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[30072] 魔性【番外編22】 樹氷 投稿日:2008/03/25 (火) 06:12
辛辣な言葉を吐き下す口元を歪め、底意地悪い表情をして見せる明美。

騎乗位のままの明美のヴァギナには私のペニスが納まったままだ。

しかし明美は[何も挿入されていない風]で、云でも寸でも無く微動だにしない… 私が下から突き上げているにも関わらずに。

明美の口から吐き出された辛辣かつ侮辱的な言葉の数々…、
「ホンマに挿入っとんの? ちぃとも当たらんワ… こんな小さいのじゃ無理や…」

普段ならば一撃で萎え縮み上がるであろう言葉である筈なのに、私のペニスは痛い程に固いままだった。

明美の熱く濡れて、ペニスに纏わり付くようにヴァギナから伝わる[微電流を流されるような快感]と、鼻腔に染み付いた明美の濃厚な淫臭がより倒錯的な快楽を増幅させているようだった。

「フンッ‥ッ‥!!」

その小振りな鼻を小気味良く鳴らしながら明美は私を見下すように言葉を続けた。

「なぁアンタ?‥
ウチはアンタのコンプレックスに気付いていたんやで?
短小コンプレックス‥
クスッ‥ッ‥」

「… ‥ … ‥ 」

「どうしたん?何も言わんと。
あの頃は、ウチはアンタの事が好きやったから‥傷付けたらアカンの分かってたから、感じた振りをしていただけやし。
その匂いに敏感なのも分かってたしな?
裏ビデオ見ながら、ウチの汚れて匂いの染み着いたショーツの匂い嗅ぎながらオナニーしてたやないの?
[好きな男がウチの匂いを嗅ぎながら‥]
複雑やったけど、ウチの匂いやから興奮してくれている‥
そう思うて気にせんようにしてた。
けどな‥アンタがいつか、そのコンプレックスと歪んだ性癖に囚われる気がしていたワ。」

目を細め、ゆるやかに腰を揺り動かしながら勝ち誇るように語る明美。

「なぁ、今頃アンタの奥さん、向こうで、どんなになってるんやろなぁ?
りょうさんのペニス‥
アレな、凄いんやで?
ウチも何百と色んなモノを見て試してきた。
けどな、桁違いに気持ちエェペニスや。
大きさ、固さ、角度、そしてあのイボイボや。
グリグリ擦られるんや‥Gスポットをな。
腰使いの上手さ、セックスの強さ、半端やない。潮噴きまくりやで。
女の悦びを知った体ならアノ快感を忘れられなくなるやろな。
間違い無く癖になるで。焼けぼっくいに火が着かなきゃエェんやけどな?」

私は、あらぬ想像を掻き立てられて、心は苦しいまでに揺れていた。

[Res: 30072] Re: 魔性【番外編22】 樹氷 投稿日:2008/03/25 (火) 07:48
【妻は大丈夫なのか?】
明美の言葉に背筋にザワザワとした嫌な予感が過ぎり、私は倒錯の世界から我に返り出した。

そして時計を見た私は絶句した。
驚いた事に個室に入ってから1時間半が過ぎようとしていた。
自分の感覚では、まだ30、40分程度しか経っていないように感じていたのに!!

不意に冷や水を掛けられた如く、私は一気に性の痺れを伴った余韻から覚めた。
私は、払いのけるようにして、悪意と陰謀の根源である明美を腰から降ろし、慌ただしくトランクスを穿いた。

「いっ‥痛ぁ‥何やの?アンタなぁ、無理やて。アンタの小っさいチンポじゃ勝てへんて。
さっきかて奥さんから挿入てて懇願して、ヒィヒィ言ってたやないの?
もう手遅れやて…
手遅れなんや…もう居らんと違うの?」

意味あり気な表情の明美。
「お、お前、ウチの奴をどうしたんや!?」

「知らんワ…。
ウチは普通の女なら…
性の悦びを知っている女なら、その余韻を持ったままで二人きりで愛し合える場所に消えるんが、お決まりのパターンやて思うただけや。」

私は【Z】の個室を飛び出して先程まで居たラウンジスペースに向かった。

薄暗いラウンジスペースでは、むせるような男女の淫臭と熱気の中で人数こそ減ってはいたが、乱交プレイが繰り広げられていた。

しかし‥妻も、りょう氏も、そこには居なかった。

私は胸騒ぎと、焦る気持ちを抑えながら、状況を把握するべく、西島氏を探した。

だが西島氏の姿も見えない。

困惑の中で、困った私はカウンターに行き、ママさんを探した。

カウンターの中にママさんは居た。
私に気付いたママさんは
「あら、終わったん? 随分ゆっくりお楽しみやったなぁ。」

私は「エェ、終わりましたワ。」 と生返事をしながら手招きをしてママさんを呼んだ。

カウンターから出て来たママさんに私は耳打ちするように尋ねた。

「ウチの奴は?」

「えっ? 話をしたんやないの?
10分程前に出て行かれたわよ。
旦那さん知ってはるの?って聞いたら、了解済みやて。」

「一人でですか? 」

「りょうさんと出て行ったんやけど…。
一応な、奥さんも旦那さんを探してはったんやけど、個室にしのさんと二人で入った言うたら、じゃあエェですって…」

私は動揺を悟られまいと平静を装い

「そうですか、行ったなら行ったで、分かればエェんですわ。
西島ハンは?」

[Res: 30072] Re: 魔性【番外編22】 無名 投稿日:2008/03/25 (火) 07:56
おわりましたね、ある意味。でも、これくらいのほうが逆にすっきりしていいんじゃないですか。紙切れ一枚で結ばれた関係なんて脆いものです。

[Res: 30072] Re: 魔性【番外編22】 樹氷 投稿日:2008/03/25 (火) 09:40
「西島ハンは?」

私の問い掛けにママさんは

「SMルームで遊んではるよ。
呼ぼうか?」

「エェんです、エェんです。
せっかく楽しんではるんやから…
あの…ウチの奴、ロッカーに入れた荷物も出して行ったんですか? 」

「最後に皆さんのリクエストで、一度脱いだあのボンデージに着替えて、皆にその姿を見せはってから、ボンデージの外側に着いてたディルドだけ外して、そのまま来た時に着てはった服を着て、荷物持って出て行ったけど… 」

「そうですか…分かりましたワ。
どうもスンマセンでした。」
と答えて私は、明美の居る個室に戻った。

個室では黒色のTバック一枚の姿の明美がベッドに腰掛けて満足気に煙草を燻らせていた。

「やってくれるやないか?
満足かいな?
ホンマにオドレは顔を綺麗に整形しても中身は、とことん不細工なままやな…」

私の言葉を受けて、それまでの満足に満ちた表情を一変させ、目を吊り上げた怒りの顔で明美は吐き捨てるように答えた。
「ウチがアンタにされた事を考えたら当然の報いやろ?
ザマア見ろや。
せいせいしたワ。」

私は余りの怒りに一瞬、目の前が真っ暗になる程に血が上った。
だが、私はグッと感情を抑え込み、明美に言った。
そう‥怒鳴る訳でも、脅す訳でも無く、努めて冷静に。

「あのな‥オドレ程度の女とウチの奴を天秤に掛けられたらたまらんわ。寂しい人生やな?
この事だけの為に生きて来たんかい?
ホンマつまらん女やな‥」

明美は、私の言葉に無言のままで、目を合わせる訳でも無く、視線の定まらぬ目で宙を見ていた。
個室を出た私は、再度カウンターのママの元に向かい、ママにトラブルを悟られぬように、楽しかった旨と、西島氏にも[よろしく]の伝言を頼み【Z】を後にした。

入口の鉄製の扉が、やけに冷たく感じられた。

私は深夜の肌寒い外気に晒されながら、ゆっくりと重い足どりで歩いていた。

妻の携帯に電話をしてみたが、電源が切られていた。

煙草を持つ指が、怒りからなのか?それとも不安からなのか?震えていた。
[何で、こんな事になったんだろう?
妻と、りょう氏は何処に消えたのか?
妻は、帰って来るのだろうか?]

そんな思いのままで自宅に戻った私は、眠れぬままで朝を迎えていた。

何度も携帯を鳴らしてみるが繋がらないままだ。
時計の針は8時間を指している。

妻はまだ戻らない。

[Res: 30072] Re: 魔性【番外編22】 無名 投稿日:2008/03/25 (火) 09:48
メス犬になりさがった奥さんとも決別でしょうか。続きを楽しみにしています。

[Res: 30072] Re: 魔性【番外編22】 樹氷 投稿日:2008/03/25 (火) 11:03
妻が自宅にも戻らず、携帯も繋がらないままに、9時が過ぎた。

私は妻の帰りを待つべく、自営する事務所に連絡を入れ、昼過ぎに出社する旨を伝えた。

[冷静で居なくては。]
そんな意識を持っているにも関わらず、頭の中はどんよりとして、心は結果の見えない物に対してのジェラシー、不安、不信で覆い尽くされていた。

[私とのセックス、そして体が合わない為に、女である事と、性に貪欲である事を封印していた妻]を目覚めさせた伝説の巨根竿師、藤田に妻が嵌まった時ですら無断外泊など一度も無かったのだから。

様々な事を経て、夫婦としてお互いに理解を深め、【二人で楽しめる形】という事で納得づくで始めた事だった。

妻が他人に抱かれ、他人によって成熟した牝として開発され、ハメ撮りしたその姿に、抱かれて来た残り香に、私は酔いしれ興奮して…。

この二年で妻は開きかけた蕾から、淫靡な豐香を漂わせる大輪の花へと変貌した。

私の公認で妻は、週2ペースで馴染みの体の合うセフレや、新規で出会った男との様々な形のセックスを楽しんでいたのだ。
今回のハプニングバー遊びも、そんな一環だったのだ。

しかし、今回ばかりは例えようの無い不安が私に重くのしかかっている。
かつて、妻を少女から大人の女へと導いた男である[りょう氏]

やりたがり、ハメたがりの年代に、皮膚と粘膜を通じて、嫌と言う程に感じ合った二人なのだ。

まして妻である由香利は、当時とは比べ物にならない程に性の悦びを知り、肉体的にも開発されてしまっているのだ。

かつての馴染みの逞しい逸物がイボマラとしてパワーアップし、そのイボマラの持ち主も10数年の年月を経て、性の技巧も鍛錬されている筈なのだから…。

その二人が魂を揺さぶられるようなセックスをしてしまったら?
その逸物とヴァギナが名刀と、それを吸い込むように納める鞘のような関係になってしまったなら?
それはもう理屈じゃないのだ。
常識などで計れる筈も無い。
妻がその河を‥越えてはならないその河を渡りきってしまえば、日常の常識などでは計れない非日常が基準になってしまうだろう。

頭で判断する理性などが吹っ飛ぶ【子宮で、ヴァギナで、感じ考える女の理屈】に。

妻が戻らぬまま、不安を増幅させるような妄想ばかり広がり心が張り裂けそうだった。

時間だけが、無情に過ぎて行った。

妻が戻らぬまま、私は一端、出社した。

[Res: 30072] Re: 魔性【番外編22】 無名 投稿日:2008/03/25 (火) 12:50
奥さんは戻ってこないで、書類のみが送られてくる展開を望みながら読んでいます。

[Res: 30072] Re: 魔性【番外編22】 蓑虫 投稿日:2008/03/25 (火) 13:00
↑↑↑
無名ウザい。
樹氷さんはアンタの為に書いてるんじゃない事だけは確かでしょ?
せっかく樹氷さんが、久々に投稿してくれたんだから何本も訳判らないレス入れないでね。

[Res: 30072] Re: 魔性【番外編22】 樹氷 投稿日:2008/03/25 (火) 13:24
出社してから仕事をこなしながらも妻の事が気になり、幾度となく妻の携帯に電話をしてみるのだ相変わらず電源が入っておらず、繋がらないままであった。

3時頃に西島氏から電話が入った。

西島氏はいつもの調子で
「いやぁ、盛り上がった、楽しかったわぁ。
アンタの嫁ハンも凄かったなぁ。
アノ切ないよがり声と、あの藤田並みにデカいイボマラが、出入りしている姿を見ていたらワシも年甲斐も無く、ガチンガチンになってしもうたワ。
アンタが、あの[しの]言う女と消えた後が半端やなかったんや。

アンタの嫁ハン、潮噴きまくって失神してもうたんやデ。
嫁ハン、朝起きて機嫌良かったんやないかい?
アンタも、あの女相手にエェ思いしたんやろ?」
事情を知らない西島氏は例の如く豪快に高笑いした。

余程、妻が帰ってない事を西島氏に告げて相談しようと思ったが何故だか私は言えなかった。

私は西島氏に夜電話をする旨を伝えて電話を切った。

その後も幾度となく妻の携帯を鳴らしてみたが、やはり電源は入っていなかった。

結局、ろくに仕事が手に付かないままで夕方になってしまった。
私は事務の娘に適当な言い訳をして帰宅の途についた。

玄関を開けると、そこには昨日妻が履いていたニーハイのブーツが置かれていた。

[帰ってるのか?]

私は、怒るまいと考えて玄関から優しく「ただいま」と声をかけた。

だが、返事は無かった。
私は深く深呼吸をして、気持ちを鎮めながらリビングに向かった。

しかしリビングにもキッチンにも寝室にも妻の姿は無かった。

トイレ、バスルームにも姿は無い。

残るは衣装部屋しかない。
「おい、帰ってるんか?」

衣装部屋の扉を開けた。
一瞬、ムッとする妻のフェロモン混じりの淫臭が私の鼻を突いた。

だが、そこにも妻の姿は無かった。

静まり返った衣装部屋には、昨夜着ていた妻の衣服と裏返しに脱ぎ捨てられた深い碧色のTバックがあった。

その深い碧色のTバックのクロッチ部分には、白く浮き上がり固まる妻、由香利のヴァギナの形がクッキリと映し出されていた。

クリトリスの位置、左右に羽根を広げたラビアの形。
そして驚くぐらいに拡がり縦にも伸びた淫烈の痕。

それは、まるで粘土細工で精巧に造られた妻のヴァギナのレプリカのようだった。

私は、普段なら躊躇無く触れる筈のそれを恐る恐る手に取った。

[Res: 30072] Re: 魔性【番外編22】 樹氷 投稿日:2008/03/25 (火) 14:50
手にしたそれは、見れば見る程に驚くようなリアルさで、妻のヴァギナの形をクッキリと浮かび上がらせていた。

私はこんな場面までと、己の性癖に呆れ、その性癖に支配された己を恨みながらも、その白く牝の印しがベットリと染み着いた部分に鼻を押し当てていた。

むわっとした鼻を突く匂い。

そして[ガツンッ!!]と
瞬時に後頭部に電流のような衝撃が走り、鼻腔奥深くに成熟した牡と牝の体液の入り混じった濃厚な匂いが溢れた。

妻の牝としての強烈なフェロモン臭に勝る、雄々しい牡のザーメン臭。

その匂いを嗅いで、私の全身は不思議な敗北感に塗れた。

そして私の中で何かが音を立てて崩れ始めた。
私は重く感じ出した足を引きずるようにリビングへ向かい、力無くソファーに身を沈めた。

妻の子宮に、りょう氏の毒々しいイボマラから射精された大量のザーメンが、いっぱいになっていた…。

何故妻は、一度マンションに戻って来て、再び姿を消したのか?

今も妻は、りょう氏と一緒なのであろうか?

私は何気なく、テーブルに目をやった。

そこには見覚えの無いケースに収められた2枚のDVDが置かれていた。
私は直感的に、これが妻とりょう氏絡みの物であると感じた。

私はケースからDVDを取り出して、再生するべくテレビの電源を入れた。
その時、私の中で何者かが[見るな‥見るんじゃない。]と囁いた。

確かにこの中身には、とんでも無い物が映っているのかも知れない…。

私はリモコンを手にしたままで身じろぎ出来ないでいた。

顔が熱くなり、喉がカラカラになってしまっている。

しかし怖い物見たさの私は、止せば良いのに再生ボタンを押してしまったのだった。