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[37489] 30年も昔の事ですA カズオ 投稿日:2008/12/11 (木) 18:26
私は意を決して何とか二人の姿を見よう・・と思いました。二人の消えて行った部屋の窓は、厚いカーテンがかけられていて、中の様子はまったくわかりません。 私は震える足で家の周りを探り、窓やドアを開けようと試みました。 勝手口や玄関の引き戸はもちろん中から施錠してありあきません。・・・が、居間の左側の小部屋の窓が・・幸運にも・スルリと開きました。
音を立てないように細心の注意を払い、そろそろと窓を開けました。身体が入れる位に開くと、側にあった自転車を踏み台にして部屋の中に忍び込みました。まるで空き巣の様だなと後から思いました。  その部屋は三畳ほどの小部屋で箪笥が一つ置いてあるだけでした。
靴を脱ぎ捨て、居間の様子を伺いながら二人が座っていた部屋に足をいれました。
床には二人が脱ぎ捨てた衣服や下着が散らかっていました。 私の心臓が外に聞こえるでは無いかと思うほど高鳴っています。  足が震えてまともに歩けず、四つんばいになって奥の部屋を目指しました。    閉じている襖から・・二人の荒い息遣いが小さく聞こえてきます。
私は動くことができなくなり、その場に腹ばいになってしまいました。
「あっ・・・ああ・・」と妻の甲高い声が響きました。  
 続きます