは、指導者としての道を閉ざされるのを恐れたのではないか・・・。

 そして・・・

 「ねえ、あなた、見て。綺麗なコスモスが咲いてるわ」
 庭の手入れをしている妻が、大きなお腹をかばうように、屈んでいる。そう、妻は妊娠しているのだ。39歳の妻は、産むと言い切った。その39歳になった妻は、変わらず美しく、庭の陽だまりで輝いている。丈の高い花と共に、輝いている。

 三年前、暗い穴に落ち込んだ私は、妻の輝きに救われた。私だけじゃない。深い穴に落ちた、私や、あの男、そして堀田・・・。暗い穴から真っ直ぐ、外の世界へ伸びていこうとする妻の輝きに、皆、救われたのだ。

 嬉しそうに庭いじりをする妻を見ながら、子供が生まれて落ち着いたら、また行くのだろうなと、思いました。妻はこの三年間で、あちこちの地方都市に私を連れて行った。ただの旅行だというが、必ず、地方競馬場がある都市なのです。きっと、ギャンブル好きな父親を捜しているんじゃないか。私はそう、確信しているのです。

 妻がまた声をかけてきました。
 「ねえ、あなたったら。こっちに来て見て御覧なさいよ」
 私は、答えながら、庭に下りました。
 「ああ、わかったよ、美奈代・・・」
 
 

 

 

[Res: 46393] Re: 家庭訪問・最後の投稿 なおっく 投稿日:2009/10/11 (日) 00:35
お疲れ様でした。

奥様が男の股間に顔を埋めたときはどうなるかとドキドキしましたが、
ハッピーエンドでほっとしました。

久々に完結まで行き着いた名作でしょう。

有り難う御座いました。

[Res: 46393] Re: 家庭訪問・最後の投稿 まとり 投稿日:2009/10/11 (日) 01:00
まったく同感です。
最後まで投稿が続くのが希といっても過言ではないここで、最後まで投稿を続けて下さって
本当に感謝しています。
完結した上に、内容も極上のものでとても楽しませてもらいました。
最後の最後までハラハラし通しでした。
本当にありがとうございました!
そして、お疲れさまでした!!

[Res: 46393] Re: 家庭訪問・最後の投稿 あっこ 投稿日:2009/10/11 (日) 01:09
最初から読ませて頂きました。

私も公務員さんほどの壮絶さではありませんが、過去にドロドロと地獄な日々から、なんとか主人と二人で闘って

今、やっと幸せが戻ってきました(^-^)

というより、絆が強くなりました。

今でも脳裏には不安がよぎりますが、この話を読んでいて、お互いの信じる愛の強さを感じました。

私も主人を信じて頑張ります!

どうぞお幸せに(^-^)/

[Res: 46393] Re: 家庭訪問・最後の投稿 mmm 投稿日:2009/10/11 (日) 01:18
楽しませていただきました。
いろいろとやきもきもさせられましたが、どうやらもとの鞘に戻られたようでホッとしました。
素敵なお話をありがとうございました。

[Res: 46393] Re: 家庭訪問・最後の投稿 maru 投稿日:2009/10/11 (日) 01:45
お疲れ様です
とにもかくにもご夫婦にとって最高のハッピーエンドでよかったです。
最近では途中で終わる投稿者の方が多い中、最後まで見れた事も嬉しく思います。
いつまでもご夫婦で幸せにお過ごしください。

[Res: 46393] Re: 家庭訪問・最後の投稿 美帆 投稿日:2009/10/11 (日) 02:12
ハッピーエンドでよかったです。お疲れさまでした♪これからも幸せな生活をしていってください。

[Res: 46393] Re: 家庭訪問・最後の投稿 感動屋 投稿日:2009/10/11 (日) 02:56
素晴らしい!堪能させて頂きました。
ありがとうございます。

[Res: 46393] ありがとうございました チョコ 投稿日:2009/10/11 (日) 03:10
最初からずっと読ませていただいてました。 
最高でした。
涙がでました。
いつまでも、仲良く
末長くお幸せに。

[Res: 46393] Re: 家庭訪問・最後の投稿 おじさん 投稿日:2009/10/11 (日) 03:16
お疲れ様でした。
完結おめでとうございます。
ありがとうございました。