| 過去ログ[24] |
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[18763] 臨界点へ ゲジゲジ 投稿日：2007/04/08 (日) 19:05 ｢…長…部長！｣ 明日の事を考えていた私に、部下の女の子が声をかける。 ｢ あ、ああ、すまない…どうした｣ ｢部長、今日はどうしたんですか？何だか…<朝から心此処に有らず>ってかんじですよ｣ ｢ん？いや、昨日は寝るのが遅かったからかな…それより、何か用があったんじゃないのか？｣ ｢あっ、そうでした！専務がお呼びですよ｣ (専務が…って事は…) ｢解った。すぐ行くと伝えてくれ｣ 部下の女の子に連絡させて、私は専務室に急ぎました。それにしても、Ｘデーが明日とはいえ仕事に支障が出るのはいけないな。朝からそう見えたのか…反省しなければいけません。前日でこうだと明日はどうなる事やら…先が思いやられます。
そんな事を考えている内に、専務室の前まで来ていました。気を引き締めてノックします。 ｢専務、〇〇です。失礼致します｣ ノックして中に入ると、応接用のソファーに専務が座っていて私に声をかけて来ました。 ｢ おお、〇〇君待ってたぞ。まあ、そこに座ってくれ｣ 歳は私とあまり変わりませんが、オールバックの白髪交じりの髪に、今も現役で続けている柔道で鍛えられた体、それに精巧な顔立ちは内外部の女子社員から絶大の人気があります。それに性格も真面目で、仕事では厳しく鬼の様な人ですが、プライベートでは温和で物腰の柔らかい人です。女子社員と言わず、男性社員からも絶大な人気を誇る頼れる『兄貴』なのです。私も、専務には専務が部長時代、よくお世話になった口でした。私より４つ年上の専務は、事有る毎に私を連れ出し夜の街に繰り出したものです。歳が近い事もあり、私は可愛がって貰えました。そんな専務です、私は夫婦共々大変お世話になり、よく専務の奥さんも交えて食事会やキャンプなど両家、家族ぐるみのお付きあいをしていた時期もありました。だから専務には初めに相談しました。『もう一度やり直せないのか？』と言ってくれ、説得もしてくれましたが私の意志が余りにも硬い事を知り弁護士まで紹介してくれたのです。 ｢失礼します｣ 専務の向かい側に腰を下ろすと、矢継ぎ早に聞いてきました。 [Res: 18763] Re: 臨界点へ akira 投稿日：2007/04/08 (日) 20:02 初めてレスを書かせて頂きます。
楽しみに読ませて頂いていました。 首を長くして待っていました。 続きをお願いします。 [Res: 18763] Re: 臨界点へ なる 投稿日：2007/04/08 (日) 21:16 待ってました！続きが楽しみです！
[Res: 18763] 臨界点へ ⑭ ゲジゲジ 投稿日：2007/04/08 (日) 22:28 ｢で…やっぱり気持ちは変わらないのか｣
全くストレートです。いきなりこの話から入るとは…相変わらずです。 ｢ええ…明日、全ての形を着けます｣ ｢そうか…君の意志は揺るがないって事か…｣ ｢…すみません…｣ 専務は、大きく溜息を吐きテーブルに置いてある茶封筒に手を伸ばしました。 ｢これを覚えているか｣ 封筒から出したのは、昨年末に開かれた忘年会での写真でした。部長は大の写真好きで楽しい行事があれば撮り、焼き増しをしてみんなに配ってくれていました。 ｢これは…去年の忘年会の写真ですよね？｣ ｢そうだ…焼き増しして君にもあげたよな。これを撮ってくれたのは、経理課の井上君何だが…｣ 井上と言う社員は…すみません、あまり関係ないので割愛しますが、酒が飲めないくせに、酒の席の雰囲気が好きで、よく飲み会には参加する男です。確かに、撮影係には打ってつけの人物でした。 話を戻します。 専務は言いづらそうに続けます。 ｢井上君は実に生真面目と言うか…二次会に向かう途中の写真も撮ってくれてね｣ ｢はぁ？…｣ (二次会か…確か私は、一次会で帰ったんだっけ…)｢その時に撮った写真にな…その…｣ ｢専務？｣ 何だが歯切れの悪い専務を訝しむと、また大きな溜息を吐いて話し出しました。 ｢写っていたのだよ…｣ ｢ 移っていた？｣ 何の事を言ってるのでしょうか。私の頭の中は、？マークで一杯です。専務は続けます。 ｢そうだな…言葉よりも、見れば解るか…〇〇、これを見て見ろ…｣ そう言って専務は一枚の写真を渡しました。その写真は…｢ん？これは二次会に行く途中に撮った写真ですよね…私の所の吉田と平井が写っていますが…｣ その写真には先程書いた二人と他の課の女子社員二人がこちらを向いて写っている極普通の写真です。｢専務、この写真が何か？｣ すると、専務は身を乗り出し、｢ここを見て見ろ…｣そう言って指差した場所を見てみます。 (んんっ？吉田の頭の上…反対側の歩道か…それが何か……！！！！！！！こっ、これは！？｣ その写真…反対側の道路には腕を組み寄り添うカップルが写っています。それも、片方は私のよく知る人…｢か、和代…｣ 言葉を失ってしまった私に、専務は私の知らなかった話を始めました… [Res: 18763] Re: 臨界点へ ゲジゲジ 投稿日：2007/04/08 (日) 22:32 投稿は間違いなく私本人ですよ。
アドレスは変えたので変にご心配をお掛けしましたね。 ゴメンナサイ。 [Res: 18763] Re: 臨界点へ 大ファン 投稿日：2007/04/09 (月) 00:21 いつも楽しみに読ませていただいております。
ご本人だと思いたいんですが… ハンネが【ゲジゲシさん】から【ゲジゲジさん】に変わったのが気になります。 スレタイに【⑬】が付かなかったのも気になりますが…。 本当にご本人でしたらゴメンナサイ。 [Res: 18763] Re: 臨界点へ ゲジケシ 投稿日：2007/04/09 (月) 00:24 名前は、単純に間違えただけです。
携帯かの投稿なので、今日、初めに投稿した際に記憶していたようです。今気づきました。皆様、御迷惑お掛けしました。 [Res: 18763] Re: 臨界点へ るぅー 投稿日：2007/04/09 (月) 00:50 みなさん他のサイトに無断投稿されたので
心配しているんですよ いいほうに解釈してくださいね [Res: 18763] Re: 臨界点へ まくはり 投稿日：2007/04/10 (火) 00:10 こんばんは。
先日も書き込み再開してくださった時に御礼を書き込んだものです。 ゲジケシさんの名を騙り、他サイトの書き込みがされたあの忌わしき事件のせいで ゲジケシさんだけではなく、ゲジケシさんのお話の続きを 心待ちにしている私たちもナイーブになってしまったようです。 でもそれだけ皆がナイーブになってるのは、 "名を騙っている輩の話ではない、本当のゲジケシさんのお話の続きが聞きたい"、 その一心からだと、どうかご理解いただければと思います。 他の皆さん同様、ゲジケシさんのお話の続きを私も楽しみにしております。 [Res: 18763] Re: 臨界点へ 「臨界点へ」大ファン 投稿日：2007/04/11 (水) 14:12 私は無断転載騒ぎの「あのBBS」で転載された「臨界点」を拝見してたちまちとりこに
なりました。「あのBBS」では無断転載であることが指摘され全文削除されました。 それから探してこのBBSにたどり着きました。「ゲジゲシ」様とうか連載を続けてください。 本物か偽物かは愛読者のかたにはおのずとわかると思います。私はこのBBSを 見つけることが出来て、続きを読ませていただくことが出来て本当に喜んでいます。 「臨界点へ」は本当に素晴らしいご投稿だと思います。聞く必要のない無意味な意見に 惑わされずに最後までご投稿を続けてください。応援しています。こんなファンもおります。 | |||||||