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過去ログ[53]

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[40915] 気持ちの置場に 2 レタス 投稿日:2009/03/28 (土) 03:54
いつもと変わらない日々が続いていました。

朝私が一番に家を出ると、続いて子どもが学校に行き、最後に妻がギリギリに出勤します。
普段家に帰るのは私の方が遅いのですが、仕事柄、妻も21、22時をすぎて帰宅することがひと月に何度かありますが、妻の仕事の状況は良く分かっているので、遅くなる時はお互い話して、私が早めに帰って子どもと食事をしていました。

仕事の忙しさに波はあるものの「いってらっしゃい」と「お帰りなさい」がある、ごく普通の家庭だと思ってました。

家庭での妻には何もおかしいところはありませんでした。
というより、疑っていないので、そういう目で見ていなかったのです。
何かあれば自然に気がつくでしょう。

妻は携帯も不自然な使い方はしていません。
毎月の請求書も電話料金、パケット利用量も私が理解できる範囲です。

同じ会社ですから出勤状態もよく分かります。
会社以外は家にいるか、夕食の買物に近所のスーパーに行く程度しかありません。

仕事が私より遅くなることもありますが、職場の目と家族の目が届いている範囲でもありますし、私を不安にさせる要素はありませんでした。

飲み会もありますが、これも同じ職場の人ばかりで、慰労会や歓迎会、送別会等のイベントで、団体の飲み会ばかりでこれといって気にすることもありませんでした。

妻が飲みに行く時には、通常1次会は21時〜22時に終わります。
車は会社に置いて、バスで帰宅すると待ち時間を含めても、だいたい22時〜23時。
妻が22時〜23時までに帰ってくると、だいたい私は起きていますから何もおかしいとは思っていませんでした。

しかし、昨年6月のことでした。
妻が飲み会の日に、早めに帰宅するはずの私の仕事が終わらなかったのです。

仕方なく子供に、ちょっと遅くなるから食事を済ませておくように連絡をしておきました。
そろそろ家に帰ろうとした時には21時前だったので、梅雨時で雨も強かったこともあり、ついでに妻を乗せて帰ってあげようと思い、私は妻に携帯からメールを送りました。

『まだ宴会中?』

返事がありませんでしたので、まだ盛り上がってるのかなと思い、宴会が終わればメールに気がつくだろうと、近くで少しだけ待つことにしました。

強かった雨も多少弱くなってきてましたが、それでも雨音や車の水しぶきが騒々しく感じられる中で、妻が乗るバス停の近くに車を停めました。

車の中で10分ほど待っていると、傘をさしながら比較的早い足取りで歩いている妻を見つけました。
一緒に飲んでいたはずの他のメンバーは近くに見当たりませんでしたから、恐らくは終わってすぐに出たのでしょう。
すぐに携帯に電話しましたが、妻は気づきませんでした。

私がバス停まで車を回そうとしたその時に、妻は近くに停まっていたタクシーに乗ってしまったのです。

せっかく待っていたのに、と拍子抜けしたところに妻から電話がかかってきました。

「電話したでしょ、なに?」
「仕事が遅くなったから、迎えに行ってあげようかと、、、、」
「大丈夫、もうすぐ終わる。みんなと帰るから、じゃあね」
と妻は話をさえぎるような言い方で電話を切ってしまいました。

家には妻より私の方が先に帰りつきました。

『結局私の方が早かったな』と思いながら、起きていた子供に声をかけました。
「ごめんな、遅くなって」
「そんなに心配しなくたっていいって。ご飯、温めてあげようか」
と、私の食事を用意してくれました。

食事をとっている間も『遅いな』と思っていたのですが、結局子供が寝る時間にも妻は帰ってきませんでした。

私の携帯には、妻がタクシーに乗ってかけてきた履歴が、21時過ぎの時刻で残っていました。
それからもう1時間半は経っています。

タクシーでこの時間帯なら、15分もしないうちに帰ってくるはずですし、私が家に着いて30分以上も遅いということは事故でもない限り考えられません。

2、3度電話をしましたが、妻の携帯は電源がきれていました。
こういった時、携帯がつながらないことは、かなりストレスを感じます。

『何してるんだろう』と思いながら私は風呂に入りました。
風呂からあがって、冷蔵庫からビールを取り出そうかと思いましたが、妻の身に何かあってはいけないからと、酒を飲まずに妻の帰宅を待ちました。

[Res: 40915] 気持ちの置場に 3 レタス 投稿日:2009/03/28 (土) 04:13
結局、妻は23時をまわった頃に帰ってきました。
タクシーに乗って2時間過ぎています。

「ただいま。」

当然私も機嫌がいいという訳ではありません。
「遅かったな」
そう妻に言って返事を待ちました。

「そうかね。いつも通りでしょ。」

「電話してから随分経つじゃない」
「ああ、だってあれからすぐ終わるかと思ったら、なかなか終わらなくて。」

「2次会か何か連れて行かれたのか?」
「行ってないよ、終わってすぐ帰ってきたよ」

「誰かと一緒に帰ってきたのか?」
「質問ばかりするのね。何かあったの?」

何か察したのか、妻がこちらの様子を勘ぐりはじめたので、ごまかしだすとやっかいだから、私は感情が顔に出ない様に気をつけました。

「いや、雨が強かったから、帰り道を心配したんだけどね。」
「そう、ありがと。今度から心配させないように雨が降ったらタクシーで帰るね。」

「お前、携帯の電源切れてないか。」
「え? ・・・・ あれ ほんとだ、充電切れたのかな。ごめん。」

妻は、私に聞かれたこと以外は自分から話すことをしませんでした。
ボロが出ないようにしているのかもしれません。

「お前、俺に電話してきたとき、何してた?」

この私の質問で、妻は私から目を逸らし、さっと反対を向いて
「だから宴会中だって。着替えたいから、風呂に入ってくるね」

そう言って、いったんテーブルに置いてあったバッグを手に持って寝室に行きました。

私はすぐに立ち上がり、妻を追いかけて部屋に入りました。

[Res: 40915] Re: 気持ちの置場に 2 やま 投稿日:2009/03/28 (土) 04:20
夜更かしは三文の得……なんかドキドキする展開の予感がします。
続きヨロシクですm(_ _)m

[Res: 40915] Re: 気持ちの置場に 2 たか 投稿日:2009/03/28 (土) 04:52
次の展開が楽しみです。

[Res: 40915] Re: 気持ちの置場に 2 もっこりん 投稿日:2009/03/28 (土) 11:11
実際に見た内容と、奥さんの話のつじつまが合わないところがとても興味深いですね。
次の投稿期待してお待ちしております。

[Res: 40915] Re: 気持ちの置場に 2 紫煙◆xF6A56 投稿日:2009/03/28 (土) 13:38
妻が寝るとき携帯を枕元に置くようになった

[Res: 40915] Re: 気持ちの置場に 2 やく 投稿日:2009/03/28 (土) 17:07
続き 待ってます

[Res: 40915] Re: 気持ちの置場に 2 りゅう 投稿日:2009/03/29 (日) 01:09
奥様のタクシーからの電話といい、空白の二時間といい、アヤシイですね。先輩の雲の子を散らすように、居なくなったのも、なんとなくアヤシイねぇ。

続きが気になります。投稿、ご苦労様です。

[Res: 40915] Re: 気持ちの置場に 2 makoto 投稿日:2009/03/29 (日) 07:51
初回より読ませて頂いております。
そして何時しか叶さんの素晴らしい表現力の虜になって行きました。
私も一度は家内に裏切られた者ですが、ここは堪えて奥様を許して
あげたら・・・。と思います。
このおぞましい体験は必ず時が解決してくれるはずです!!。