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９月上旬の平日の昼間でした。
まだ蒸し暑い日が続いています。

仕事中の私に友人からメールが届きました。
『今からお前の家に行ってきてみる　また連絡する』でした。
『結果を連絡して』とだけ返信しました。

言っている意味は分かるものの、その手立てはわかりませんでした。

１５時くらいだったでしょうか、
『やってきました！』っていうメールが送られてきました。
私は『え？？？』って、ちょっと信じがたい心境でした。

その日の仕事帰り、友人を呼び出しファミレスで会いました。
ドリンクを片手に私から話を切り出しました。

「どうなったの？」
「うん、まあ昼からお客さんのところに行ってね、近くを通ったから帰りに寄ってみた。
　はじめはユキもびっくりして『どうしたの？』って聞いてきたけど、
　『財布に優しいコーヒー飲みに来た』って言ったら、笑ってどうぞって家にいれて
　くれたんよ。」

「それで？」
「いろいろ話してる中で、この前の旅行のことで『お前がかなり喜んでたよ』って言ったら、
　『あれって、計画してたの？』って聞いてきたから、『ちがうよ、なりゆき』って答えた。
　『恥ずかしいからもう忘れてね』って言われたけど『ユキ、激しかったじゃない　いつも
　　あんな風なの？』って聞くと『違いますー　変なこと言わないでくださいー（笑）』って」

友人は、ご丁寧にユキの口調まで真似して話を続けました。

「『今日はね、あともう一度ユキとやろうかと思って顔出した』ってストレートに言ったら、
　『ダメです　そんなことしたら裕子ちゃんに言うよ』って対抗してきたから、
　『いいよ　あとで連絡してあげな』って言いながらまずは抱き寄せて、
　あとはそのまま、楽しませていただきました。」
「リビングで？」

「いや、お宅のベッドを借りました。いやすみません。」
「それはそうだろな　どれくらいいたの？」

「んーー　２時間もいなかった。休憩挟んでお楽しみは２回。
　終わった後に『裕子に言うの？』って聞いたら『言えるわけないでしょ　同罪よ』って」
「あいつはこの前（旅行の時）と比べてどうだった？」

「良かったんじゃない？　ベッドが広くていろいろ動けたし。俺もがんばったからユキはけっこう
　参ってたかな。」
「わかった、わかった。今度また会う約束はしたか？」

「ああ、もちろん。またねって言ったら『あの人（お前）には絶対言わないでね』って。
　それと『できるだけ自宅は避けたい』とも言ってた。近所の目があるからな。」・・・・・・　

知り合いの男性には気を許しやすいものなのでしょうか。

私はユキの行動がちょっと信じられない気もしていました。
しかし、自宅に帰ってユキをみているとなんとなく疲れている様子に感じました。

ベッドのある寝室に入ると、ごみ箱の中は捨てられていて、シーツの乱れもありませんでした。

ですが、今朝は間違いなく壁にかけてあったエアコンのリモコンが、
ベッドの横にあるテーブルの上に置きっぱなしになっていることに気づいた時、
この日この部屋であった出来事に確信が持てました。