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[44341] すべてはあの電話からB 辰巳 投稿日:2009/08/04 (火) 02:03
あの日、ボブと何があったのか?
直美のなぜこんなにも魅力的な女の体に変化してきたのか?
そして、セックスの反応が変わったのはなぜか?
知りたいことは、山のようにあったが、どこからどう聞き出せばいいのかわからないまま時間ばかりが過ぎた。

直美の日常の態度は全く変わらなかった。
それどころか、前にも増して甘えてくることが多くなった気がしていた。
一時、景気が悪く残業もすくなかったのだが、このところ対外的な仕事も増え景気が上向くにつれ、帰りが20:00過ぎることも珍しくなくなった。そんな時には、
「あんまり遅くならないでね。寂しいから・・・電話ぐらいは必ず入れて」などといったり、出がけには、
「早く帰ってね」と言いながら必ず私にKISSをせがんだ。

そんな直美の仕草がかわいく感じ、残業になるときには必ず、電話をしたし、仕事が一段落したときには電話を入れた。
もちろん、「これから帰る」の電話もした。
そんな時、直美は
「早く帰ってね。待ってるから・・・」と何とも言えないかわいい声で答えてくれた。そして、私の帰りにあわせて食事を温めておいてくれるのだった。

ある日・・・ついうっかり「帰る」の電話をしなかった時、直美はひどく怒った。
「何で電話してくれないの!も〜心配するじゃない!」
「ごめん」
「辰巳が帰って来るのを、ちょっとでも早く待ちたいんだから・・・ね。電話があるだけで、待ってる時間が短くなるんだからね。ちゃんとしてね。」
「あ、あ」
と、それ以来、帰るときの電話は決して欠かさないようになった。

ボブもキャッシーもその他の仲間も前と変わらなくつきあっていたし、キャッシーになにげなくあの日のことを聞いても、
「やっぱり、何もなかったんじゃない。」と言うだけで情報は得るられなかった。

しかし・・・なにか違う・・・そんな思いだけが私の中にあった。

そして、仕事の方はますます忙しくなり、数日間にわたる出張も多くなった。
そんな時は、かならず電話をする・・・そして最後に直美が「辰巳、好きよ」と言ってくれる・・・幸せと言えば幸せなのだが・・・なんなだろうという得体の知れぬ不安がいつも私につきまとっていた。

直美は、ますます魅力的になる・・・女として・・・
朝、私を玄関に送りに出た直美は、仕事に行くスタイルになっている。
その姿は、夫である私が見ても震いつきたくなるほど魅力的であった。
体のラインがはっきり出る白のブラウスの胸元は谷間が見えるのではと思うぐらい大きく開け、その上にスーツを羽織る。ため息だ出そうになりながら、直美の上半身をひと通り眺めると、私の視線は胸のふくらみに向いていた。
そこは悩ましく、そして豊かな隆起を見せているのだ。
そして、タイトの膝上10センチのスカートは深くくびれた腰から豊かな尻に
かけての悩殺ラインが、くっきり強調されている。

「ちょっと魅力的すぎるんじゃないか?」
「そうかな・・・」
「あ、うん、他の男がほっとかないんじゃないかと」
「なんだ。そんな心配しているの。大丈夫、私が好きなのは辰巳だけ、愛してるのは辰巳だけなんだよ。信用してくれないと、本当に浮気しちゃうんだから」
「ああ、ありがとう・・・じゃあ、行ってくるよ」
「ちゃんと帰るときは電話してね」
「するよ」
「じゃ、(チュ)」

わからない。私が何を不安に思っているのか。わからなかった。
あの日の電話があるまでは・・・。

その悪夢は、出張先のホテル・・・直美に「おやすみ」の電話から始まった。
いつもなら、とりとめもない会話をし、最後に「おやすみ、愛してるよ」とお互いささやいて終わるはずの電話だったのに・・・。
私の「おやすみ、愛してるよ」に対し、突然、直美が黙ってしまった。
長い沈黙・・・そして・・・直美の声がようやく聞こえた・・・
「ごめんなさい」と・・・

[Res: 44341] Re: すべてはあの電話からB ひかる 投稿日:2009/08/04 (火) 12:21
ごめんなさい。ですか〜なんなんでしょ?

[Res: 44341] Re: すべてはあの電話からB たく 投稿日:2009/08/04 (火) 18:58
今回は短い投稿でしたね、続きを待つとします。

[Res: 44341] Re: すべてはあの電話からB ダデイ 投稿日:2009/08/05 (水) 07:26
ずっと読んでました!毎回帰宅の電話は、帰宅時間のチェックですネ!
自宅でシテるのですね

[Res: 44341] Re: すべてはあの電話からB ポポロ 投稿日:2009/08/05 (水) 08:37
ずっと読ませていただいています。

あの電話 がどんな電話か楽しみに続きを待ってます。

[Res: 44341] Re: すべてはあの電話からB 辰巳 投稿日:2009/08/05 (水) 23:38
長い沈黙の後、一言
「ごめんなさい・・・」といったまま、直美はまた黙り込んでしまった。
「おい、ごめんなさいって何がごめんなさいなんだ?」と聞き返すが、また黙ったままだった。私もそれ以上何を言っていいか分からず黙ってしまった。
沈黙の中、
やはりボブの事なのか、だとしたら、今までの不思議がすべて解けるかもしれない。しかし、その反対に今までの生活がすべて崩れてしまうかもしれない・・・様々な思いが頭の中を巡った。
これ以上問い詰めてはいけないのかもしれない。グレーはグレーのままの方が幸せなのかもしれない・・・。私は真実を知りたくなかったのかもしれない。

そして、先に口を開いたのは直美だった。

「しちゃったの・・・」
「・・・」
「ごめんね。他の人に抱かれちゃったの」
「抱かれたって?」私は、馬鹿げた質問を返していた。
「セックスしちゃったの・・・やっぱり、怒られるよね」
「当たり前だろう」
「ごめんなさい。本当にごめんなさい。」
「その男とは、まだ続いているのか?」
「今はもうないよ。もう二度としない。許してなんて言えない。でも、謝らなくちゃいけない。」
なんと答えようか・・・思い切りおこるべきなのか・・・私は、直美のそんな告白を聞きながらなぜか妙に冷静だった。
「それは、そうだ。」
「その男は、オレより魅力的だったのか。」
「・・・ぜんぜん、辰巳の方がず〜と優しいし、かっこいいよ。わたし、どうかしてたの」
「そんな男となんで・・・」
「わかんない・・・セックスが上手だった・・・でも、愛してはいない。愛してるのは辰巳だけ」
「直美は、本当にオレを愛しているのか?」
「うん、本当よ。愛してる。誰よりも、今までも愛してるのは辰巳だけだったし、今も愛してるのは辰巳だけだよ。」
「本当に、もう、間違いはおこさないんだな。」
「うん、約束する。」
「じゃ、もう、この話は終わりにしよう。」
「・・・」直美は電話の向こうで泣いていた。
「明日、あさって、その次か・・・できるだけ早く帰るから、待っててくれよ。」
「・・・うん、うん、待ってる。」
「いい子で待ってるんだぞ。うん、いい子で待ってる。」
「じゃあな。愛してるよ。」
「うん、愛してる辰巳、大好き。」
「ああ、じゃあ、おやすみ。」
「うん、おやすみ」
そして、電話を切った。

はたして、これでよかったのだろうか・・・そんなことを思いながら、直美の言葉をもう一度考え直していた。

相手は、やはりボブなのか・・・セックスが上手って・・・なんなんだ・・・あの時のことなのか・・・何回抱かれたんだ・・・でも、もう聞くまい・・・聞いたところでどうなるものでもない・・・

これで、終わったんだ。この電話で終わったんだ。私は、自分に言い聞かせた。

しかし、この電話は、終わりではなく、
すべての始まりだった。

[Res: 44341] Re: すべてはあの電話からB ひかる 投稿日:2009/08/06 (木) 11:15
相手がボブならまだ良いと思えるとこですね
違う相手だとなかなか飲み込めないんじゃないですか?