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[28450] 【第2章・完】妻が…M マキト 投稿日:2008/01/31 (木) 20:24

俺は、一瞬ためらった。

どうする?このまま帰るか? それとも様子を見ながら待つか?

俺は車を路肩に停め、ビルに入る事にした。

5階建てのビルの、入居店案内を見た。

【3階か…】

俺はエレベーターを使わず階段を昇った。

【ここか…】

看板のネオンは消えている。
手前の店舗なども休業らしいのがいくつか見受けられた。

【今日は日曜だったな…】

クリスマスを控え、ましてや深夜ということもあり、意外に街は閑散としていた。

俺は辺りに人が居ない事を確かめながら、店のドアに近づき耳を押し当ててみたが、何も聞こえない。

恐る恐るドアに手を掛けてみた。

しかし、ロックが掛かっていてドアは開かない。

【本当に中にいるのか?】

俺はなぜか期待を裏切られたような気分になり、渋々と階段を下り、車へ戻った。

そして美樹の部屋へと向かった。

2階建てのアパートに着き、階段を昇った。

【201… ここか…】

ドアの左脇に小さな扉があり、鍵が入っていた。

鍵を開け、中へ入った。

ワンルームだ。

キッチンの流し台の方に目をやると、そこは洗い物の山だった。
奥へ進むと、10畳ほどのリビングで天井が高く、ロフト付きだった。

俺は暖房を点け、壁際に置いてある大きめのソファーベッドに腰かけた。

テーブルの上には、化粧品やら飲みかけの缶コーヒーなどが散乱し、灰皿も吸い殻の山だった。

壁のボードにはたくさんの写真が貼り付けてあった。

【喉がカラカラだ…】

冷蔵庫を開けてみた。
中身はほとんどなく、缶の酎ハイが数本と烏龍茶が入っているだけだった。

俺は酎ハイを取り、飲みながら壁のボードの写真に目をやった。
若い時の写真や、最近のものも貼ってある。

と、妻が写っている写真があった。
ショットバーらしき所で若い男に、肩に手をまわされ抱き寄せられている写真だ。

【コイツとヤッたのか…】

俺は少しだけジェラシーを感じた。
ほどよく日焼けした男は、明らかに妻よりも若く、なかなかのイケメンだった。
妻が以前、関係を持った9人の中の年下だろう…
俺はそう思った。

同じ場所で撮ったのだろう、美樹もまた、若い男とのツーショット写真があった。

【コイツら、一体何人と寝たんだ…】

そう考えながら、時計を見ると午前1:30を回っていた。

俺は疲労感と睡魔に襲われていた。

【シャワーを借りよう…】

浴室は小綺麗にしてあった。

シャワーを浴び終え、ソファーに横たわり目を閉じた。

【あぁ…疲れた…。】

深い闇に身体が吸い込まれていく感じだった…

[Res: 28450] Re: 【第2章・完】妻が…M 山人 投稿日:2008/01/31 (木) 23:29
登場者がたの人物像、そして第1章の展開から意味深な第2章への流れを受け、幾通りもの想像をしてしまいます。
どれが答えなのか。いえ、たぶん答えは私の想像外のものとなるのでしょう。
第3章も心待ちにしております!

[Res: 28450] Re: 【第2章・完】妻が…M アイスミント 投稿日:2008/02/01 (金) 00:39
続きが気になる終わり方ですね〜。

次の章ではどんな展開が待っているのでしょうか?
愉しみにしてます。

[Res: 28450] Re: 【第2章・完】妻が…M ぽっちょマン 投稿日:2008/02/01 (金) 14:17
びっくりしました。
とりあえず第二章が終わりという事ですね。
続き待ってます!!