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[28500] 魔性【番外編B】 樹氷 投稿日:2008/02/03 (日) 05:35
【Z】に下見に行った翌日の正午過ぎに西島氏から電話が入った。

「昨日はスマンかったなぁ。カウンターに戻うたらアンタ帰った言うから悪い事したワ。」

「エェんですワ…盛り上がってるのに、声掛けるのも何や場を壊すようやったんで…。
十分見せて貰うたし、あそこなら安心して遊べそうですワ。
ホンマエェとこ紹介して貰いました。」

「喜んでくれたなら良かったワ…来週の木曜日なんやろ?ワシも行ってエェんやろか?マズイか?」

「もちろんエェですワ。一緒に行きましょ。」

「じゃあ水曜日にでも、一度連絡入れるワ。 宜しゅうな。 」


この日から週末にかけて慌ただしい日々が続き、明けて月曜日の事だった。

夕方に仕事場に戻ると私宛てに郵便物が届いていた。

[何処からやろ?]

ワープロで打たれた差し出し人を確認した。

まったく覚えの無い個人名だった。
仕事柄、様々なDMや勧誘の郵便物が大量に来る為に注して気にもせずに[後で確認すれば良い]程度の感覚で私はその封書を机の引き出しに放り込んだ。

この日は、急遽明日までに片付けねばならない仕事が起きて、一人静まり返る事務所に残り一段落したのは10時頃になってしまっていた。
私は不意に私宛ての郵便物の事を思い出し、机の引き出しからそれを取り出して開封した。

[何だ?…これは?…]

やや大振りの封筒の中にはビニール袋に入れられ綺麗に折り畳まれた黒っぽいハンカチのような物が入っていた。

手紙は入っていなかった。

良く見ると、そのビニール袋はジップロックだった。

少し気味が悪かったが、私はジップロックを開封して中身を取り出した。
[エッ?これは…]

恐る恐るジップロックから抜き出されたソレは一見光沢のある素材の黒いレースのハンカチーフのようでもあったが、ジップロックから引き出された瞬間に焚ちこめた[牝の特有な匂い]が、私の鼻腔を刺激し、それがハンカチーフでは無い事を告げていた。

私は鉛のように固まり、ぎこちない動きになってしまっている指で、その折り畳まれた物を開いた…

[Res: 28500] Re: 魔性【番外編B】 樹氷 投稿日:2008/02/03 (日) 07:24
そう…それは黒色の高級そうなショーツだった。
今思えば不可思議な事なのだか、それを手にした私は、薄気味悪さよりも好奇心の方が先に湧き起こってしまっていた。
黒地にゴールドを基調にした精巧な刺繍をあしらっている、品のあるデザイン。

濡れて張り付いていたのであろうか?
それとも食い込んでいたのであろうか?
外側からでもラビアの盛り上がり、形が、浮き出たように固まっている…
裏返して見てみると、裏地のタグには流麗な筆記体で[MADE IN ITALY]と刻印されている。

私は吸い込まれるようにクロッチ部分を見た…

黒地のクロッチ部分にはクッキリとその印しがあった。

縦長で濃度の濃い牝の印し…

白く染み付いたそれは、ラビアの大きさ、形まで分かるようだ。

妻の物とは明らかに違う牝の匂い、そして印し。

姿見えぬ強い意思のような物に包まれたそのショーツ。

鼻腔をその染みに近付けなくても牝のフェロモンに満ちた匂いが溢れている。

どんな女性が身に着けたか知れない代物なのに、しかしその牝の強い意思を染み込ませたショーツは私の中の牡を刺激した。
ズボンので私のペニスはカチンカチンに痛い程に固くなってしまっていた。

その姿見えぬ主に引き寄せられる様に、私は小刻みに震える指でショーツ掴み、汚れた…牝の印しの染み付いたクロッチ部分を鼻腔に押し当てていた。

マッタリとして刺激的な濃厚な牝の匂いが脳を麻痺させていった。

何かに憑かれたように私は無人の事務所で自慰に耽り、背信にも似た妻に対する気持ちの中で、勢い良く射精してしまった。

快感の余韻が残る中で、不意に携帯が鳴った。
妻からであった。

着信音が鳴り続く中で、私は冷や水を浴びせられたように我に帰り、言いようの無い罪悪感と虚しさを感じ、私を引き寄せたそのショーツをジップロックの中に放り込み、封筒に入れて机の引き出しにしまい込んだ。

私は咄嗟に携帯をドライブモードに切り替えてしまった。

そうなのだ…私は情けない事に、この時に初めて、[一体誰が、何の為に、私にこんな物を送りつけて来たのか]を感じ、背筋に悪寒にも似た感覚を覚えた。

誰が…、 一体、何の為に…

[Res: 28500] Re: 魔性【番外編B】 カメ吉◆Y9dFJs 投稿日:2008/02/03 (日) 09:21

話の先が読めません。 でもなんだろう、なんか背筋がゾクゾクしてきました。
ヽ(^O^)ゝ

[Res: 28500] Re: 魔性【番外編B】 待ってるよ〜 投稿日:2008/02/03 (日) 11:30
う〜む・・。ますます目が離せませんな、樹氷ワールドの広がりには。

[Res: 28500] Re: 魔性【番外編B】 じゅん 投稿日:2008/02/03 (日) 23:39
今日もここまでですでに抜いてしまいました。
自分に置き換えて、会社のオフィスで、しかも誰のものかもわからないショーツで自慰してる自分を想像してしまいました。
このシチュエーション・・・背信・背徳感ってキーワードが大好きなのでたまりません。
続き期待してます。

[Res: 28500] Re: 魔性【番外編B】 ミニカ 投稿日:2008/02/05 (火) 16:46
こんにてゃ、樹氷さん。
前回の 魔性興奮しながら拝読させていただきました。
番外編では、旦那さんにも 性の魔性が訪れるかもしれませんね。
楽しみにしてます。